911

911について

１９６４年、日本がオリンピックに沸いていたその年にデビューしたのがポルシェ９１１です。ポルシェの、そしてスポーツカーの代名詞として知られるRRスーパースポーツは、「カエル」とあだ名されるふくよかなフォルムと丸目2灯式のヘッドライト、水平対向6気筒エンジン、リヤエンジン・リヤドライブの駆動方式、そして2+2シーターレイアウトを堅持しながら進化を続け、54年の長きにわたりスーパースポーツのベンチマークであり続けているいわばスポーツカー界のレジェンドです。2011年にデビューした現行七代目(991型）は、15年のマイナーチェンジでベースエンジンが刷新され、カレラは3.5リットル、カレラSは3.8リットルのNAというパワーだったものが、いずれも3.0/lのターボヘとダウンサイジングされることで、燃費とトルクが大幅に向上し従来よりも経済性が増すという部分が加えられる形となりました。ボディタイプはクーペにタルガ、カブリオレ、駆動方式はRRとAWD、エンジンは370psから700psまでと、バリエーションは極めて豊富なラインナップとなっています。２０18年3月のジュネーブモーターショーでは、520psを発生し9000rpmを許容する4.0リットルNA工ンジンを搭載した、NA最強であるGT3RSのニューモデルが発表されています。ポルシェの中でもフラッグシップモデルの911は進化を続けながらも、ファストバックスタイルのボディと、後輪よりも後方にエンジンを搭載して後輪を駆動する、ポルシェスポーツカーの1950年代からの基本を崩していない伝統と現代のいいとこどりとなっています。最新の911シリーズは、24種類もの多彩なモデルが日本でも販売されることになり、2017年に入ってから、911ターボのパワーとトルクをアップしたターボSエクスクルーシブシリーズを設定しました。そして7月にはポルシェ史上もっともパワフルなGT2・RSが公開され、後輪駆動ながらも最高出力700psを発生する3.8リットル水平対向6気筒ツインターボを搭載しています。10月には往年の名車である911Tの名称にちなむカレラTを追加し、オールドファンを喜ばせています。グレードは１２に分類され、カレラとカレラSはベーシックモデルでいわゆる「素の９１１」と言われています。GT3とGT３RSはポルシェ初の４WSシステムを搭載しており、カレラ４とカレラ４Sは両側リアテールランプにつながる極細テールランプが装備されているなどデザインに特徴があります。