エアウェイブ

エアウェイブについて

コンパクトワゴンのエアウェイブは2005年4月に本田技研工業株式会社から発売されました。フィットと同じく、センタータンクレイアウトを採用しており、クラスを超えた大変広いスペースを確保することに成功しました。6:4分割のリアシートをチップアップすると1250mmの高い室内高を、倒せば奥行きは1810mm、さらに助手席を倒せば 2700mm(すべて社内値)の広大なスペースを発生させることが可能となっており、長尺物や自転車、サーフボードなどあらゆるものが積載可能な空間を創出してくれるため、あらゆるライフスタイルに柔軟に対応が可能となっています。ラインナップされたグレードは、GとLとなっており、前後1100mm×左右770mmという開放的なガラス天井を持つスカイルーフを両グレードに設定しています。パワートレーンは、1.50VTEC直列4気筒SOHCのL15A型110psを発揮し、GがホンダマルチマチックSのCVT、Lには7スピードモード付きを組み合わせ性能を引き出しています。FWDのほかデュアルポンプ式の4WDも展開されています。 2006年3月には、イモビライザーとスマートキーを採用し、ユーザービリティを高めています。2007年6月には、Mとスカイにグレードを設定し直しており、オートエアコンを全車に標準装備し、同時にナビ仕様を設定しました。2008年4月には、マイナーチェンジが行われており、インテリアとエクステリアを変更しています。新デザインのフロントグリルやバンパーにより、新たなるエアウェイブのフロントマスクが出来上がりました。同時にエアロパーツを装備したスポーティーテイストなSTと、Mにドアミラーウィンカーやテールゲートスポイラーを備えたSパッケージを新たにラインナップしており、スカイルーフはオプションへと変更が行われました。マイクロアンテナの採用で全高は15mmアップとなりましたが、キープコンセプトで依然1550mm未満に抑えられています。インテリアは、ブラックで統一し、新開発のシート表皮やメーター類の意匠を変更し、モダンスポーティーな雰囲気を醸し出しています。 2010年8月には生産終了となり、2005年に登場したエアウェイブは5年という短い歴史に終止符を打ちました。 車名のエアウェイブは、空気の流れを感じる、美しく洗練されたスタイルと、明るく広い心地よい室内空間を創造する爽快感を感じる自動車という意味が込められています。