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無施錠の危険性と対策について解説
皆様は家を出る時に鍵をかけていますか?もし、鍵をかけていないと大変な目に遭ってしまう可能性もあります。
そんな無施錠に関する危険性や防止するための対策について解説します。安全な生活を送るためにも、ぜひ最後までご覧ください。
無施錠とは
無施錠(むせじょう)とは、鍵をかけていないという意味です。類義語として「未施錠」や「無締り」という言葉があります。
出かけている時も、家に居る時も鍵が開いていれば無施錠です。
無施錠が一番空き巣に入られやすい
空き巣が侵入する手口として一番多いのが無施錠の場所からの侵入です。令和2年に起きた侵入窃盗の総件数は44,093件で、無施錠による侵入が18,550件、割合にして42.07%となっています(警察庁統計より)。
鍵を開ける必要がなく、音も手間をかからない侵入方法なので空き巣にとっては好都合な手法です。
空き巣被害以外にも無施錠の危険性はある
無施錠は空き巣以外の被害に遭ってしまうので危険です。
どのようなことに巻き込まれてしまうのかご紹介します。
忍び込みや居空きの危険性
寝ている時に侵入してくる忍び込みや、在宅中に侵入する居空きに遭う可能性があります。在宅中だから侵入者に気付く、侵入者は入ってこないと思ったその隙を狙った犯行です。
もし、犯行中の侵入者に鉢合わせてしまうと、暴行を受けたり、命を奪われたりする危険性があります。
不法侵入による被害
ストーカーなどが家に不法侵入してくる可能性があります。留守中に侵入して盗聴器やカメラを仕掛けるなどの被害に遭うかもしれません。
在宅時でも、無施錠の場所から侵入して暴行を加えたり、命を奪ったりしてくる人もいます。
実際に窓を開けていたことが原因で侵入されたり、無施錠を前日に確認して侵入したりした事件も発生していますので、注意しましょう。
訪問販売などの押し売り被害
無施錠は訪問販売業者などを家の中に入れやすい状態を作ってしまいます。家の中に入れてしまうと中々出ていかないこともあるため、強引な勧誘や販売を受けしまうかもしれません。
また、親しいけど家に入れたくない人も簡単に入れてしまいます。精神的ストレスなどを抱える可能性があるので、鍵をかけることは大切です。
もし無施錠のままにしてしまったら
もし、無施錠のまま外出などをした時に行ってほしいことがあります。
これをしないと気づかない内に何かの被害に遭っている危険性がありますので、ぜひ行ってください。
盗まれたものがないか確認する
金品や下着などが盗まれていないか確認してください。部屋が荒らされていれば侵入されたと気付けますが、特定の部分をきれいに捜索されると気付くことが難しくなります。
長時間無施錠にした時はもちろん、ゴミ出しなどの数分間で違和感を覚えたら確認してください。
空き鍵が盗まれると施錠していても侵入されてしまうので、盗まれた際には早めの鍵交換をおすすめします。
不審なものが置かれていないか確認する
トイレや浴室、リビングなどに不審なものが置かれていないか確認します。不審なものの中にはカメラや盗聴器が入っているかもしれません。
買ったことのない製品や、見たことのないものが置いてあったら、中身を確認して処分するか警察に連絡しましょう。
コンセントに不審なものが刺さっている
コンセントに見覚えのないものやプラグが刺さっているか確認します。刺さっている場合は盗聴器が仕掛けられている可能性が高いです。
見つけた場合はすぐに取り外してください。他にもありそうなら、業者を呼ぶか、盗聴器を発見する機械を使いましょう。
無施錠を防ぐための対策
無施錠がどれくらい危険なのか理解していただけたでしょうか?ただ、人間なので無施錠のまま出掛けてしまうこともあります。
そんなミスを極力無くすことができる対策をご紹介しますので、ぜひ生活の中に取り入れてみてください。
玄関近くに鍵を置く
玄関近くに鍵を置くことで、外出時に鍵を手にして、そのまま鍵をかける習慣を身につけることができます。
カバンにしまったままだと鍵の存在を忘れやすく、鍵のかけ忘れが発生しやすいですが、玄関近くに置くことで鍵の存在に気づきやすいです。
鍵を手にして、鍵をかけてからカバンにしまうルーティンができれば無施錠を防ぐことができます。
指差し確認を行う
鍵をかけたかどうか後で心配になるケースがよくあります。その不安と無施錠を防ぐためにも、指差し確認を行いましょう。
指差し確認を行うと、行わない場合よりも記憶に残りやすいため、鍵をかけたかどうか不安になるのを防ぐことができます。
ただし、慣れてしまうと記憶が混ざってしまい、無施錠なのに鍵をかけたと勘違いしてしまう可能性もあるので気を付けましょう。
スマホにメモを残す
指差し確認だけでは不安な場合、スマホのメモに鍵をかけたかメモを残すと良いです。鍵をかけたかどうかがスマホのメモに記載してあるので、無施錠かどうか気付くことができます。
リマインダー機能のあるアプリを使えば、メモし忘れることを防止することができるので便利です。
グッズを使う
鍵の閉め忘れを防止してくれるグッズを利用する方法です。鍵に付けるだけで施錠したかどうか分かるグッズや、鍵や電気など確認する事項をまとめたキーホルダーなど様々あります。
どれを使用するかは、鍵の種類や予算、使いやすさなどを基準にして選ぶと良いです。
オートロックにする
自動的に鍵をかけてくれるオートロックにすれば、無施錠を防ぐことができます。オートロックにするならスマートロックがおすすめです。
サムターンに取り付けるタイプのスマートロックにすれば、賃貸住宅でも使えます。鍵ごと交換するスマートロックならピッキング被害に遭うこともないので安心です。
予算や使いやすさ、開け方、機能などを基準にしてスマートロックを選びましょう。
窓に補助鍵を付ける
玄関だけでなく窓の鍵も無施錠だと危険です。窓を開けたままにしたい時は補助鍵を取り付けましょう。
補助鍵があることで、一定以上窓が開かなくなります。人が入れず、補助鍵にも手が届かないくらいであれば窓を開けたままにしても安心です。
普段から補助鍵を付ける習慣を身につけることで、窓の無施錠を防ぐことができます。
無施錠をなくして安心できる生活を送ろう
空き巣などの犯罪に巻き込まれやすい無施錠を防ぐことは、安心した生活を送る上で欠かせない要素です。
玄関はもちろん、窓の無施錠も危険なので必ず鍵をかけるようにしてください。それだけで空き巣に入られる確率をグッと下げることができます。
また、グッズなども有効活用して無施錠を防ぎつつ、家全体の防犯性を高めましょう。