ルークス

ルークスについて

2009年に日産自動車から発売された「ニッサン・ルークス」は、もともとはスズキからOEM供給された軽自動車です。「軽スーパーハイトワゴン」とも区分される「スズキ・パレット」を親に持つルークスは、空間を表す「ルーム」と、最大を意味する「マックス」を組み合わせた造語で、その名の通り、軽自動車の既成概念を打ち壊すような広い車内空間が最大の武器です。また、その他の軽自動車との差別化を図る部分としては、両側のスライドドアシステムやHDDナビゲーションシステムがあり、トランクの広いスペースも売りになっています。ファミリー層からは「荷物が入りきらない」「車内スペースが狭い」と敬遠されがちだった軽自動車でしたが、ルークスの登場によりこのような考えを持つ人々にも魅力を訴求できるようになりました。ニッサンの軽自動車ラインナップの最上位でありながら、同社では「ミニバンラインナップの最下位」としても位置付けられているのはそのためです。複数あるモデルの中には「環境対応車普及促進税制」の基準と条件を満たすNAエンジンモデルがあります。こちらはターボ車ほどの最高出力・最大トルクはありませんが、自動車重量税などが半額になるなど、税制上の優遇措置が受けられることは購入者から見ても大きなメリットとなりそうです。 2010年には、パレットのマイナーチェンジを受けた仕様変更が行われ、トランスミッションをはじめとする機能が改良されました。結果「平成22年度燃費基準+25%」や「平成22年度燃費基準+15%」を達成し、50％から75％もの減税を受けることになりました。環境性能の向上は自然にやさしいだけでなく、マイカーデビューを検討している若い世代にも大きな後押しとなりました。 2014年には、前年のルークスの販売終了を受けて新たに「ニッサン・デイズルークス」が発売されました。スーパーハイトワゴンの特長を残したデイズルークスは、その室内の高さが先代から続く大きな武器。27インチの自転車を積み込むことも出来る車高は、他の軽自動車を圧倒しました。ファミリー層向けのポップな外観は一新され、やや高級感のあるエクステリアへと変更されました。ラジエーターグリルのメッキバーやLEDポジショニングランプの変更がその最たる部分です。複数回のマイナーチェンジを繰り返したデイズルークスは、直近では2018年5月に「踏み間違い衝突防止アシスト」や「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」を搭載するなど、安全性能の高さも評価されています。使い勝手の良さが魅力的なルークスのブランドは、とどまる所を知りません。