マジェスティ

マジェスティについて

ビッグスクータータイプのオートバイ「ヤマハ・マジェスティ」。全体的に低い重心のこの商品は、1995年の「マジェスティ250」から始まりました。カウル部からテールエンドなどパーツそれぞれが同色にカラーリングされており、「シームレス」（縫い目がない）と評されるのも一見すればすぐに分かります。「マジェスティの魅力はカスタムにある」と言っても過言ではないほど、このオートバイのユーザーは外装のパーツを交換したり、塗装したりしていました。そんな流行に合わせて登場した「マジェスティ・C」は、メッキミラーやパイプハンドルを装備した意欲作で、1999年にモデルチェンジされた2代目の「メーカー純正カスタムモデル」は大ヒットとなりました。元来、カスタムとは自身で部品を買い揃え、取り付けまでを自らの手で行うというものでした。自分のバイクを自分で育て上げるという楽しみをもたらした反面、多くの方にとっては、カスタムは「難しくて取っ付きにくい」「一部のマニアが楽しむだけ」という世界であったといいます。そんな中こちらの商品は、カスタムパーツとして必要なアイテムいくつかを最初から搭載することで、それらの交換を楽しむことができるようになっています。「完成品のカスタム」はこれまでになく、カスタムのハードルを下げてくれた一台だと言ってもよいでしょう。2007年のフルモデルチェンジでは排ガス規制の強化に対応したほか、水冷単気筒の4バルブエンジンを搭載し、高い走行パフォーマンスは維持しました。カウルデザインなどを変更した2012年の製品が最後の変更となり、2017年に正規の発売は終了しました。ビッグスクーターのジャンルを確立したその大きな功績は、きっと忘れられることがないでしょう。 2004年に発売された「グランドマジェスティ」は、当時主流だった250ccクラスの一台。水冷4サイクルのDOHC4バルブFIエンジンを搭載しています。燃費こそ平均的なものの、その安定感ある走りから、街乗りで活躍するとの反響が大きいです。また高回転なエンジンであることから、高速道路でもしばしば見かけることがありますね。なお、「ビッグスクーターでより力強い走りを楽しみたい！」との声を受け、2005年にはヨーロッパ向けに製造・販売されていた400ccのビッグスクーターをベースにした「グランドマジェスティ400」も販売されました。 ほかにも2013年に発売された原付二種クラスの「マジェスティS」や、排気量が少なくお手ごろな「マジェスティ125」など、幅広い排気量の種類でニーズに応えているマジェスティ。入門編としても長く使う一台としても、おすすめができる商品です。