マークX

マークXについて

マークXはFRレイアウトを採用するトヨタ自動車が販売するスポーティセダンです。コロナマークⅡの系譜を受け継いだマークⅡの後継にあたる車種です。2代目となる現行型は2009年10月に発売されました。高い走行性能を実現する為に、重量バランスが徹底的に計算されており、前後の重量バランスは理想値に近い54：46を実現しています。サスペンションも徹底的にチューニングされ、乗り心地の良さが向上しました。グレードは標準グレードとスポーツグレードであるRDSの2種類からなります。パワートレーンは2.5リットルV型6気筒エンジンがメインとなり、RDSのみ最高出力318psの3.5リットルV型6気筒エンジンを装備しています。更にトランスミッションには6速ATが全車種標準装備となっています。2016年11月にマイナーチェンジを実施しており、安全装備として衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフテイセンスP」をセットし、安全性能が向上しました。その他、溶接箇所を増加しボディ剛性アップとボディの接合部分の剛性を高めたことにより、走行時の耐衝撃性や重力への耐性を強化。中でもRDSにはトヨタの電子サスペンションシステム、AVS（アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム）の導入によりショックアブソーバーの減衰力を走行状況により制御し、整備された街中でもゴロゴロと荒れ狂うオフロードでも快適で上質な乗り心地を実現しました。このAVSというシステムはクラウンやランドクルーザーにも搭載されており、トヨタの高級車で実績を出しているシステムです。マイナーチェンジにより変わったのは性能だけではありません。エクステリアは大きく変更され、新しく『X』のエンブレムがフロントマスク中央に配置され、マークXを主張しています。大胆で躍動感のあるボディーライン、そのソリッドの利いたデザインの中にも上質な空気感をまとっています。そして注目はフロントグリルです。フロントグリルにはハチの巣状のハニカムメッシュのデザインを施すことにより上質さの中にもスポーティさを兼ね備えた、まさに「スポーティセダン」を体現する出来となっています。もちろん内装にもスポーティセダンのテイストは組み込まれており、ところどころにちりばめられたメッキ部分にはスモーク加工がなされており、スポーティなだけではなく上質な大人の雰囲気を醸し出しています。セダンとは違いスポーツカーの遺伝子が組み込まれたマークXは大人しい乗り心地ではなく、一度アクセルを踏み込めば素晴らしいレスポンスを返してくれるパワフルな側面があり、走る楽しさも与えてくれる車といえます。