ベリーサ

ベリーサについて

フォード・フィエスタ、つまり2代目デミオと基本的に同一となるプラットフォームを使用して開発されたコンパクトカーであり、2004年6月にマツダから販売されたのがベリーサです。デミオとアクセラの中間を埋める車種という位置づけとして開発が行われました。ヌメっとした曲面のノーズを特徴とする4ドア+テールゲートのボディはハッチバックという印象よりもワゴンという印象がしっくりくるボディとなっています。デミオがベースとなっているため、2490mmというホイールベースは同一であり、ボディのサイズも全長がほんの少し長くなっているほかはほぼ同一といってもよいでしょう。サスペンションにしてもフロントのマクファーソンストラット、リアのトーションビームとデミオからの流用となっています。パワートレーンは、1.50直列4気筒DOHCの一択となっており、トランスミッションも4段オートマチックのみでの展開です。駆動方式はFWDのほか日産からシステムを調達した4WDもラインナップとなっています。以上のようにメカニズム的には、デミオとの相違点は見当たりません。あえて上げるのであればスタイリングとインテリア部分でしょう。しっかりと作り込まれたインテリアが特徴的となっており、オプションで革シートを選択可能となっており、上質感をアップさせてくれるオプションです。インテリアの色合いは渋めで、ターゲットとされたユーザーは明らかにデミオより上の年齢層となっています。コンパクトな車体にプレミアム感を追加したいというユーザー向けのクルマといえるでしょう。2013年7月、フロント ガラスをスーパーUVカットガラスへと変更が行われました。2015年4月には特別仕様車である「Noble Couture（ノーブル・クチュール）」が発売されました。Lをベースとしており、モカ状ステッチと刻印を施した専用本革シート、レッドステッチ入りの専用ステアリング本革巻、レッド合皮の専用ドアトリム、レッド塗装の専用塗装グローブボックスリッド、専用メーターフードパネルがインテリアに上質感を生み出しており、ジェットブラック塗装のドアミラーや15インチタイヤ・高輝度塗装アルミホイール、ディスチャージヘッドランプ、6スピーカーが装着されています。上級グレードとなっており、上質を求めるユーザーに向けたパッケージです。2004年には、日本カー・オブ・ザ・イヤー2004-2005の特別賞を受賞しています。