MINI

MINIについて

MINIはドイツBMWの自動車ブランドで、時代やトレンドに影響されないクラシックなデザインが特徴的です。ブリティッシュ・モーター・コーポレーション（BMC）の大衆車ミニと区別するために、BMWミニやニューミニなどと呼ばれています。車型はレパートリーが無くあの形のみですが、ボディカラーやオプションは他社には到底真似できない途方もないバリエーションを有し、その数は10万通りとも言われています。配色1つでまるで印象が変わるものの、常にミニらしさが残る点がユニークです。 1994年、BMWがローバーを買い集めた際にミニの権利も取得、BMW社が目を付けていたプレミアムコンパクトセグメントの担い手として、全社的な推進を受けました。ローバーの不振により、BMWはローバーを切り離す決定を下しますがミニだけは手放しませんでした。様々な障害を乗り越え、2002年にようやく発売にこぎつけます。 初代ミニは2001年から2006年まで発売されました。初代はハッチバックとクーパー、コンバーチブルがラインナップされました。現行は2013年に発売された第3世代となっています。ミニ独特の「クーパー」というカテゴリの起源はローバーミニの時代にまでさかのぼります。ローバーミニ初のモデルであるモーリス・マイナーミニがイギリスのカーレースに出場した際のことです。自社モデルの性能に不満を感じていた実業家のクーパー氏はミニの走行性を目の当たりにし感動します。ここで「安価で走行性能に優れたモデルの製作」という共通の目標に向かって、ミニとクーパーが手を取り合います。そして生まれたのがミニ・クーパーです。 ローバーミニは映画に登場したり、当時世界を舞台に活躍していたビートルズに愛用されるなど、同年代のモダンの象徴として取り上げられます。特質すべき点は、ローバーミニのデザインがいまだに多くの人を魅了している点です。「流行」などという薄いものでは終わらず、「文化」として多くの人の中に残っているからこそ、「新・旧」というとらえ方ではなく「嗜好」としてとらえられています。 ローバーミニの時代から、モータースポーツやレースに対して強い関心をもっており、ニューミニとなった今でもそのDNAは残っています。タイトルの数はそれほど多くはありませんが、見た目と性能とのギャップがおもしろく、一定のファンがついています。南米の荒野を駆けるレース、ダカール・ラリーでは数度タイトルを獲得、砂漠の王者と呼ばれるようになります。