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カム送りの危険から家を守ろう!
あなたはカム送りという侵入手段をご存じでしょうか?現在ではほとんどの鍵で対策がされていますが、古いものだと被害に遭ってしまう可能性があります。
今回はカム送りの手口や対策について解説しますので、心配な方はぜひ対策を行ってみてください。
カム送りとはどんな解錠方法?
カム送りは2002年ごろに登場した不正開錠の手口の一つです。
カム送りで解錠できる製品は警察庁より「該当危険機種」としてほぼ確認されており、該当商品だったものはマイナーチェンジで対策されていることがほとんどです。
カム送り(バイパス開錠)とはどんな手口
シリンダーを浮かして、その隙間に工具を差し込みます。
例えば、MIWA製の該当商品【LA・MA】ですと、中にある鍵ケースの上部に穴が空いています。
その穴へ工具を通し、鍵の内部から鍵をあけるという方法になります。
工具と言っても特殊な工具ではなく針金などで開けられてしまうため、カム送りは危険性が高いとされています。
カム送り対策とピッキング対策は別?
カム送りとピッキング対策は全くの別物です。
ピッキングはシリンダーの内側に針金などを加工して鍵を回すのに対し、カム送りはシリンダーの外側から工具をねじ込んで鍵を回すからです。
ピッキングに強い鍵とカム送りの対策ができているかどうかは別なので、きちんと確認するようにしてください。
シリンダーを引っ張って隙間ができたらカム送りされますか?
必ずしもそうとは限りません。
隙間があるからカム送りの被害にあうのではなく、カム送り対象製品だから危険性があるのです。
このあとご紹介する製品番号を確認ください。
鍵の防犯性についてご相談があれば当社の鍵のレスキューへご相談ください。
カム送りの危険性がある鍵をメーカーごとに確認
それではメーカーごとのカム送り解錠の危険性がある鍵をご紹介いたします。
製品番号はこのようにドア側面に記載されています(写真)
MIWA(美和ロック社)
MIWAのカム送りに注意しなくてはいけない、製品名は
シリーズの3種類。
ただし、【LA・MA】【LD・SP】のようにアンダーバーが入っていればその商品はカム送り対策済の商品です。
現行品として残っているのは13LAのみで、これはカム送り対策がされています。
SHOWA(昭和ロック社・ユーシンショウワ)
SHOWAのカム送りに注意しなくてはいけない製品名は
の3種類になります。
MIWA社と同じく【397】のようにアンダーバーが記されていれば、カム送りの対策がされています。
GOAL社
GOALのカム送りに注意しなくてはいけない製品名は
の2種類になります。
ASLXにはノブ式の商品もありますが、こちらはカム送り対策がされているので対象外です。
HORI社(堀商店)
HORI社のカム送りに注意しなくてはいけない製品名は
の5種類になります。
対策された現行の商品では、それぞれうしろに“D”が入っています(例:1311D-38)
ドアの鍵交換が難しいと感じたら、お気軽にこちらまでお電話を!
カム送り解錠の防犯対策方法
カム送りの対策方法をご紹介します。
対象となっている商品のほとんどは、メーカーが純正の追加のパーツを販売しています。
自分で修理ができる方はそちらの方が安く済みます。
ケースを対策品に替える
カム送りの原因は鍵のケースの部分に問題があるためです。
これを解消するにはカム送りの対策がされた純正のケースに替えるのが確実かつ、安心です。
この際にシリンダーをピッキングがされにくく、鍵の複製の難しいディンプルキータイプにすると防犯性が格段にあがります。
鍵のケースの交換方法はこちらで紹介しています。
ケースに防止金具(スペーサー)を取り付ける
ケースごと変更するのではなく、特殊な道具を入れられる箇所に防止金具を入れるという方法もあります。
これの良いところはとても安価で済むことです。
ただし、自分で取り付けるときはネジの紛失などに十分ご注意ください。
補助鍵を取り付ける
鍵の数を増やすことで、侵入させないという方法もあります。
空き巣はできるだけ短い時間で侵入したいので、鍵の数が多いと嫌がります
ワンドアツーロックは防犯の基本ですが、カム送りの対策には3つ目を使用してもいいかもしれません。
シリンダーに防止金具を取り付ける
あまり、推奨はできません。
カム送りが明らかになった2002年、当時の警察の発表では隙間ができるから危険という報道がされました。
しかし、実際には中にある【錠前のケース】が弱いから危険なのです。
ですので、シリンダーへの防止金具だけでは完全に防いだとはいいがたいので、すぐさま他の方法もご検討ください。
カム送りの防止対策も鍵のレスキューまで!
いかがでしたでしょうか?
当該商品以外は深く心配することはありません、まずはご自身の使用している鍵をご確認ください。
鍵のレスキューでは鍵の交換も受け付けていますので自分で交換が難しいと思いましたらお気軽にお電話ください!