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- 合鍵から合鍵が作成できない理由は?合鍵とスペアキーの違いも解説!
合鍵から合鍵は作成できない?
「合鍵を作ってもらいに鍵屋さんに行ったけどできないといわれた」
こんな経験ありませんか?
これにはちゃんと理由があって 鍵屋さんが、面倒くさかったり、意地悪で言ってたりするわけではないんです。
それをご説明するためにまずは合鍵と元鍵・スペアキーの違いについて解説していきます!
合鍵とスペアキーは何が違うの?
合鍵という単語が出てくると必ずセットで出てくるのが「スペアキー」という単語です。
合鍵とスペアキーは何が違うのでしょうか?
スペアキーの解説
メーカーが作成した鍵がスペアキーです。
メーカーが作成した鍵は、一戸建てであれば原則3本渡され、賃貸住宅の場合は1本か2本渡されます、これは大家さん・不動産会社が万が一に備え1本は持っているからです。
1本が元鍵で、残った鍵がスペアキーという扱いになります。
つまり元鍵=スペアキーということです。
合鍵というのは元鍵もしくはスペアキーを見本として、鍵屋さんがつくる鍵が合鍵です。
合鍵とスペアキーの見分け方
合鍵とスペアキーの見分け方は非常に簡単です。
鍵の持ち手の部分にMIWA(美和)・GOAL・SHOWA(ユーシンショーワ)・ALPHAなどのメーカー名が表面に、10桁くらいの数字が裏面に入っていれば元鍵・スペアキーです。
H720やH634などはメーカー名ではありません。 他にも、クローバーマークや十字のような合鍵もあります
スペアキーからスペアキーは作れる
合鍵から合鍵は作れませんが、スペアキーからスペアキーは作ることができます。
依頼方法は各メーカーに、スペアキー作成の注文をすることです。
スペアキーの注文には
・スペアキー
・鍵の裏面に書いてある鍵番号(キーナンバー)
・セキュリティカード(※場合によっては必要)
以上の3点が必須です。
発注から2週間前後で純正キーが届きます。
合鍵から合鍵が作成できない4つの理由
では、本題の「合鍵から合鍵が作れない理由」についてご説明いたします。
合鍵の素材は削れやすい
一つ目の理由は、鍵の素材が削りやすいというところです。
メーカーが、独自の技術を駆使して作成する洋白金属の純正キーとは異なり、合鍵はブランクキーと呼ばれる写真のような真鍮の金属を削ってスペアキーの形に寄せていきます。
それは、鍵作成のしやすさをメリットとする一方で、普段使いでも削れて行くのが早いというデメリットもあるのです。
合鍵の形が正確かどうかわからない
削りやすいブランクキーですから、今使っている合鍵の形が正確でスペアキーと全く同じ鍵の形とは限りません。これが二つ目の理由です。
機械を使ってブランクキーを削っていきますが、その機械の扱い方で鍵の正確さが変わってきます。
正確かどうかわからない鍵を作成しお渡しすると、鍵穴に鍵は刺さっても「開かない」「抜けない」というようなトラブルにつながりかねません。
合鍵の持ち主が本人かどうかわからない
合鍵で合鍵を作れてしまうと、いつでも鍵の形を知っている人が侵入できてしまうというリスクがあります。
例えば
「彼氏と別れて渡していた合鍵は返してもらったけど、その彼氏が勝手に合鍵を作成していたら?」
いつでも侵入されるリスクがあり怖いですよね。
最近の鍵の構造は複雑
最後は、国内のセキュリティが強化されたと思えばプラスなのですが、合鍵作成に関しては不便になったという点です。
鍵の構造は2011年以降複雑になっています。
原因はそれまでの鍵の主流だったディスクタンブラー錠が 鍵のパターンをすべて出し尽くしたので、新たにロータリーディスクタンブラー錠というセキュリティが強化された鍵が台頭してきたためです
ディンプルキー
従来のギザギザの鍵ではなく、丸いくぼみがある鍵です。
一兆通りのパターンがあるとされており、鍵屋さんも手を焼くことのあるのがこのディンプルキーです。
純正キーからの作成であっても、店舗によっては断られることもあるようです。
MIWA U9
かつてのディスクタンブラー錠とほとんど似ていますが、防犯性能が圧倒的に違います。
ピッキングするにも従来5分以下で成功していたものがU9は10分以上かかるとされています。
複雑さがうかがえますね。
どうしても合鍵を作成したいときは?
どうしても急ぎで合鍵を作成したいときは、鍵のレスキューにお任せください。
鍵のレスキューでは、鍵穴から鍵の形を読み取り合鍵を作成いたしますので、鍵が摩耗していようが、鍵そのものがなくても作成いたします。
ディンプルキーでもお作りしますのでお気軽にお電話を!