ハイゼット

ハイゼットについて

ハイゼットはダイハツ工業の販売する軽トラックで、日本の４輪自動車産業の草創期1960年代から販売されている伝統ある車種です。当時日本の自動車市場ではオート三輪が大きな存在感を放っていました。当時ダイハツはオート三輪で自動車産業の覇権を握っていましたが、やがてオート三輪よりも安価で高機能な四輪トラックが台頭し始めます。オート三輪は市場から姿を消し、日本にも４輪自動車の時代が到来します。欧米に遅れること60年にしてようやくの出来事でした。ここから日本の自動車産業は飛躍的な発展を遂げてゆき、世界でも確固たる地位を築いてゆきます。ハイゼットはその歴史の源泉とも言えます。 日本の軽トラックの歴史を牽引してきた大変意義深いモデルで、スズキのキャリィとしのぎを削りながら今日の軽トラックの概念構築に寄与してきました。1960年の登場から今日までに多数のモデルチェンジを繰り返し、今もなおその系譜は続いています。シリーズ中にはバンも登場するなど、商用車として総合的な展開も行います。現在では多くの法人や組織内で重宝されています。一例としては、郵便局の集荷用の赤いバン、これにもハイゼットが利用されています。多くの信頼を築いてきたハイゼット、これからも日本の商用車の大御所として、また日本自動車産業発展の旗印としていつまでも活躍していてもらいたいと切に願います。 ダイハツの一種のトレードマークとしても扱われており、これまでに電気自動車技術など自動車産業の行末を決めるような重大技術の実験機としても利用されてきました。驚くべきことにダイハツは、1968年には電気駆動に着目、驚嘆の先見性です。後代にとって「当たり前」となる技術もハイゼットが実験機となって開発されました。当時1000台程度電気駆動の自動車を販売、以後地道に研究を重ね、40年後の2010年にはハイゼットカーゴ・ハイブリッドを販売しました。ハイゼットはトラックと技術革新のアイコンとして今後も長く愛されていくに違いありません。 近年トレンドの自動運転技術やその要素技術の開発にも余念がありません。10代目ハイゼットにはスマアシ3が搭載されました。政府が認定するセーフティ・サポートカーSも獲得しました。衝突回避支援ブレーキや誤発進抑制、車線逸脱警報など、うっかり事故を撲滅する安全機能が勢ぞろいしています。一般のドライバーにとって魅力的であることは言うまでもなく、仕事で疲れているビジネスドライバーをしっかりサポートできます。