フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンの特徴

日本でもよく見かける外国車の1つが、フォルクスワーゲンです。ドイツ語で「国民車」を意味するフォルクスワーゲンは、第二次世界大戦下のドイツにて、国策企業としてヒトラーを中心に設立された「フォルクスワーゲン製造会社」が母体となっています。戦後はイギリスを中心に解体され、自動車製造の工場やシステムのみを残されましたが、その規模の大きさから現在も有力な自動車メーカーとして広く知られています。 1974年に発売された「ゴルフ」は、トヨタの「カローラ」に次ぐ車種別歴代総生産台数で、その数は3,000万台にも達するそう。発売から40年以上が経った今でも人気のあるゴルフは、現在では電気自動車タイプの「e-Golf」や、自転車などの大きな荷物も積み込みやすく、アウトドアにも最適な「Golf Touran」、山道や雪道でも安心の4WDシステム「4MOTION」や、専用の「オフロード」モードを搭載した「Golf Alltrack」など、その種類も多岐にわたっています。 また、フォルクスワーゲンの名前を世に広めた車といえば「フォルクスワーゲン・ザ・ビートル」。そのキュートな見た目が特徴的なビートルは、若い女性を中心に大きな人気を集めました。特にボディーや内装の色にはデザイナーの強いこだわりが多く、数量限定のカラーリングが施された商品も多数ありました。例えば2013年には「ザ・ビートル・カブリオレ」の特別限定車「50's（フィフティーズ）」・「60's（シクスティーズ）」・「70's（セブンティーズ）」が発売され、そのレトロさやクラシカルな雰囲気が話題となりました。また2014年には、バレンタインシーズンに合わせた「Choco」・「Milk」・「Bitter」という3種類が計800台発売されたこともありました。 2000年代後半には関係が深かった「ポルシェ」との経営統合を発表し、その動向が注目されているフォルクスワーゲン。1998年にはイギリスの高級スポーツカーメーカーの「ベントレー」を、翌年にはイギリスの「ランボルギーニ」を傘下に置くなど、その基盤はより強固になっています。またドイツのサッカーリーグ・ブンデスリーガに所属するチーム「VfLヴォルフスブルク」のスポンサーでもあるフォルクスワーゲンは、ドイツ名物のソーセージの製造も手掛けており、同チームのスタジアム内でソーセージの販売を行うなど、経営の手広さも話題です。次はどんな自動車を発表するのか、それともどんなビジネスを始めるのか、その動向からは目が離せません。