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- サッシや窓の鍵は防犯性が低い?補助鍵などでロックして家と子供を守ろう
窓やサッシにロックをかけて防犯対策
みなさんは家の防犯対策を行っていますか?
玄関の鍵を閉めているだけでは不十分かもしれません。現在の防犯で大切になるのは窓です。
そこで、窓やサッシの防犯対策について解説していきます。空き巣対策をしたい方や、防犯について知りたい方はこれを読んで参考にしてください。
窓やサッシに付いている鍵の防犯性とは?
窓やサッシに付いているのは『グレモン錠』や『クレセント錠』と呼ばれる種類の鍵です。レバーハンドルを動かすだけで、ロックを操作することができます。
しかし、裏を返せばグレモン錠やクレセント錠は簡単に開けられるのです。窓ガラスは玄関ドアに比べて壊れやすいので、簡単にクレセント錠に手が届いて開けられてしまいます。
つまり、グレモン錠やクレセント錠は防犯性が低いということです。グレモン錠やクレセント錠は、窓を閉めて密閉する役割を持つ金具なので、防犯機能がないのは仕方ありません。
空き巣は窓から侵入する
「空き巣は玄関の鍵をピッキングして入るんでしょ?」
「窓ガラスを割った音で犯行がバレるんじゃないの?」
という疑いを持ちますよね。
実はその疑問は間違いで、空き巣の多くは窓からバレずに侵入するのです。
警察庁の統計書によると、空き巣の侵入場所として窓が一番多く、約41%の割合を占めます。
また、空き巣はバットや石ではなく、アイスピックやガスバーナーを多く使うので、大きな音を出すことが少ないのです。
最近の傾向を見るに、窓の防犯性を高めることが空き巣対策で重要ということが分かります。
簡単に防犯性を高めるには窓やサッシに補助鍵を付ける
まず行ってほしい防犯対策は、窓やサッシに補助鍵を取り付けることです。
補助鍵を取り付けることで、クレセント錠が開けられても、補助鍵が窓を開かないようにしてくれます。
クレセント錠以外に、補助鍵も取り外さなければいけないので時間も手間もかかります。空き巣犯に時間と手間をかけさせることで、犯行を諦めさせることができるでしょう。
補助鍵は子供の転落防止にも役立つ
ベランダなどの窓では、小さい子供でも手が届く位置にクレセント錠が付いていることが多いです。子供が鍵を開けて、ベランダへ勝手に出てしまうこともあります。最悪の場合、転落事故につながってしまうことも。
そのような事故を防ぐためにも、補助鍵の取り付けを行いましょう。子供の手が届かない窓の上側に補助鍵を取り付けることで、ベランダへ出るのを防ぐことができます。補助鍵の種類によっては、子供によるベランダからの締め出しも防ぐことが可能です。
なお、補助鍵を使って窓を閉める場合は、室温の管理に十分注意してください。
補助鍵の種類
いざ補助鍵を取り付けようと思っても、どの製品を選べば良いのか分かりませんよね。
そこで、様々な補助鍵を3つの種類に分けて説明します。
取り付け方法や使い勝手、防犯性の観点から、あなたに合った補助鍵の種類を選んでください。
ストッパータイプ
ストッパーとなり、窓が開くのを制御してくれるタイプの補助鍵です。
取り付ける位置によって、窓の開き具合を調整可能です。なので、窓を完全に閉めることや、換気用に少しだけ開けることもできます。
取付方法は、両面テープでサッシに貼ったり、サッシに挟んだりするものが多いです。穴を開けるなどの加工が要らないので、賃貸住宅でも使うことができます。
このタイプの補助鍵には、鍵が付いていないので簡単に外されやすいので、防犯性は比較的低いです。防犯性が比較的高いマンションや、簡単に補助鍵を移動したい方におすすめします。
ガードマンV
おすすめの商品は、『ガードマンV』です。
サッシに挟んで使用するタイプで、つまみを回すだけでロックを操作できます。
取り付ける際に穴を開ける必要がないので、賃貸住宅でもつかうことができ、便利です。
鍵付きストッパータイプ
先ほど紹介したストッパータイプの補助鍵に、ロック機能が搭載されたタイプです。ストッパーとなり、窓が開かなくなる部分は、ストッパータイプの補助鍵と変わりません。
ロック機能が付いているので、キーやサムターンがないと補助鍵を動かせないです。外側から補助鍵を外すことはほぼ不可能となるので、防犯性は比較的高くなっています。
取り付け方法もストッパータイプと変わらず、両面テープで貼ったり、サッシに挟んだりするものが多いです。
キーやサムターンが増えるので、管理する鍵が増えます。鍵を失くすと、窓が開かなくなる恐れがありますので注意してください。
ウィンドウロックZERO
