バモス

バモスについて

バモスは本田技研工業が販売するセミキャブオーバーワゴンで初代は1970年に販売されていたオープンカータイプの軽トラックでした。1973年に一旦製造を終了しバモスは歴史を終えますが、1999年に2代目として装いも新たにワンボックスワゴンとなり、復活を遂げるのです。2代目デビュー当時はバモスだけというラインナップでしたが、2003年4月にはプライベートユーザーを意識した「ホビオ」を追加し、ブランドが強化されました。ホビオは今までのバモスにホビー（趣味）の要素を強く打ち出したモデルで、ボディ形状も異なり、バモスが全高1775mmというサイズなのに対し、ホビオはハイルーフというボディ形状を取り、1880mmの全高を確保しました。そうすることで車内の移動がスムーズになり、自転車や趣味に関連する大きな品を積めるようにしています。パワートレーンは656ccの自然吸気エンジンで、通常1BOXカーは前の座席下にエンジンを搭載するのが一般的ですが、バモスは特殊で荷室の下に搭載し後輪を駆動させています。それにより室内に熱が伝わりにくく、音が伝わりにくい為快適な室内環境となります。また下り坂でも安定しやすいという特性もある為、山道に強いです。トランスミッションはFR車が3速ATと5速MTの2種類と、4WDが4速ATと5速MTの2種類となります。バモスの魅力は多彩なシートアレンジにあります。1列目シート、2列目シート共にフルフラットにすることができる為、お出かけの際に休憩するリラックス空間に早変わり。2列目シートはフルフラットだけではなく折り畳みも可能となっており、自転車や釣り竿など長いものを載せる際は2列目シートを折り畳むことで格納可能です。荷室と2列目シートのスペースだけでは収まらない更に長いものを載せる場合は助手席もフラットにすれば載せることができます。日常品の買い物から大型電化製品まで何でも載せることができ、日常の足として1台あるだけでとても便利です。優れているのは積載力だけではなく、その安全性です。世界最高水準の衝突安全性を備えており、ほかの軽トラックなどと比べるとダントツで安全といえます。パワーや乗り心地はお世辞にも優れているとは言えません。もちろんそういう用途で作られた車ではないので当たり前ですが、そういう意味ではメインの1台というよりはセカンドカー、サードカーとして一家に一台置いておきたいクルマと言えるでしょう。2018年4月にはバモスは販売終了となり歴史に幕を閉じましたが、中古車市場で今も支持されている車種です。