モビリオ

モビリオについて

モビリオは本田技研工業から販売されていたミニバン型小型乗用車で初代の登場は2001年です。モビリオはヨーロッパの路面電車をモチーフにしたデザインと日常使いに特化したコンパクトで小回りのきく車体と収納力を売りに販売されていた車です。全長が4mほどとコンパクトにも関わらずショートノーズと低床化パッケージを採用したことによりコンパクトミニバンで初の３列シート７人乗りを実現しました。エンジンを前席下に配置する事で全体的にフラットな室内と低床化を実現。ラゲッジルームの車高は高くとられており、背の高い荷物を搭載可能ですし、豊かなシートバリエーションにより後部座席をフルフラットにすることも可能で全長の長い荷物も搭載可能。シティからアウトドアまで柔軟に対応が可能という点と、低燃費性能、そしてヨーロピアンデザインを全面に打ち出したエクステリアで若いファミリー層の支持を受けヒットしました。コンパクトミニバンとしての市場を切り開き、知名度も十分備わっていたもビリオですが、2008年６月にはカタログ等から削除され、販売終了となりました。販売終了となった背景には当時モビリオの技術や環境性能やデザインを投入したハイトールワゴン・フリードのヒットがあり、モビリオの遺伝子はフリードに引き継がれる形でモビリオは終わりとなったのです。しかし、その後アジア新興国向けモデルとして2014年にインドネシアで販売を開始しました。2代目となる新興国向けモデルは先代のイメージとは大分印象がことなりインドネシアで需要が高いビークルとなっており、車高は抑えられています。パワートレーンは直列4気筒1.5リットル i-VTECエンジンを採用しており、低燃費性能と高出力に定評があるホンダ自慢のエンジンで十分なトルクを感じさせてくれます。インドネシアで最も権威があるOtomotif Award　カーオブザイヤー2014年を受賞し、生産台数を更にのばしており、国内では輝くことが出来なかったモビリオですが、アジアという新しい市場で地位を確立しています。このまま躍進を続ける事で更にアジアでの立場を確固たる物にすればいずれ日本での再販売という流れもあり得るかもしれません。今現在世界で10万台を販売し、乗りに乗っており、アジアの足として道ばたで目にする機会がこれから増えていく事が予想されます。世界基準車としての今後のモビリオの動きに注目です。