ランサー

ランサーについて

三菱自動車を代表するセダン車「ランサー」は、1973年に初代となる「ランサーカーゴ」が発売されたことから始まりました。度重なるマイナーチェンジと、6度にわたるフルモデルチェンジを経て、7代目のランサーは2007年に発売が開始されました。同車は、2005年に「ディアマンテ」とともに発売が終了した「ギャラン」の名を取って、日本国内では「ギャラン・フォルティス」と名付けられました。高いスペックを誇る同車は、先代のギャランと比べると幅が広く車高も高いため、車内空間が広々とした印象になっています。「衝突安全強化ボディ RISE」を採用しているシャーシとボディーは高い衝突安全性を誇り、アメリカやヨーロッパ・オーストラリアの自動車衝突安全テストでも数々の最高評価を獲得しています。外部評価が高いとのことで、ランサーは着実に信頼度を上げていきました。 2代目となる「ランサーカーゴ」は2008年に発売されました。2013年には、ランサーカーゴのマイナーチェンジがおこなわれ、トランスミッションが4段ATから連続可変トランスミッションに変更されました。これにより1.5LのFF車は「平成27年度燃費基準+20%」を達成し、エコカー減税の対象車の仲間入りを果たしました。環境性能の高さも、同車の魅力と言えます。 「ランサーエボリューション」は、多くの方から略称「ランエボ」と呼ばれ、広く親しまれていました。1992年に登場した同車は、1995年の「ラリー・スウェーデン」にて初優勝を果たしたことを皮切りに、世界ラリー選手権などで数々の結果を残したラリーカーです。第四世代となる「ランサーエボリューションX」は、5速MTのほか、ドイツのゲトラグ社による新開発の6速ツインクラッチSSTを搭載しており、台形グリルとスラントノーズを逆にした組み合わせ「ジェットファイターグリル」が印象的なデザインです。2015年に発売された「ファイナルエディション」という特別生産車は、1,000台の限定販売が終了してしまいました。その結果、ランサーの名を持つ自動車は2018年現在、ランサーカーゴだけとなってしまいました。ランサーエボリューションは2019年にルノー製のエンジンを搭載して復活するといううわさも上がっておりますが、その真偽は不明です。 ラリー活動から街乗りまで、様々なシーンで使用されているランサー。今でも愛用されている方も多く、海外での人気も根強いとのことです。どのような形で復活を遂げていくのか、今後の動向には注目です。