エリシオン

エリシオンについて

飽きの来ないデザインと安定感のある走行性能で、根強い人気がある「ホンダ・エリシオン」。2004年に発売されたエリシオンは、ラグレイトやオデッセイなど、ミニバン車モデルに定評のあったホンダが、満を持してリリースした自信作でした。当時のエリシオンにはJ30A型の3.0リッターV6エンジンと、K24A型の2.4リッター「i-VTEC」エンジンの2種類が用意されていましたが、これは日本国内製のミニバン車において、当時最大の出力値を達成していたそうです。3列シート8人乗りというサイズから、ファミリー層や二世帯家族などのニーズにも応じられるようなデザインとなっており、時速15km以上でドアが自動に施錠され、ギヤをパーキングに入れるとドアが自動に開錠されるなど、お子さんのいる家庭でも安心して使用できるように、安全性や利便性に配慮されたシステムが導入されています。また、大海原を航海する大型クルーザーをイメージしてデザインされた同車は、低床で車内空間を広く取り、安定感のある走行ができることも魅力となっています。2列目のシートが電動昇降する「サイドリフトアップシート車」を含む介護福祉車両も発売され、老人ホームやリハビリセンター、病院などでの需要にも応えました。 2005年には、特別仕様車の「Gプレミアム」や、「AEROバージョン」が相次いで発売されました。また翌年にはエアロバンパーやフォグランプ等の標準搭載が実施された「G AERO HDD NAVIエディション」が発売、車の顔ともいえるフロントグリルが刷新されて話題となりました。その後もたびたびマイナーチェンジが行われたエリシオン。「Hondaインターナビ」でインフォメーションサービスを無料で受けられる機能や、本革・木目調でインテリアがデザインされた特別使用車など、ユーザーからも飽きられないような進化を続けてきました。そんなエリシオンも、2013年の10月に国内生産が終了されるとオフィシャルサイトでの発表がありました。ホンダでは複数のミニバン車を生産していたため、今回もその一台であるオデッセイに吸収される形での生産終了となり、後継車はありませんでした。 オデッセイの姉妹車として2016年に再発売されたエリシオン。シャーシと呼ばれる車のベース部分はオデッセイと共通で、車の大きさの印象を決めるホイールベースもオデッセイと同じになっています。2代目となったこの新型エリシオンは、現在のところ中国専売車種となっていますが、日本での再販にも待望の声が上がっています。