S2000

S2000について

S2000は、ホンダ創立50周年企画として1998年9月に発表が行われた車種で、発表の翌年である99年4月に市場に登場しました。S800以来となるフロントエンジン/ RWDオープン2シーターとなっており、電動ソフトトップは6秒で開閉可能と素早い開閉を可能にしています。パワートレーンは、9000回転まで許容するVTECのF20C型直列4気筒DOHC・250psとなっており、極力後方に配置することで前後荷重50:50のバランスを実現しています。更に高いボディ剛性を獲得するべく、ハイXボーンフレームを採用しており、高いボディ剛性を獲得しています。サスペンションは、インホイールの4輪ダブルウィッシュボーンで吸収力のある足回りとなり、コーナーリング性能向上に一役買っています。変速機は、クロースレシオの6段MTを搭載。 2000年7月には、世界初を謳う車速応動型可変ステアリングギアレシオ「VGS」を採用しており、最新技術を積極的に取り入れ進化しています。ロックトゥロックは、わずか1.4回転と驚きの数値を記録しています。2001年9月には、サスペンションを改良しており、リアウィンドーを熱線入りガラスに変更し、快適性を高めています。2003年10月には、マイナーチェンジが実施されました。ヘッドライトやテールランプ、前後バンパー、メーターまわりをリニューアルし、デザイン面でも上質さをプラスしています。同時にサスペンションを改良しており、ボディ剛性を高めることに成功しており、それにより吸い付くようなコーナーリング走行が可能となっています。2005年11月には北米仕様に準じた2.20のF22C型242psを搭載しました。許容回転は8000と数値的には若干のダウンが観られていますが、トルクアップで乗りやすさは向上しており、快適なドライバーズフィーリングを感じさせてくれます。同時にステアリングとシートを変更し、乗り心地をプラス。2007年10月には、VSAを装備するとともに専用のエアロパーツやサスペンションを備えたタイプSを追加し、幅を広げています。本田技研工業株式会社唯一のFR車として、熱いファンを獲得したS2000でしたが、2009年1月には、生産を終了することが発表され、来る2009年6月に販売終了となり、10年ほどの歴史に幕を閉じる形となりました。これにより、ホンダからFR車がすべて姿を消すこととなりました。