ムラーノ

ムラーノについて

2004年に日本で発売が開始された、クロスオーバーSUV「ニッサン・ムラーノ」。SUV車の中でも比較的大型とされているムラーノは、もともとは北米専売車として、2002年にアメリカやカナダで発売が開始されていました。北米市場向けということもあって、ラグジュアリーに仕立てられた内装は、オプションでレザーシートへの変更を選ばれる方も多いそうです。また、標準搭載されたBOSE製のサウンドシステムは、音響空間を整えたかのような素晴らしい音質で音楽を楽しめることが知られています。さらに、当時の日産自動車が以前の勢いを失っていたことから、その状況を改善するため、エクステリアにも心血が注がれました。先進的なデザインで「躍動感ある彫刻」をテーマとしたボディーが誕生し、ユーザーにも直接的にその魅力を訴求することができました。2004年度のグッドデザイン賞を受賞したムラーノは、走行性能以外の部分でも国内外で高く評価されたようです。肝心なラインナップはV6・3.5LのVQ35DE型エンジン、または直4・2.5LのQR25DE型エンジンが用意されました。アクティブヘッドレストを前席に搭載、デュアルエアバッグがすべての車に搭載されており、安全装備も充実しています。 国内外での販売成績が好調だったムラーノは、途中に期間限定のワインレッドカラーを施した特別車「カベルネ」を発売したほか、「SHIFT_interior」の企画では、特別仕様車にグレー色のシートを用いた「スタイリッシュシルバーレザー」を発表しました。フルモデルチェンジを経て2代目となった2008年のモデルは、先代の美しいエクステリアのデザインを継承しつつ、「スイートルーム」というテーマの通り美しいインテリアが追求されています。ダッシュボードの変更により室内の広さがわずかに狭まったものの、シートの形状変更により体感ではあまり窮屈さがありません。そればかりか、新しく採用された「マイルドフローエアコン」により、さほど広くない自動車の中において、乗っている人に直接エアコンの風が当たらないように計算されています。車の空調は暑すぎたり寒すぎたりすることもあるため、特に女性の方にとってはうれしい機能ですよね。 2015年に3代目が登場し、「ラウンジ感覚」というコンセプトで内装デザインが進められたムラーノは、環境性能の向上にも挑戦しています。ルノーとの共同開発により誕生した中枢システム「CMF」により、20％の燃費アップに成功しました。大きなヒットを生んだムラーノは、今後も根強い人気を保ち続けそうです。