FJクルーザー

FJクルーザーについて

FJクルーザーは、トヨタ自動車が2006年に北米での販売が開始された大型クロスオーバーSUVです。独特で個性的なデザインが支持され、2010年から日本でも発売されることになりました。個性的なCMで人気を博したリアルドラえもんのCMを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。2010年に日本で発売され好調かと思われたFJクルーザーですが、2014年には北米市場での販売を終了し、2016年に完全に生産終了となりました。FJクルーザーの一番の特徴はそのデザインです。鮮やかなカラーバリエーションに白い屋根というツートンカラー、丸形のヘッドライト、観音開きのリアドアを採用するという類をみない外見とモダンなインテリア。開発コンセプトの「Rugged ＆ Freedom ～すべてはクルマを楽しむために～」の通り、遊び心を刺激する個性的なデザインです。当初は市場に受け入れられたFJクルーザーですが、独創的な自動車を好む一部のユーザーへの需要を満たしたのか、徐々に販売台数は減少していきました。性能としてはオフロード車としての性能をばっちりと揃えており、高性能。オン・オフどちらでも自由に駆け回るその姿は力強いの一言。シートも防水・撥水加工が施されていて、ラゲージスペースも大きく十分なスペースを確保しており、アウトドアを思い切り楽しみたいユーザーの強い味方です。エンジンは4リットルV6気筒DOHCの1種類でトランスミッションは5速ATが組み合わされています。2017年9月に特別仕様車のファイナルエディションをリリースされました。特別設定色のベージュをボティ外板やシート表皮に採用しています。20インチアルミホイールやサイドステップを装備するなど充実した装備がとても魅力でした。燃費は8.0km/リットルと大型クロスオーバーSUVとしては平均的な性能です。大型クロスオーバーSUVは一部を残し不調であり、やはり燃費性能が重要視される昨今に於いてFJクルーザーも時代の流れに身をうずめた感はあります。ただし、マニアからの人気は強く中古市場では未だにFJクルーザーは高い価格で取引されているという面もあります。その遊び心を表現した独特のデザインと性能は他にはなく、消えてしまうのはとても残念ですが、いつか時代の流れが変わり、FJクルーザーのDNAを引き継いだFJクルーザージュニアが誕生することを期待したいところです。