オッティ

オッティについて

日産初の軽乗用車として登場したモコが誕生してから3年の月日が経過した2005年6月に日本市場に登場した軽セミハイトワゴンがオッティです。モコがスズキ製を使用しているのに対し、オッティはは三菱eKワゴン/eKスポーツのプラットフォームをベースとする車種となっています。ミニキャブをベースとする商用車クリッパーに続き、三菱からOEM供給を受け開発された第2弾の車両となりました。市街地使用での利便性向上のために、立体駐車場への入庫を可能な高さに調整されており、全高を1550mmに抑えた四角いフォルムが特徴の5ドアボディとなっています。独自デザインとなるフロントグリルやバンパーによってオリジナルとの差別化を行いました。グレードは下からS、E、RS、RXの4種類で、eKスポーツに準じたRSとRXは、内装や外装のデザインをスポーティーテイストに統一しています。パワートレーンは直列3気筒SOHC・660ccで、RXだけターボ版を搭載しています。増量したパワーを十分に活かすため、サスペンションも強化されたものが装備されています。変速機は最廉価グレードのSが5段マニュアルまたは3段オートマチックとなっており、残りはすべて4段ATで展開されています。駆動方式はFWDと4WDが用意されました。日産の安全基準に基づき、全車にABSを標準装備しており、その点が唯一と言えるオリジナルとの相違点となっています。2005年12月に小規模な変更を行い、翌年となる2006年10月にベース車に合わせてこちらでも世代交代を行いました。 2006年9月にベース車である三菱eKワゴン/eKスポーツがモデルチェンジされたこともあり、翌年の10月に世代交代が行われ登場した2代目は、プラットフォームやパワーなどの性能面だけではなく、スタイリングも先代からのキープコンセプトで見た目だけでは初代と2代目の違いはひと目では見分けがつかないレベルでした。下位からS、E、RS、RXというグレードが展開、エンジンと変速機の組み合わせも先代とまったく同じとなっており、ユーザーにとってはわかりやすいグレード展開となっています。同年12月には左リアにリモコンオートスライドドアへと変更が行われました。更にグレードのMを追加しており、同じく12月には、日産のミニバン系ではおなじみな感があるオーテックジャパン扱いのカスタムグレードとなるライダーグレードが追加で設定されています。2008年9月には、エクステリアとインテリアを一新する大胆なデザイン変更を含むマイナーチェンジが実施されました。デザイン面以外には性能面でエンジンの制御システムを改良しており、環境性能が向上しています。その後、一部改良や変更を経て細かく積み重ねて現在のオッティに繋がっています。2013年3月に、日産と三菱の軽自動車事業に関する合弁会社NMKVが企画・開発を行った「デイズ (DAYZ)」が、同年6月に誕生することが発表されました。