ホーネット

ホーネットについて

ホーネットは、本田技研工業が製造販売するオートバイでCBシリーズのネイキッドバイクです。1996年2月にジェイドの実質後継車として販売されました。パワートレーンは、4ストローク水冷DOHC4バルブ4気筒エンジンを搭載した250cc車両です。ファンからの評価も高く、名車でしたが残念ながら排出ガス規制に適合させず、2007年に生産終了となりました。デザインは、横まで大きく飛び出したボリュームたっぷりのタンク、そしてそこから一旦スリムに絞られたシート周り、そしてリア部分で再びボリューム感を出しており、絞られたシート部分がくびれのようなナイスバディーなメリハリの利いたボディーが大変特徴的です。ホーネットは、英語で「スズメバチ」という意味があります。そのタンクからリアに渡るまでのメリハリの利いたボディーはスズメバチをイメージした外観となっており、鮮やかな黄色と光沢のある黒が美しいコントラストを生み出しています。もちろん、特徴的なのはデザイン面だけではありません。性能面や走行性能なども優れた点が多く、超高回転で心地よく吹き上がるパワーユニットに、リアタイヤは250ccのものとは思えない大きさの極太タイヤ。その極太タイヤがもたらすものは、見た目の迫力だけではなくコーナーリングや高速走行時の安定性に繋がっています。ホーネットの性能面での特徴は、リッターバイクに搭載されているような超高回転のパワーユニットと極太タイヤが搭載されているにも関わらず、車体重量が極めて軽量であるという点です。その車体重量の軽量さは超高回転パワーユニットのパワーを極限まで引き出し、極太タイヤが安定感を生み出しています。全体的な完成度、バランスが素晴らしく唯一無二の存在といえます。軽量でパワーがあり、大型バイクのようなボリュームのある見た目にも関わらず安定感があり、軽量な為乗り回し易いというドライバーが求めるものを全て兼ね備えたような性能が、生産終了した現在でも高い人気を博している理由でしょう。またエンジンサウンドが素晴らしいという声も多く、吹き上がる際のエンジンサウンドは鋭く甲高い音で心地よいサウンドを奏でてくれます。若干立ち上がりのトルク感が弱いと感じるという評価があり、市街走行には不向きであるという声もありますが、そこまで気にするほどのレベルではなく、総合的に見ても他の部分で優れている点が多く、名車といえる車両といえるでしょう。