マークII

マークIIについて

1988年8月に発売された6代目マークIIは、4ドアハードトップと4ドアセダンがモデルチェンジされました。ボディは従来より幅広く、車高が低くなり、幾分曲線的な設計となっています。ハードトップはフロントピラーをブラックアウト処理しており、フロントとサイドウィン ドーが連続したデザインとなり、セダンは6ライトから4ライトキャビンに変更が行われています。89年8月には200ps/27.0mkgを発生する30(7MGE型)が追加。90年8月には2.50 (JZ-GE型)と1280ps/37.0mkgを発揮する2.50ツインターボ仕様(1JZ-GTEU型)が追加されています。日本に訪れたバブル経済を背景に、90年には年間販売台数でマークIIがカローラを超え、初の販売台数首位の座を獲得しました。 1992年10月には、7代目が発売されています。ラインナップは4ドアハードトップのみとなっており、ボディは全長、全幅とも拡張され、3ナンバーとして登場しました。ボディは衝撃吸収構造 CIASになり、4輪ABS、トルクセンシング式LSD、TEMS(電子制御 サスペンション)が搭載され安全性を高めています。 93年10月には電子制御フルタイム4WDシステム「i-Four」を搭載した4WD車を2.50のグランデに新たに設定しています。 1996年9月には8代目が登場しました。機構的には7代目から大きな変化はなく、ガソリンエンジンはすべて直列6気筒DOHC24バルブの設定となっています。2.(IG-FE型)、2.50・200ps (1JZ-GE型)とそのターボ付き280ncip GTE型)、30220ps(2JZ-GE型)をそれぞれラインナップしています。2.50と30はVym/ 続バルブタイミング機構を採用しており新世代エンジンのビームスシリー ズとなり燃費性能が向上しています。1JZ-GTE型はシングルターボの新型として登場しました。このほか、2.40・97psのディーゼルターボも設定されています。安全性の向上も図られており、GOAボディの採用やABSやデュアルエアバッグ、サイドエアバッグが標準化されるなど確かな安全性を備えたマシンとなっています。 98年8月にマイナーチェンジが行われました。20エンジンもVVT-iを採用してビームスに進化しています。 1997年4月には新型ワゴンが登場しています。84年11月のフルモデルチェンジ以来、12年にわたって継続生産されたマークIIワゴンの正統後継車種として満を持して登場しました。ただし、マークIIセダン/ハードトップとは系統が異にしており、96年8月発売のウィンダム/同年12月発売のカムリ・グラシアとプラットフォームを共用しています。そのため駆動方式はマークIIの後輪駆動と異なり前輪駆動(FWD)となっています。 2000年10月には、9代目が登場しました。兄弟車、チェイサー/クレスタが 2001年6月まで販売継続していましたが市場から姿を消す形となり、マークIIとしてのモデルチェンジもこれが最後となりました。「新しい高級ドライバーズセダン」をコンセプトにしており、ボディは4ドアハードトップから4ドアセダンへの見直しが行われました。ユーザーの声を反映した作りとなっており、居住性重視へと移行しており、全長は25mm縮小したものの、ホイールベースは50mm延長、全高は60mmは高く取られており、居住性を高めています。 2002 年10月にマイナーチェンジが実施され、2004年11月にマークXに装いも新たに生まれ変わりました。