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玄関のスマートキーを空き巣は破れる?
近年利便性の高さから注目を集めているスマートキーですが、防犯について安全かどうかが気になるのではないでしょうか?
このコラムでは、スマートキーの住宅が空き巣に狙われにくい理由や、空き巣に狙われるかもしれない危険な使い方などを紹介いたします!
玄関のスマートキーが防犯性抜群な理由
玄関のスマートキーは防犯性が非常に高いです。
理由がいくつかありますのでその理由をご紹介します。
鍵穴が見えない
玄関の鍵をスマートキーにすると鍵穴が見えなくなります。鍵穴がみえないということはピッキングによる侵入が非常に難しくなります。
また、仮にピッキングしようにも
【片方の鍵を開けてから1分以内にもう片方も開けなければ自動的に閉まる】
という機能を搭載しているスマートキーの商品も多く、ピッキングで侵入するのは至難の業といえるでしょう。
自動で鍵が閉まる
2021年の警視庁の調べによると、空き巣の被害で最も多いのは無施錠となっています。
無施錠というのは鍵のかけ忘れのこと。
つまりピッキングなどで無理やり侵入されたというよりは、自分のうっかりミスを突かれた件数が一番多いということになります。
スマートキーにすれば鍵のかけ忘れという心配はなくなるので、空き巣犯への対策に効果的であるといえます。
無施錠の危険性についてはこちらで解説しています
鍵を紛失しても安全
金属製の鍵を紛失してしまった場合、鍵を一式交換しなくてはいけないため交換費用の発生や、誰かに盗られてしまったかもしれないと不安に思うこともあるかもしれません。
ですが、スマートキーであれば鍵を無くしてしまってもその端末でログインできないようにしたり、鍵のコードを書き換えたりできるのですぐに対策が可能です。
また、鍵を持ち歩かなくてもよいので紛失するリスクが抑えられることや、万が一紛失しても暗証番号やカードキーで開錠することも可能です。
スマートキーの玄関が空き巣に狙われる瞬間
防犯性能が非常に高いスマートキーですが、まったくもってスキがないというわけではありません。
空き巣のプロは、侵入する家を事前に入念に調査し、短い時間のスキをみて侵入します。
- 「何分くらいの外出なら鍵をしめないのか」
- 「ごみの日は何曜日か」
- 「家に誰もいない時間帯はいつか」
などが調査の対象です。
ですので対策がきっちりしていると思わせる日々の防犯意識が大事になってきます。
実際に狙われやすいスキをご紹介します。
自動で解錠できる距離に入ったとき
ハンズフリーの鍵開錠はとても便利ですが、使い方には気を付けなくてはいけません。
解錠圏内にいると、知らない間に鍵が開いてしまう可能性があるため、ゴミ捨てなどでよく立ち話をしてしまうような方はスマートキーであっても注意をしなくてはいけません。
自宅の5~10m圏内でのハンズフリー開錠で十分です、すぐには駆けつけられないような距離で鍵の解錠設定をしないように心がけて下さい。
居住者が家を出た直後
戸締りの確認はスマートキーでも必ず確認してから出かけましょう。
慌てて出勤した直後に鍵がかかりきっていないのを確認して狙う空き巣犯もいます。
オートロック機能は鍵を取り出したりすることなく鍵がかかるので便利ですが、きちんと閉まったか確認するのも怠らないようにしましょう。
どんなに急いでいても鍵のかかることを確認してからその場を離れる癖をつけることが防犯対策になります。
玄関のスマートキーで注意すること
スマートキーによって空き巣からの被害を防ぐことはできますが、自分でうっかりやってしまうミスというのも多く存在しています。
鍵を家の中に忘れて締め出し
一番多いのが、こちらの締め出し。
スマートキーになるものを、自宅の中に置き忘れてしまうという典型的なあるあるミスです。
スマホを鍵にしているとついつい鍵の意識が低くなりがちですが、必ず持ち歩く癖を付けましょう。
鍵のレスキューでは、鍵開錠も行っていますのでお任せ下さい。
スマートキーの電池切れ
スマートキーに乗り換えると普通の金属製の鍵を持ち歩くことはあまりなくなってくるかもしれません。
ですが、急な落雷で停電になってしまったり、電池の漏電などで思いがけずにスマートキーが反応しなくなってしまう可能性があります。
万が一に備え、金属製の鍵も持ち歩くことをオススメします。
また、一年に1回は必ず電池を交換するようにしましょう。
暗証番号式がメインなら注意が必要
暗証番号がランダムな位置にならないタイプの鍵を使用している方は注意が必要です。
長年使用していると、手についている油脂などが付着し蓄積していくと、次第に指紋の位置をわかりやすくなります。
対策として、3ケ月に一回くらいのペースでランダムな数字に変更する癖を付けましょう。
文字列はスマホのメモ帳などに残しておけば忘れてもいざというときに安心なので、防犯対策につながります。
玄関のスマートキーもリレーアタックに遭う?
スマートキーというと、車のスマートキーを思い浮かべる方も少なくはないかもしれません。
車のスマートキーの特性を利用して、車を窃盗するリレーアタックという方法が2018年頃から注目を浴びています。
では、家で使われているスマートキーを利用して、住宅に侵入されることはあるのでしょうか?
結論として住宅のスマートキーがリレーアタックに遭う可能性は、ほぼありえません。
その理由については下記のコラムで詳しく解説していますのでこちらをご参照ください。
玄関がスマートキーなら空き巣はここを狙う
最後に、玄関はスマートキーなので狙いにくそうと判断した空き巣犯が次にどこを狙ってくるのかを解説します。
住宅への侵入経路は玄関だけではありません。他の侵入経路もしっかりと保護して家を空き巣犯から守りましょう。
窓からの侵入を狙う
玄関の次に多い侵入経路が窓になります。
窓から侵入する方法としては、玄関と同じく無施錠であるところを狙う。
次に多いのは、鍵周辺の窓ガラスを割って鍵を開けて入るという方法です。
窓の防犯対策としては、窓ガラスに防止フィルムを貼る、補助鍵を取り付けるというような方法があります。
窓の防犯コラムに関しては下の記事で解説しているのでこちらをご参照下さい。
ベランダから侵入を狙う
ベランダにも対策をしましょう。2階や3階だからといって安心していませんか?
もちろん1階は狙われやすいですが、2,3階であっても雨どいなど・周りの段差を登って侵入するというケースは往々にしてありえることです。
実際に、4階以上とくらべて3階までは1階と大差がないくらいに侵入されることが多いです。
対策方法として、偽物でもいいので防犯カメラの設置や、カーテンで射線を切り女性の方はできるだけ無骨なデザインにするなどの防犯対策が重要です。
一軒家であれば、防犯砂利を敷き詰め、侵入されたら音がでるような仕組みを作っておくのも有効な防犯対策の一つです。
空き巣の防犯対策・スマートキーの設置もカギサポ24まで
今回はスマートキーの住宅に、空き巣犯がどのようにして侵入するのかを解説しました。
自動的に鍵を閉めてくれるため防犯意識が逆に低くなりがちですが、玄関以外のところにも目を向けしっかりと対策をしましょう。