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デスク・キャビネットが開かないときに身近なもので開ける方法
会社や学校などに置いてあるデスクと引き出し。
日常的に開閉するため鍵穴にほこりなどが詰まってしまい、いざというときに開かなくなってしまったという症状をよく耳にします。
鍵付きの引出しは重要な資料などを入れておくため、取り出したいとき・使いたいときに鍵が機能しないととても困りますよね。
そして会社の所有物ということもあり、どうすればいいかわからないという方も多いのではないでしょうか?
このコラムでは一人で鍵を開ける方法をご紹介しますのでよかったら参考にしてみてください。
よくある鍵付きのオフィス家具の紹介
このセクションではよく「鍵が開かない」という相談を受けることのある、鍵付きのオフィス家具をご紹介します。
またオフィスではないですが、似たようなケースとして勉強机・学習机もご紹介します
デスク・片袖机の引き出し
よく見かけるタイプですね、あまり聞きなじみのない単語かもしれませんが、写真だと一目でわかると思います。
片方からしか収納スペースが出ていないため「片袖机」といいます。書斎や役員室、学校の職員室の机などがこの机なことが多いです。
片袖机は、デスクと一体化しており、動かないので移動するときにはやや不便なのが特徴です。
脇机
片袖机の机面積を広げるためにあるのが「脇机」になります。
机の面積を広げるために作られています。そのためメインのデスクにも負けないくらいにしっかりした構造が特徴で、キャスターがついていません。
こちらの机もやはり移動には不向きです。
キャビネット
引き扉の付いた書庫です。中身の見えるタイプ、見えないタイプがあります。
どちらのタイプにしても手引きや指導案、就業規則といった大事だけれども頻繁に取り出すわけではないものを入れておくことが多いため、いざというときに鍵が変形して開かなくなる、鍵の場所がわからなくなる、といったケースがございます。
デスクワゴン・インサイドワゴン
デスクワゴンは脇机とかなり似ていますが用途が異なります。
机の幅を広げることが目的ではなく、こちらは単純に収納を増やすことが目的です。
机の下に入れることから、インサイドワゴンと呼ばれることもあります。キャスターがついており移動がスムーズに行えるのが特徴です。
キャスターがついており移動がスムーズに行えるのが特徴です。
学習机・勉強机
最後に、オフィスでは見かけないですが鍵のタイプやお悩みとして近しい学習机・勉強机についてです。
こちらは上記でご紹介した、デスクの引き出しとデスクワゴンタイプをかけ合わせたような形です。よくあるトラブルとしては
「子供が鍵を無くしてしまった」
「子供が成長したので学習机を破棄するが、鍵の場所がわからない」
といったようなお問い合わせがございます。
身近な道具での開け方
ここからはオフィスや身近にある道具を使って開錠する方法をご紹介します。ヘアピンやクリップ、ハサミでも開錠できるのでお困りの方は試してみてください。
作業に入る前に、鍵の仕組みについてを下記コラムで解説しています。読んでから作業をすると理解しやすいと思います。
ヘアピン・クリップによる開錠
一番身近にあるのはこの二つではないでしょうか?
加工も比較的簡単で何度か失敗しても壊れるのはクリップかヘアピンだけですし、仮にこわれても安価で済みます。
今回はヘアピンでピッキングを行います。
1テンションとピックをつくります
テンションで力をかけ続けて、ピックでピンを押すイメージです。ピックは先を少し折り曲げます。
2テンションをかけます
できるだけ手前でひっかけて回す方向に力を加えるのがコツです。
3ピックで押します
この金色の部分を一本ずつ押して下げます。
もし上にピンが来ていたら押し上げます。難易度は少しあがりますが。手順はかわりません。
4ちょっとずつ回します
すべてのピンが揃うと回ります
ハサミによる開錠
ハサミもオフィスには基本的においてありますよね。
ですがこの方法は鍵穴が壊れてしまい、最悪使えなくなる可能性もありますので十分ご注意ください。
また、ハサミの刃で手を切る危険もありますのでご注意ください。
1ハサミを鍵穴に入れます
できるだけ奥に入る向きを探します、どちらかの向きで回してみてまわらなそうになければ逆回しも試してみましょう。
2鍵穴を壊さないように回します
根気との勝負です。開く感覚を探しましょう。
デスクの鍵はそこまで構造が難しくないので時間をかけて開けることができました。
マイナスドライバーによる開錠
マイナスドライバーがオフィスにある場合は試してみる価値があります。
この方法もハサミと同様鍵穴をだめにしてしまう可能性があるため、今後も使う可能性があるときは慎重に開錠作業を行ってください。
1鍵穴に差し込みます
できるだけ細いドライバーを用意してください
2挿せるとこまで挿して回します
どちらかの向きで回してみて、まわらなそうになければ逆回しも試してみましょう。
壊れても良ければ、おもいっきり回してみるのも一つの手です。
ドリルによる開錠
最後にご紹介する方法はドリルです。
ドリルがあるオフィスは珍しいかもしれませんがもし、ご家庭で学習机を解体するときなどにこの方法が早くて簡単です。
この方法を使うときは必ず鍵は壊れるので、確実に壊さず開けたいという方はピッキングか鍵屋さんを頼るべきですね。
1鍵穴に当てます
2破片が目に入らないよう注意してください
ドリルを使用する際は必ず低速回転を使用してください。低速回転の仕様がないドリルは1/3から半押しくらいで低速回転になります。
いきなり高速で回転させた状態の刃を鍵穴に当てると、金属同士が反発して破片が飛び散る恐れがあります。
最悪の場合これにより失明などの恐れもありますので、ドリルを使って鍵を破壊開錠するときは十分お気を付けください。
それでも開かなければ鍵のレスキューまで
いかがでしたでしょうか? 上記でご紹介した開錠作業が行えるのはは自分の机、および所有物のみです。また当然のことですが悪用厳禁です。
様々な方法をご紹介しましたが一番安全かつ簡単なのは我々鍵のレスキューを呼ぶことです、鍵を壊さずに開けさせていただきます。
24時間年中無休で会社・ご自宅関わらずお伺いしますので、お電話にてご依頼ください。