エッセ

エッセについて

「シンプルでおしゃれなカジュアルミニ」のコンセプトテーマのもと、ムーヴ、 ミラに続く3本目の柱を目指して開発されたのがエッセでした。2005年12月にダイハツから発売されたエッセは、第6世代のミラと同じプラットフォームを使用しており、5ドアボディとなっています。水平方向のラインを組み合わせることでスッキリと形作られた台形状のフォルムとなっており、角度を立たせたフロントピラーや90度近く開く広々ドアなど乗降性も高められました。カラーバリエーションも柔らかな自然色系をメインに8色という豊富なバリエーションが用意されており、シートやダッシュボードなどインテリアの一部を外装色と自由にコーディネートすることができました。メカニズムでは、足回りや2駆/4駆の駆動方式はミラと共通となっていますが、特筆すべきは、軽量/コンパクト/低燃費に重きを置いて開発されたダイハツの次世 代を担うKF型直列3気筒DOHCエンジンが他モデルに先駆けて初めて搭載されたことです。変速機は5段MT、3段/4段ATがマッチングされました。また65万円からという低価格戦略も注目を集めた要因といえるでしょう。乗り心地は軽快という言葉につきます。街中の狭あい道路でもスイスイと自由に走り回れる小回りの良さに優れた一台となっており、走りを楽しむクルマというよりは、ちょっとした買い物や近所のお出かけに気軽に乗ることができる、サンダルのような存在というのがしっくりくる一台です。低価格と相まって多くのユーザーに支持されました。 2006年12月には、エアロパーツやアルミホイールを装備したスポーティー仕様のカスタムを新たにリリース。2007年9月にはダイハツ創立100周年を記念して登場した「VSメモリアルエディション」が、同年の11月には更に低価格にこだわり開発された「Dセレクション」が展開されました。特別仕様車を発売させるなどラインナップの強化が進められました。2009年4月にグレードを3種に集約しており、さらに同年9月、新機種Xスペシャルが設定されました。今までのDをベースにミッションを経の区しロックアップ機構無しの4ATへと変更しており、環境対応車普及促進税制（エコカー減税）に対応させた作りとなっており、低価格と相まって非常に求め安い価格に引き下げることが可能となりました。そして、2011年秋にミラ・イースと入れ替わるように市場から姿を消すことになりました。