鍵付きストッパータイプの補助鍵では、『ウィンドウロックZERO』がおすすめです。
この補助鍵も、サッシに挟むだけで簡単に取り付けられます。
つまみが外れるようになっているので、簡単に外されることはできません。防犯性と使い勝手を兼ね備えた補助鍵です。
鍵付きクレセント錠
補助鍵を追加するのではなく、クレセント錠に鍵を付けたタイプです。
クレセント錠に手がかかっても、鍵がなければ開くことができません。そのため、防犯性は比較的高いです。
取り付け方法は、既存のクレセント錠と交換になります。既に開いている穴を使うので、新たに穴を開ける必要はありません。
賃貸住宅で使用する場合は、退去時に交換したクレセント錠を元に戻しておきましょう。そうしないと、原状復帰費用を請求される恐れがあります。
クレセント錠の交換や、交換する製品の選び方についてはこちらを参考にしてください。
鍵付きクレセント CUK-800
おすすめの商品は、『鍵付きクレセント CUK-800』です。
様々なサイズのクレセント錠と交換することができます。左右両方に対応しているのも利点です。
取り付けられないサイズや種類もあるので、購入する際は事前に調べてから購入するようにしてください。
実際に補助鍵を取り付ける
実際に補助鍵を取り付けてみたいと思います。
取り付けられるレールの幅が決まっていますので、あらかじめ確認してから購入をしてください。
また、窓の上下に付けることで防犯性を高めることができますので、偶数個用意しておくと良いでしょう。
1サッシにセットする
まずは下の部分から取り付けていきます。窓を閉めた状態で、補助鍵をレールにセットします。
2つまみを回す
つまみを右に回し、補助鍵と窓を固定します。この時、つまみを強く回しすぎると、レールやサッシが変形する恐れがあるので注意してください。
3ロックがかかったのか確認する
レールに固定したら、その状態で窓が動かないかどうか確認してください。窓が動かなければ取り付け成功です。
動いてしまう場合は、つまみの回し具合が足りないかもしれません。
補助鍵以外の窓やサッシの防犯対策
補助鍵の追加だけでも防犯性を高めることができますが、それ以外の防犯対策も重要です。
色々な防犯対策を複合的に行うことで、より強固で空き巣が侵入できない窓を作ることができます。
補助鍵以外の防犯対策が気になる方は、これから紹介する方法をぜひ参考にしてください。
割れにくいガラスにする
空き巣が侵入しやすい場所のガラスを『防犯ガラス』に変えると防犯性が高くなります。
防犯ガラスとは、2枚のガラスの間に特殊な中間膜を取り付けたものです。ガラスが割れても、中間膜が接着し、脱落を防ぐので穴が開きにくくなっています。
防犯ガラスを選ぶ際は、CPマークの有無を確認しましょう。CPマークとは官民合同会議で定められた基準をクリアした、防犯性能の高い建築部品に付けられるマークのことです。CPマークが付いていれば、防犯性が証明された商品ということになります。
新居を建てる際や、リフォームを行う際に防犯ガラスを導入してみてはいかがでしょうか。
窓に防犯フィルムを貼る
防犯ガラスへの交換が難しい方は、防犯フィルムの貼り付けをしてみてはいかがでしょうか?防犯フィルムは、既存の窓ガラスに貼り付けるだけで、防犯ガラスと同じような効果を得られます。
防犯フィルムは窓全体に貼ることで効果を発揮しますので、クレセント錠付近のみに貼ることは避けてください。また、施工の難易度が高いので、業者に依頼するのが無難です。
防犯フィルムもそこそこのお値段になるので、余裕があれば導入してみてはいかがでしょうか。
窓に柵を取り付ける
窓に柵や格子を取り付けて、人が入れるスペースなくす防犯対策もあります。防犯だけでなく、目隠しにもなるので、プライバシーを守ることも可能です。
柵を取り付ける際は、簡単に外れないようにしてください。というのも、ネジが簡単に外せるようになっていると、空き巣が柵を取り払ってしまいます。そうならないためにも、ネジに特殊加工がされた製品を選ぶなどの工夫が必要です。
なお、ベランダなどの出入りが必要な箇所には取り付けられなのでご注意ください。
窓用の策や格子はそこまでお値段が高くないので、比較的簡単に導入できると思います。必要だと思ったら、取り付けてみてはいかがでしょうか。
鍵のレスキューが窓の防犯対策をお手伝い致します
窓の防犯対策の大切さと、防犯性を高める方法を知ることができましたでしょうか?補助鍵の設置や防犯フィルムの貼り付けなど、できることからはじめてみましょう。
窓以外にも防犯対策が必要な箇所は様々あります。
防犯対策で鍵を交換したいなどのご要望がございましたら、鍵のレスキューへご相談ください。