SAI

SAIについて

SAIは、2009年10月にトヨタ自動車株式会社から発売されたミディアムセダンモデルです。プリウス販売から2台目となるハイブリッドセダンモデルとなっており、プリウスの上位車種として日本市場に登場しました。セミノッチバックのボディが一番の特徴となっており、プリウスの5ドアハッチバックのスタイルに馴染めないユーザーにも受け入れられ、ハイブリッド市場の幅を広げました。その前に発売されていた、HS250hとは姉妹車の関係になっており、基本コンポーネンツは外装のデザインや装備などもほぼ同じとしておきながらも細部は独自の路線を歩んでいます。肝心のハイブリッドシステムは、プリウスと同型の「リダクション機能THS-II」を採用しています。パワートレーンは、2.40の2AZ-FXE型(150ps)を装備しており、モーターは143ps(105kW)を発揮する2JM型と、どちらもプリウスより強力となっており、プリウスとの差別化を図っています。変速機はCVTを採用、駆動方式は前輪駆動を採用としています。その他、ハイブリッドながらも十分な走行性能を引き出すために、床下をフラット化して空力特性を最大限まで向上するなどにより、CD値は0.27まで上がっています。燃費は10・15モードで23.0km/lとハイブリッドの本領を発揮しており、通常走行モードに加え、燃費最優先で走る「エコドライブモード」、モーターのみで走る「EVドライブモード」と選べるモードも多数存在しており、日頃の買い物などの移動からロングドライブまで様々なシチュエーションへの柔軟な対応力を備えています。 2011年10月に、走行中の音が小さく歩行者等に気づかれにくいというハイブリッド車の問題を解消するため、自動車の接近を歩行者に知らせる車両接近通報装置を全車に標準装備としています。2013年8月にフェイスリフト含む内外装中心のマイナーチェンジを実施しており、ハイブリッドとしての性能をより高めるため、空力の改善やハイブリッド制御の変更なども実施されより強力となりました。2015年5月、性能面の見直しを中心にマイナーチェンジが実施されており、ボディ剛性の向上、足回りの見直し、自己修復するクリア塗装の採用、ナビの質的向上など様々な改良が実施されました。車名のSAI(アイ)は日本語の「才」と「彩」に由来しており、環境性能及び安全性を高く保つ才ある先進性と、上質な乗り心地とハイソサエティな彩りある上質感を持つというコンセプトからきています。