トリシティ

トリシティについて

トライクバイク（3輪バイク）の代表格でもある「ヤマハ・トリシティ」。前が2輪・後ろが1輪のこのスクーターは、「転ばないバイク」としてその安全性が高く評価されています。2014年に最初に発売された「トリシティ125」は、その法的な位置付けも話題となりましたが、正確には「第二種原動機付自転車（原付第二種）」のため、「AT小型限定普通自動二輪免許」もしくはそれ以上の免許で運転することができます。AT車はクラッチ操作がいらないため、操作も簡単・週末の数日で免許を取ることができるため、若年層を中心にトリシティは注目されています。当初はタイでの発売でしたが、日本やヨーロッパでの発売も開始されました。「ニュースタンダード・シティコミューター」をターゲットとしたトリシティ125は、その安定感では確実に2輪車を上回ります。濡れたマンホールや雨上がりの石畳の道路など、滑りやすい路面で片方の前輪がコントロール出来なくなった瞬間も、もう片方の車輪があれば安心ですよね。また、横風のあおりにも強いトリシティ125は、海沿いでのタンデムツーリング（二人乗り）の際にも強い味方となってくれます。さらに、サスペンションシステムはそれぞれ独立しているので、前輪のうち片方が乗り上げてしまっても衝撃をスムーズに吸収することができます。その安定性の高さから、大阪や神奈川の警察をはじめ、ヨーロッパでも警察車両として使用が検討されているそうです。 2017年に発表された「トリシティ155」は、後輪のサイズアップでさらなる安定感を持たせ、排気量を155ccまであげることで高速道路での走行も可能となりました。また可変バルブシステム（VVA）搭載の「“BLUE CORE”エンジン」はエンジン効率を高め、低燃費での運転に一役買っています。また、シート下の収納スペースは23.5リットルの大容量のほか、ボックス内のLED照明や操作が簡単なパーキングブレーキを採用するなど、ユーザビリティーの改善も進められました。CMキャラクターには、女優で元AKB48の大島優子さんや、人気俳優の菅田将暉さんを起用し、バイク離れの進む学生などのユーザーを増やす試みが行われました。 他にも、免許取得とトリシティの購入でキャッシュバックキャンペーンを展開するなど、若年層の取り込みを積極的に行っているトリシティ。バイク業界全体の活性化にもつながる取り組みにもつながるため、他の自動車・オートバイメーカーからも熱い視線が注がれています。