金庫の鍵

ダイヤル式金庫

ダイヤル金庫とは、ダイヤルを合わせて開錠する機構を持った金庫のことである。

ダイヤル式金庫には大きく分けて２種類あり、ひとつは家庭用耐火金庫もうひとつは業務用防盗金庫である。

家庭用金庫は火災などの被害から中身を守る為に造られており、内部に耐火材が入っている。しかし耐火材も期限があり、通常２０年ほどで耐火材は効果を失う。
業務用と違い盗難対策はされておらず、持ち運び可能で鍵もダイヤルも簡易なものが多い。

業務用金庫は盗難防止を目的に造られており、大型で持ち運び困難である。
ダイヤルにはリロッキングとよばれる装置が搭載されており、金庫を不正開錠時には、扉が開かなくなる仕組みになっている。

ダイヤル式の金庫の構造はダイヤルを回すことによって金庫内部の座が回転し、座に施された切り欠きが揃いそこに閂が落ち込むことによって開錠する仕組みとなっている。
座は４枚座がほとんどで古いものでは３枚座のものもある。
業務用金庫のダイヤルは多くの物が番号変換が可能で１００万通りに変換が可能である。

テンキー式金庫

テンキー式の金庫とは、テンキーで暗証番号を入力して開錠する機構を持った金庫のことである。

テンキー式金庫は、テンキーの制御には電源が必要になるので乾電池を使用する。

当然電池切れした場合は正しく開錠することが出来なくなってしまう。

ダイヤル式と違い電子制御で施錠、開錠するものなので、トラブルもダイヤル式に比べるとはるかに多くなる。

内部の仕組みはテンキーで数字を入力すると中継基盤で番号の合致を判断。

正しければ金庫内部のソレノイド（電磁石）に信号を出し、ソレノイドが動くことで開錠できる仕組みである。

オートダイヤラー

オートダイヤラーとは金庫ダイヤルを自動で回し、ダイヤルパターンを全て試すことができる特殊工具である。

オートダイヤラーは金庫ダイヤルの解読を行う際に使用する。
全てのダイヤルパターンを試すため、時間は数時間から半日以上かかるような場合もある。
時間はかかるが大型業務用金庫であっても、全く傷をつけずに開錠することができる。