- ホーム
- 中山貴之の防犯コラム
- ロッカーの鍵を紛失した・開かない時の対処法!鍵の開け方も解説
ロッカーの鍵を紛失した時の対処法
鍵を紛失したり、持ち去られたりしてロッカーが開かないというトラブルは度々起こります。
あなたもロッカーが開かなくてお困りではありませんか?
そこで、ロッカーの鍵を紛失した時の対処法をご紹介します。
また、ロッカーの鍵を開ける方法や鍵を作る方法もご紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。
会社や学校のロッカーの鍵を紛失した時に取るべき行動
ロッカーの鍵を紛失しやすいのは会社や学校です。なるべく早く、穏便に解決したいですよね。
まずは、鍵を失くした時に取るべき行動をご紹介します。
紛失したロッカーの鍵を探す
鍵が見つかればすべて解決できます。まずは、なくした鍵を隈なく探しましょう。
鍵を取り出した場所や落としたとされる場所を思い出して、その場所を探すと見つかりやすいです。
会社や学校の外でなくした場合は、交番などに落としものとして届いていないか確認しましょう。
ロッカーの鍵を紛失したことを報告する
どうしても見つからない場合は、鍵を紛失したことを担当者に報告します。
隠しておきたいですが、正直に報告することで、穏便に素早く解決できるでしょう。
口頭注意で終わることが多いですが、始末書や反省文を書かされることもあるので、その覚悟は持っておきましょう。
指示に従う
報告したあとは、担当者の指示に従ってください。担当者がマスターキーや合鍵を持っていれば、その場ですぐに解決です。
場合によっては、ロッカーの鍵開けや合鍵作製の費用を弁償することもあります。
弁償にかかる費用
ロッカーの鍵の種類や防犯によって弁償費用が異なります。
鍵開けの場合は10000円以上から、鍵の作製のみで安くても2000円から5000円以上になる可能性が高いです。
防犯性の観点から、鍵の交換を行う場合は1万円から2万円以上になると思います。
コインロッカーの鍵を紛失した時に取るべき行動
銭湯や駅構内、街中で使われることの多いコインロッカー。では、そのコインロッカーの鍵を紛失したら、どうすればよいのでしょうか。
鍵を探す
会社や学校のロッカーと同じように、鍵を探すことから始めます。
銭湯など施設内で鍵を紛失した場合、行動範囲が狭いので比較的簡単に見つかることが多いです。
外で鍵を紛失した場合、これまで通った道や立ち寄ったお店、乗った電車などを思い出してください。
そこで鍵やポケット、カバンを触った覚えがあれば、そこを重点的に探してみてください。
管理者に連絡する
銭湯などの施設で鍵をなくした場合は係員に失くした旨を伝えてください。もしかしたら、落とし物として届いているかもしれません。
係員のいないコインロッカーの場合は、コインロッカーに書いてある管理会社などに連絡しましょう。管理会社の営業時間外の場合は、後日かけ直す必要があります。
到着後、指示に従う
落とした旨を伝えた後は、管理者の指示に従ってください。おそらく、マスターキーや合鍵があるので、荷物を取り出すことはできると思います。
その後、コインロッカーの鍵を紛失した時にかかる料金を支払って終了です。
料金はコインロッカーに記載してありますので、確認してください。
鍵紛失時にかかる費用
金額は施設によってバラバラです。一般的なコインロッカーだと2000円以上だと思います。コインロッカー利用時に料金を確認しておきましょう。
ロッカーの鍵を紛失した時に開ける方法・開錠する方法
ロッカーの鍵を何とかして開けなければいけない時、どうすれば開けることができるのでしょうか。
無難に開ける方法から、自分で開ける方法までご紹介します。
マスターキーを使う
ロッカー全ての鍵を開けることのできるマスターキー。これを使えば鍵を開けることができます。マスターキーはロッカーの管理者のみが持っていることが多いです。
ダイヤル式のロッカーでもマスターキーが存在します。番号が分からなくなっても、マスターキーを非常用の鍵穴にさすことで鍵を開けることができるのです。
なお、マスターキーの有無は製品やオプションによって異なるので、担当者に確認しましょう。
合鍵を使う
万が一の時に備えて、管理者が合鍵を用意していることがあります。合鍵があるかどうか聞いてみましょう。
合鍵が無い場合は、合鍵を作る必要があります。
合鍵を作る方法は、
- ・鍵屋さんに依頼する
・メーカーに作ってもらう
の2種類です。
鍵屋に依頼する
すぐに鍵を開けてほしいという方は、鍵屋さんに依頼するのが良いと思います。
すぐに駆けつけてくれて、その場で鍵を作製することができるからです。鍵作製以外にも、鍵開けや鍵交換といったサービスも一緒に行ってくれます。
メーカーに依頼する
ロッカーのメーカーに合鍵作製の依頼をすることができます。
基本的には、ロッカーを購入した販売店に合鍵作製を依頼するのですが、販売店が分からない場合はメーカーに直接依頼しましょう。
その時に必要なのが、鍵番号や製造番号です。
