CR-V

CR-Vについて

1995年に登場した、 5ドアのミドルサイズSUV車が「ホンダ・CR-V」です。SUV車として悪路でも安定して走行できるメリットはそのままに、街乗りでも安心感のある実用性・市街地にもなじむモダンなエクステリアが好評でした。CR-Vは、ほぼ同型で約1年前に発売されたクロスオーバーSUV車の「トヨタ・RAV4」の後発車となりましたが、首都圏を中心に都市部で生活するドライバーに好評だったCR-Vが、RAV4を圧倒する結果となりました。 1997年・98年のマイナーチェンジでは、アンチロック・ブレーキング・システムやエアバッグの標準搭載や、一部車両にビークル・スタビリティ・アシスト（横滑り防止装置）の搭載を進め、安全機能の向上に尽力されました。2001年には初のフルモデルチェンジがなされ、シビックをベースとした同車は、低床化を中心とした車内空間の拡大が進められ、カーゴスペースは先代の1.4倍にもなる527リッターまで広げられました。また「i-VTEC」と呼ばれるエンジンは、日本語では「高知能可変バルブタイミング・リフト機構」の意味で、ホンダの技術者の精鋭部隊が独自に開発したエンジン。複数のシステムにより構築されているこのエンジンで、低燃費と高いエネルギー性能を同時に達成しています。 3代目のCR-Vは2006年に発売されました。車両後部に付けられていたスペア用のタイヤケースが外されたほか、やや角ばっていたアウトドア的なボディーは、都会に溶け込むような流線型のデザインへと変貌を遂げました。低重心化と空気抵抗の削減につながったこの変更と、後輪トルクへのエネルギー伝達率アップにより、燃費の向上にもつながりました。時代の移り変わりに合わせて変化していったCR-Vは、オプションで本革シートを選択することも可能にするなど、ニーズに合った商品展開も功を奏しました。 2011年の4代目の登場を経て、現行モデルは2016年に発売された5代目となっています。近年登場したホンダ独自の衝突回避支援システム「Honda SENSING」が搭載されている同車は、今や日本はもちろんのこと、北米を中心に海外でもメジャーな一台として地位を確立しつつあります。初搭載の「パワーテールゲート」は、車両のトランク下のセンサーに足をかざすだけでトランクを開くことが出来る機能で、両手で荷物を持っているときにとても便利なシステム。ほかにも「アダプティブ・クルーズ・コントロール」には、渋滞時に前の車を追従する機能が加えられるなど、日本車らしい細かな配慮がなされています。これ以上ない豊富な機能で人気を集めるCR-Vは、今後どのようなアイデアで私たちを驚かせてくれるでしょうか？