ラフェスタ

ラフェスタについて

ラフェスタは、セレナなどの「本格」ミニバンよりは低い車高が取られているのが特徴となっています。居住性を追求する傾向があり車高を高めに取る傾向がある市場とは逆となる設計ですが、ステーションワゴンではない多人数乗り低床型ミニバンは、駐車場の入り口の高さにも左右されない利便性もあり、需要が多く存在していることもあり、日産では早くから全高の低いミニバンをリリースし続けてきたという流れがありました。特異な存在の初代プレーリーは別ですが、1988年登場の2代目プレーリーは先駆者的存在でした。それに続くリバティの遺伝子を継承して2004年12月にリリースされたのがラフェスタとなります。ボディは前半部を通常のセダンと変わらぬスタイリッシュなスタイルをキープしながらも、ルーフはまっすぐ後方に延長し後端部でストンと切り落としたようなスクエアフォルムを採用し支持を受けました。それゆえウィンドー面積は広く取ることができ、さらに1500mm×800mmの開口部を持ち、「パノラミックルーフ」という大型サンルーフが全車に標準装備されました。大変開放感のある室内空間は唯一無二の存在でした。リアドアを両側スライド式として乗降性も高めており、ミニバンにも負けない乗降性の高さが実現しました。エンジンは新開発のMR20DE型直列4気筒20となっており、駆動はFWDまたは4WDの2種をラインナップしました。トランスミッションは全車電動アシストシフト付きのエクストロニックCVT、一部グレードはCVTが6段マニュアルモード付きのパドルシフト仕様となっています。グレードは20S、20M、プレイフル、更に特装車 「ライダー」の4種でリリースされました。更に2005年8月には日産のお家芸といえるハイウェイスターが新たに追加されています。 ラフェスタから、いわばのれん分けする形で2011年6月にハイウェイスターが独立しました。ラフェスタブランドも残しながらのブランド分けとなったため、それまで1グレード展開だったハイウェイスターをサブネームに据えて別立てとしました。中身はマツダからOEM供給されたプレマシーとほぼ同一でした。とはいえプレマシーの個性的なフロント造形とは一線を画し、万人に受けするおさまりのよいフロントマスクを採用しており、スタイリッシュな外観に衣替えしています。ボディサイドのウェイブを模したプレスラインもなくしています。全高1615mmというミニバンとしては大変低い設計となっています。車高、リアの両側スライドドアは、プレマシーはもちろんのことラフェスタとも共通するコンセプトとなっています。2013年2月にマイナーチェンジが行われ、マツダのスカイアクティブ・テクノロジーを享受しています。それまでのラインナップに加え、 高圧縮比でパワーと燃費を両立させた直噴20PE-VPS型エンジンと、伝達効率の高い6段ATを組み合わせた仕様を新たにリリースしています。