鍵番号は、シリンダー部分に刻印されています。製造番号はロッカー内部に記載されていることが多いです。
なお、メーカーによって料金や鍵番号以外に必要な情報などが異なりますので、ご注意ください。
また、身分証のコピーなどが必要なケースもあります。
納期は2~7日というところが多いです。時間がかかっても良いという方はこちらを試してみてはいかがでしょうか。
ピッキング
自分ですぐに鍵を開けたいという方は、ピッキングという方法があります。ピッキングは不正解錠の一種なので、悪用厳禁しないようにしてください。
ピッキング自体、道具と技術が必要です。下手にピッキングを行うと、鍵穴内が壊れてしまい、合鍵でも鍵が開かなくなる可能性あります。
そうなると鍵交換が必須となり、解決に要する料金が高くなりますので、ご注意ください。
ピッキングに必要な道具
針金や安全ピン、ヘアピンなどを2本用意します。今回は針金と安全ピンを使います。
1本は鍵穴を回しやすいようL字に、もう一本はピンを動かしやすいように先端を曲げておきましょう。
1テンションをかける
鍵穴を回す用の針金を鍵穴にかけます。その針金を鍵が回る方向に少し回転させます。
鍵穴に回転力をかけることを『テンションをかける』と言います。
2ピンを合わせる
テンションをかけた状態で、安全ピンを鍵穴にさし、ピンを持ち上げます。ピンが正しく持ち上がれば、テンションをかけたヘアピンが回ります。
鍵の仕組みやピッキング方法を詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。
破壊開錠
鍵そのものを壊して鍵を開ける方法です。
鍵穴にドリルを当てて、鍵が入る部分をくり抜きます。ただし、鍵の知識が無いと失敗する恐れがある上に、破壊した後は鍵の交換が必要になるのでご注意ください。
破壊解錠の詳しいやり方や原理が知りたい方はこちらを参考にしていただければと思います。
1ドリルを鍵穴に当てる
鍵穴にドリルの先端を当てます。この時、ドリルが動かないようにしっかりと抑えられるように持ちましょう。
2ドリルで穴を開ける
鍵穴をドリルでくり抜きます。金属片が目に入らないように注意してください。
ダイヤルを合わせる
ダイヤル式の番号が分からない、番号を揃えても開かなくなったという場合は、しらみつぶしにダイヤルを揃えてみましょう。
それでは時間がかかるという場合は、ダイヤルの引っかかる感覚を頼りに番号を揃えるという手があります。
また、誕生日など自分が設定したであろう番号に近いもので揃えるという方法もあるので、色々と試してみましょう。
南京錠の場合
ロッカーの鍵が南京錠の場合、ドリルを使わなくても破壊解錠が可能です。
南京錠のU字の部分にスパナを2本入れ、内側に絞るように回します。テコの原理が働き、U字の部分を壊すことができます。
南京錠は比較的安価なため、壊して交換するのが良いのではないでしょうか。
他にも南京錠の開け方がありますので、気になった方はこちらをご覧ください。
ロッカーの鍵が開かなくなる前に行うこと
鍵を紛失する、鍵が壊れる。このようなことが起こる前に対策を講じるのが一番安上がりです。
今後、ロッカーの鍵のトラブルを起こさないためにも、紹介する対策を行ってみてください。
鍵のメンテナンスを行う
鍵の動きに少しでも違和感を覚えたら、鍵のメンテナンスを行いましょう。
違和感のあるまま鍵を使い続けると、鍵が壊れて開かなくなる恐れがあります。
1鍵穴内の異物を取り出す
知らない間にほこりなどが入り込み、鍵穴の奥で固まっている可能性があります。この異物が鍵の不調を起こしているので、異物を除去してあげましょう。
掃除機を鍵穴にセットし、吸引します。エアダスターなどで空気を送り込み、異物をはじき出すのも有効です。
2動きを潤滑にする
異物を取り除いたら、鍵穴専用の潤滑剤を噴射します。そのあと、鍵を抜き差しして潤滑剤を奥まで行き渡らせます。
余計な部分に付いた潤滑剤を拭き取ってメンテナンス終了です。
他にも、蝶番やラッチなどにも潤滑剤を付けてあげると良いでしょう。
合鍵・マスターキーを用意しておく
ロッカーの鍵を忘れたり、失くしたりした時のリスク分散として、合鍵やマスターキーを用意しておきましょう。
マスターキーや合鍵を管理者が持っている場合は、そのまま管理者に預けておいてください。
合鍵も自分で管理する場合は、普段使う用の鍵とは別に、予備の鍵を会社や学校のどこかに隠しておきましょう。
そうすることで、忘れたり、失くしたりした時でも鍵を開けることができます。
鍵の隠し場所がバレると、他人にロッカーを開けられてしまうので、絶対にバレないようにしてください。
また、予備の鍵を隠しておく場合は、ロッカー内に貴重品をしまわず、身に着けておくのが得策だと思います。
鍵を紛失しない工夫を行う
鍵をなくさないように、キーホルダーやスマートタグを取り付けておきましょう。また、キーケースによる鍵の一括管理も有効です。
他には、会社や学校から鍵を持ち出さない、鍵を入れておく場所を同じにするなどの対策があります。
鍵をなくさないためにも、鍵の管理をルーティン化しましょう。