ポルテ

ポルテについて

ポルテは、2004年7月にトヨタ自動車株式会社より発売された5人乗りのコンパクトワゴンです。誰にでも使いやすいユニバーサルデザインを取り入れたクルマとして開発が進められ、8年間の長きに渡り販売されたモデルです。ポルテのポルテたる最大の特徴は助手席側に設置された大変大きなスライドドアにあります。電動式となっており、リモコン操作や内外のスイッチで気軽に開閉が可能です。開口幅は圧巻の1020mm、フロア地上高は300mmと低いステップが備えられ、低床フロアで段差が少なく大変乗降がしやすい作りとなっています。助手席は前後最大750mmスライドが可能となっており、後席には6:4分割可倒機構が備わっています。パワートレーンは1.30の2NZ-FE型と1.50の1NZ-FE型の2種が用意されており、駆動方式はFWDのみのラインナップとなっています。初代ヴィッツのプラットフォームをベースにホイールベースを230mm延長しており、左右非対称のボディが載せられています。福祉車両として大変適正が高く、自慢の広域スライドドアを活かし、助手席リフトアップシート車やサイドアクセス車(脱着シート仕様/専用車いす仕様)が設定されました。 2006年9月には、運転席が脱着可能で電動車いすとしてそのまま使用できるポルテ・ウェル キャブ・フレンドマチック「ウェルドライブ」が設定され更に福祉車両としての存在を強くしました。2007年6月にマイナーチェンジが行われており、内装や外装のデザイン面が大きく変更されました。車名はフランス語の「Porte」で「扉」という意味からきています。 2012年7月、ポルテは8年目にして初めてフルモデルチェンジが行われました。デザインも新たにし、親しみやすさがプラスされたフロントマスクとなり、同時販売として精悍な印象のフロントマスクを持つペイドが新たに誕生しました。機構的にペイドもポルテも同一モデルとなっており、助手席に大開口ワイヤレス電動スライドドアが設定されているのが一番の特徴です。初代ポルテの良いところを継承し、300mmと低いフロア地上高と、段差のないフラットフロアで乗降性の高さは引き継がれています。運転席側にはリアドアが追加されており、後席への移動が大変しやすい設計となっています。助手席は前後スライド長が700mm広さは健在で、後席はチップアップ機構付き6:4分割可倒式となっています。ピラーがものさしになっているなど、ファミリー層への細かい心遣いが光る車両となっています。 2015年7月に内装や外装に細かい変更が行われ、2016年6月には、「Toyota Safety Sense C」を全車標準装備としており、安全性能を高めました。