ランドクルーザー

ランドクルーザーについて

ランドクルーザーは、トヨタ自動車が販売する車で1951年に発売したジープBJをルーツとする本格派オフローダーです。そのタフな悪路走破性は突出しており、世界中に根強いファンを抱えています。1989年に発売した80系からプレミアム路線に移行し、2007年に発売した現行型のランドクルーザーは見た目はSUVですが、高級車にも劣らない上質な乗り心地を実現し、非常に高い人気を誇ります。販売開始から10年が経過しても未だに安定して売り上げをキープしています。搭載される4.6リットルV型8気筒エンジンは最高出力318psという非常に高い数値。最新の電子制御デバイスを採用している為、オンロード・オフロードともに高い走行性能を発揮しています。世界的にSUV人気が高い中、ランドクルーザーが人気を保持し続ける理由はその「硬派さ」にあるといえるでしょう。昨今登場したSUVは乗用車やワゴン車をベースにSUVに近づけた仕様となっています。しかし、ランドクルーザーはSUVの純血であり63年もの長い歴史が背景にあります。その純血とそうでないかの一番の差は「構造」の違いです。乗用車やワゴン車は進化の段階で「車体の軽量化」を進めてきました。しかし、純血SUVであるランドクルーザーは荷物を載せることを目的とし、土台をしっかりとする必要がある為、ラダーフレームというはしご上のフレームを保ったまま進化したのです。その為、車体は重たいですが非常に頑丈で他の純血ではないSUVとは比べ物になりません。大きなボディに大排気量のエンジン、そして大径のタイヤを備え、まさに本格派といえます。その大きなボディから車内はとても広く、8人乗りを実現しています。他にも構造に同じくラダーフレームを使用しているSUVはあります。シボレー・タホやエクスプローラー、ジープ・チェロキー、ベンツG、レンジローバーなどです。しかし、トヨタの世界戦略により、発展途上国など悪路を生き抜いてきたランドローバーはその中でも突出した存在であり、まさにオフローダー一筋の硬派な性能を誇るのです。その硬派さゆえに乗り心地の悪さなど他のSUVに劣る部分もありましたが、現在ではトヨタの技術により電子サスペンションを導入するなど問題点を解決しています。63年という長きに渡りSUVを極め続けてきたその硬派さに快適さをプラスし、向かうところ敵なしといえるのではないでしょうか。