スズキ

スズキの特徴

日本でも有数の国産自動車メーカー・スズキは、1909年10月に鈴木道雄が「鈴木式織機製作所」という木製織機の製造所を創業したことに始まります。その後は「鈴木式織機株式会社」として1920年3月に法人を設立し、度重なる戦争や労働争議にも負けることなく成長を続けました。1950年代には「パワーフリー号」や「ダイヤモンドフリー号」「コレダ号」などのオートバイの開発を進めるとともに、軽自動車「スズライト」を発売しました。社名を「鈴木自動車工業株式会社」に改め、アルファベットのSマークの社章を定めたのも同時期です。 スズキは戦後から軽自動車や小型車に強いとされていて、1973年から2006年の34年間にわたり日本国内での販売車数1位をキープしました。現在の「スズキ株式会社」に社名を変更したのは1990年10月のことで、同年にはエスクード5ドア「ノマド」を発売したほか、翌年には「エブリイ」や「キャリイ」をフルモデルチェンジしました。小型車市場における地位を築き上げたスズキは、2014年にはクロスオーバーＳＵＶ型「ハスラー」を発売し、初年で10万台以上を売り上げるなどの、その好調ぶりを発揮しました。 スズキの軽といえば「ワゴンR」。同社の代名詞ともいえるワゴンRは、軽自動車でありながら、後ろの席は50対50の分割式・最大160mmのスライドが可能。最新型には車内に傘を持ち込んでも濡れないようにアンブレラホルダーを設置するなど、新たな若い女性のニーズも獲得することに成功しました。市街地の「ちょっとした買い物」に最適なのはもちろん、その小ささからは想像つかないほどの操縦安定性で、遠出での旅行で高速道路を運転する際にもストレスは少ないと評判です。 また、「パレット」の後継車として2013年に登場したのが「スペーシア」。その名前の通り車内空間が広々としており、ファミリー層からの大きな支持があります。2017年の末にはフルモデルチェンジを実施した2代目が登場。大杉漣さんも出演されていたコマーシャルが、その人気を後押ししました。 スズキは国内だけでなく、海外市場でも大きな人気があることをご存知ですか？その品質の高さは、欧米ではもちろん、インドのマーケットからも高く評価されています。実に53％のシェアを誇るインドでは、現地での生産を行うことで輸送・製造コストの削減を図っています。 スズキの事業領域は自動車製造にとどまらず、リース・クレジット事業（スズキファイナンス）や住宅事業（スズキハウス）など多岐にわたります。「人と同じことはやらない。やるなら世界一を目指す」のモットーの下で、スズキは今後も挑戦を続けていきます。