プレサージュ

プレサージュについて

初代の登場は、1998年のことでした。N30型ルネッサのプラットフォームをベースにオデッセイに対抗する車両として開発が行われて誕生したプレサージュは、中高年をターゲットに展開されました。その後、2代目となるプレサージュは2003年7月に発売されました。姉妹車であるバサラは継承されず単独での販売となりました。初代の課題点であった高いフロアで乗降性を損なっていた設計点を修正しており、2代目では中大型FWD車用に開発したFF-Lプラットフォームを採用しており、低床化が実現し課題解消に至りました。上級ミニバンとしての純度を更に高めており、後席用ドアを前ヒンジから両側スライドドアに変更が行われており、 テールゲートにはガラスハッチを追加し、上質感をグレードアップさせています。3列/8人乗りのシート配 列も、2列目左側シートに横側スライド機構を持たせることで、用途に応じて柔軟にキャプテンシートとベンチシートの切り替えが可能になっており、利便性向上に繋がっています。また、3列目シートはワンタッチで床下に収納可能とするなどユーザーのライフスタイルに合わせた使い方が可能となり、使い勝手を格段に高めています。サードシートまでカバーするSRSカーテンエアバッグなど安全性能面での充実も図られています。パワートレーン関連は、V型6気筒DOHC・3.50のVQ35DE型がエクストロニックCVTと、直列4気筒DOHC・2.50のQR25DE型が4段 ATとマッチングされており、前輪または4輪を駆動となり、抜群の足回りによるコーナーリング安定性能は大変高い一台といえるでしょう。足回りは4輪コイルの独立式となっています。発売後、幾度も車種の追加やボディバランスなどの見直しが行われており、2006年5月のマイナーチェンジにより、大きく変更が行われました。注目は大きくデザイン変更されたエクステリアで、それまでの地味なフロントマスクからは一転、ダイヤモンドカットをイメージして作り込まれた巧みなデザインはため息ものです。2007年6月には、再度マイナーチェンジが行われグレードの見直しが行われた他、フロントグリルやバンパーなどの変更が一部グレードに行われました。2008年10月に一部改良として、プラズマクラスターイオンフルオートエアコンやSRSサイドエアバッグシステム、SRSカーテンエアバッグシステムが全車標準装備へと変更がありました。しかし、その後、2009年8月には、生産販売を終了となってしまい、プレサージュの10年に渡る歴史に幕が降ろされました。