bB

bBについて

bBは、2000年2月にネッツ店から発売された若者向けのトールワゴンであり、車名の由来は「ブラックボックス」となっています。これは、商用車を好みのままに改造して自分らしさを表現するという、アメリカのストリートカルチャーにヒントを得てコンセプト設計がされました。ヴィッツから の派生車ではありますが、通常の流れとは異なり、試作車を製作せずにフルデジタルで設計が行われました。形状は、箱型のボディとなっており、室内空間は大変広くとられています。前席はベンチシートとなっており、より空間の活用が可能となっています。パワトレーンは、エンジンが1.30 (2NZ-FE型)と1.50(1NZ-FE型)の2種類からなっており、変速機は4段AT(スー パーECT)のみです。駆動方式は後輪駆動かフレックスフルタイム4WD。 2003年4月にマイナーチェンジが実施され、特にデザイン面が大きく変更されました。前後バンパーを大型化し、アンダースポイラーを装備、フロントバンパーグリルがハニカムメッシュタイプに変更され、よりワイルドな要素が強化されました。 2001年6月には、ピックアップトラック風にデザインされたbBオープンデッキが発売されています。bBオープンデッキは、荷室とデッキの間にはドアが設置されており、そのドアを開ければ室内とデッキが一体になるという特殊なデザインです。更に、左側のドアは観音開きとなっており、センターピラーを不要とすることで広い開口部が可能となり、優れた乗降性・車室内への荷物の積み下ろしも手軽にできるように設計されています。99年東京モーターショーに出品されたオープンデッキが原型となり、2年という月日をかけて商品化がなされました。 そして、2005年12月には満を持して2代目bBが搭乗しました。先代とコンセプトは同様で若者をターゲットとしていますが、特に個性をより発揮するため、音楽に興味が強い若者の傾向を捉えた設計となっており、音響面が強化されています。「クルマ型ミュージックプレイヤー」という開発テーマがあり、9つのスピーカーや、音と連動して明滅するイルミネーションなど斬新なアイディアが散りばめられた意欲的な車種です。座面が深く沈み込んでカウチソファのようになるマッタリモード機能付フロントシートが採用されており、車の中に居ながらサロン気分を味わえる車両となっています。基本的なボディ形態に変化はありませんが、見た目を大きく変化させています。デザインコンセプトは「妖しさ」と「いかつさ」で、フロントラインはセクシーな曲線美とゴツゴツとした精悍なマスクを採用。エンジンは1.30(K3-VE型)と1.50(3SZ-VE型)となっており、いずれもダイハツ製です。トヨタ パッソ/ダイハツ・ブーンがベースで、ダイハツのチームが中心になって開発を行いました。初代はサイオンxBとして北米でも展開されましたが、2代目は国内専用モデルとして展開されました。 2006年5月にはダイハツ・ クーが、2008年11月にはスバル・デックスが、兄弟車として誕生するなどトヨタの人気車として並行展開が行われています。 2008年10月にマイナーチェンジ。標準スタイルはシンプルなデザインで万人受けするシンプルなデザインを採用し、エアロスタイルはワイルドさを全面に押し出し、個性的な外観を極めました。2011年11 月にメッキで高級感をプラスした新パッケージ「煌(きらめき)」が登場しています。