テリオスキッド

テリオスキッドについて

1998年10月に施行された軽新規格に伴い、同月に市場に投入されたクルマがSUVタイプの軽自動車であるテリオスキッドでした。前年4月に発売された小型RV車のテリオンの設計が使われており、バンパーの短縮や車体後部に取り付けられたスネアの移動、左右ブリスターフェンダーの廃止により軽快さを手に入れています。テリオスキッドの売りは、兄貴テリオス譲りの2420mmというホイールベースにより実現した広い室内空間と、軽RV車としては初の5ドアによる使い勝手の良さにありました。足回りや駆動システム、その他のメカニズムはテリオスと共有していますが、エンジンは直列3気筒DOHCインタークーラー・ターボまたは同ライトプレッシャー・ターボに換装されており、テリオス同様縦置きに搭載されています。 2000年1月に2駆のRWD モデルをラインナップに追加し幅を広げており、さらに同年11月にはバンパーやヘッドライトなどフロントまわりを刷新しています。2002年1月には上質感あるインテリアとエクステリアと低い車高により乗降性に配慮した新グレード、テリオス・ル キアを新たに設定しています。同時に全モデルに電動パワーステアリングが採用され、優れたドライビングフィーリングを生み出しています。2003年8月には、グレード体系や仕様、装備などの見直しを行っており、それまでのグレードを整理し、4グレードに統一されました。CLリミテッドは仕様と装備内容を見直し5万円の値下げが行われ、「L」へ。カスタムスターエディションは同じく見直しによりカスタムLへ。CXはEBD付ABSの標準装備などグレードアップした上で全体の見直しが図られ、2万円の値下げを行い「X」へと改名。エアロダウンカスタムXは同じく見直しにより6万円ほどの値下げが行われ「カスタムX」となりました。その後、2006年1月に兄貴テリオスは販売を終了となりますがキッドは継続されており、同年8月にはインテリア・エクステリアをリファインしており、より上質さをプラスし、新たなボディカラーであるアクアブルーメタリックオパールを追加し、エンジンをインタークーラー・ターボに統一しています。2008年5月には、平成17年排出ガス規制適合のため、車輌型式を変更し、カスタムXの4WDと5MTが廃止となりました。そして、その後4年余り市場で生き残りましたが、2012年5月に生産を終了し、歴史に幕を閉じることになりました。