R2

R2について

R2はスバルが生産・販売を行った軽トールワゴン型軽自動車です。販売は2003年12月でした。非常に激戦となっていた軽自動車市場への投入ということで、その当時主流であった居住性の高さよりも、デザイン面に特化して作られており、女性をメインターゲットに開発が行われました。ボディタイプは5ドアハッチバック型です。パワートレーンは、660cc直列4気筒SOHC8バルブ自然吸気、連続可変バルブ機構付DOHC16バルブ自然吸気、インタークーラー付DOHC16バルブスーパーチャージャーの3種類の設定となっていました。特にDOHCエンジンを搭載するグレードに関しては燃費性能が24.5km/1リットルと燃費基準よりも低い数値で非常に高い燃費性能を誇りました。駆動方式は、前輪駆動または四輪駆動の設定となり、サスペンションは前L型ロアアーム・ストラット式、後輪がデュルリンク・ストラット式四輪独立懸架となっています。エクステリアは、航空機をイメージしてデザインされた存在感のあるフロントグリルが印象的でした。2004年にはRJCカー・オブ・ザ・イヤー特別賞ベスト軽自動車を受賞しています。2004年11月にはマイナーチェンジが行われており、フロントバンパーのデザインを替え、一部グレードではホイール周りなどのデザインを変更したほか、「クリームイエロー・パール」のボディカラーを「トパーズイエロー」に変更しています。2006年11月には、i-CVTの変速制御の最適化が行われ、燃費性能をアップし、スーパーチャージャーエンジンの燃料がハイオクガソリンからレギュラーガソリンに変更されました。細かいグレードの追加やマイナーチェンジを繰り返してきたR2でしたが、2010年3月に受注が打ち切られ、歴史に幕をおろしました。とは言え、花粉対応フィルターやオートエアコンにスマートキーレスシステムなど便利な機能が揃っている為、いまだに中古車として数多く出回っているほど古さを感じさせない車種です。女性をターゲットにしていることだけあり、カラーバリエーションも女性を意識した配色が施され、細部までこだわった軽自動車だと言えます。エンジン性能も決して低くなく、街乗りをメインとした使い方であればなんの問題も感じられません。また、軽自動車の問題となる足回りが軽すぎるという問題も意識されており、しっかりとした走行が特徴的です。シンプルで扱いやすい機能は取り揃えられているので、価格を考えればお得な車種と言えます。シリーズの再始動を求める声も少なくありません。