- ホーム
- 中山貴之の防犯コラム
- 玄関の鍵交換をホームセンターで買ってやる方法
ホームセンターに売っている鍵で玄関の鍵交換は可能
「ホームセンターで鍵を買って、玄関の鍵を自分で交換することはできる?」という疑問をお持ちではありませんか?
結論から述べますと、交換は可能です。
ただし、鍵の選び方や交換方法などでつまずくことがあります。
鍵交換を失敗しないためにも、このコラムを参考にして、DIYにチャレンジしてみてください。
玄関の鍵をホームセンターで買って自分で交換するのに向いているケース
玄関の鍵交換を自分で行うのに向いているケースと、向いていないケースがあります。
まずは、ホームセンターで鍵を買って、自分で交換するのに向いているケースからご紹介します。
引っ越しをした時
前に住んでいた人が鍵を持っていて、その鍵で侵入する確率はゼロではありません。そのため、中古住宅などに引っ越した際は、鍵交換を行ってください。
この場合、鍵が使える状態なので、鍵交換の緊急性は低いです。そのため、新居到着後にホームセンターで鍵を購入してから交換しても十分間に合うと思います。
玄関の防犯性を高めたい時
玄関の鍵が古くて防犯性に心配がある方は、防犯性の高い鍵に交換することをおすすめします。
特に、すでに廃盤となっている鍵を使っている方は、ピッキングなどの被害に遭いやすいので、早く鍵交換をした方が良いでしょう。
このケースも鍵の施錠ができるので、そこまで緊急性が高くありません。なるべく早い方が良いですが、時間のある時にホームセンターで鍵を購入して鍵交換でも良いと思います。
玄関の鍵をホームセンターで買って自分で交換するのに向いていないケース
反対に、ホームセンターで鍵を購入して自分で交換するのに向いてないケースもあります。
鍵をなくした時
鍵を失くしてしまうと、誰かが鍵を拾って侵入することが考えられます。また、鍵が1本も無いとなると、家を出る時に施錠することができません。
鍵が開いたままだと、空き巣被害に遭う可能性がとても高くなってしまいます。ホームセンターが閉まっている時間でも鍵交換が必要になるので、自分で鍵交換を行うのには向いていません。
ただ、ホームセンターが開いている時間で、家に誰か居るなら自分で鍵交換をしても大丈夫です。
鍵が壊れた時
鍵が回らない、鍵がかからないなど壊れてしまった時は、鍵交換で解決することが多いです。しかし、このケースも鍵が使えないので、防犯的に非常に危険な状態になってしまいます。
ホームセンターに行く時に家が留守になってしまうと、空き巣に入られてしまうので、業者による鍵交換がおすすめです。
しかし、こちらも誰かが家に居てくれるなら、ホームセンターで鍵を購入して交換しても良いと思います。
ホームセンターで鍵を買う時にどの種類を選べば良いのか
ホームセンターで鍵を購入すると言っても、どの鍵を購入すればよいのか分かりませんよね。
そこで、どうやって購入する鍵を選べば良いのかご紹介します。
どこまで鍵を交換するのか
まずは、どこまで鍵を交換するのか決めてください。鍵を失くしたり、防犯性を高めたりするには、シリンダーを交換するだけで大丈夫です。
鍵が壊れたり、ドアノブごと取り替えたりする場合は、シリンダーだけでなく、ドアノブやケースなども交換する必要があります。
鍵の状態や交換する目的などを明らかにすることから始めましょう。
防犯性はどうするのか
防犯性をどこまで高めるのかも鍵交換において重要です。防犯性の高いものから安価なものまで、鍵の種類は様々あります。
ピッキングなどの被害が心配な方は防犯性の高い鍵を、お金をあまりかけたくない方は安価な鍵を選ぶと良いでしょう。
防犯性の高い鍵にしたいならディンプルキーやウェーブキーを選ぶと良いです。これらの鍵は、耐ピッキング性能や耐破壊に優れた製品が多く揃っています。
ホームセンターへ行く前に鍵を測ろう
交換したい鍵の種類や、どこまで鍵を交換したいのかを決めただけでは鍵の購入はできません。
今付いている鍵のサイズや型を把握し、交換できる鍵を選ぶ必要があります。
鍵の型番
鍵の型番は決まっており、どこかに刻印されています。その刻印に対応した鍵を購入しなければ、鍵を交換することができません。
鍵の型番に関してはこちらを参考にすると分かりやすいです。
鍵のサイズの測り方
鍵のサイズで必要になるのは、
- ・ドアの厚さ
・フロントプレートの大きさ
・ビスピッチ
・バックセット
の4つです。
ドアの厚さ
型番が同じでも、ドアの厚さによって購入する鍵が異なります。ドア側面にメジャーなどを当て、厚さを測れば大丈夫です。
フロントプレートの大きさ
ドア側面にあるプレートがフロントプレートです。フロントプレートの高さや横幅を測ります。
ビスピッチ
フロントプレートにネジが2つ付いています。そのネジの中心から中心の距離がビスピッチです。
バックセット
ドアの端から鍵やドアノブの真ん中までの距離をバックセットと言います。
ドアノブやケースごと交換する場合、バックセットが合わないと交換できないのでしっかりと測ってください。
自分で玄関の鍵を交換する方法
ここからは実際に鍵を交換する方法をご紹介します。ホームセンターで鍵を購入するところから交換するまでを解説しますので、参考にしてください。
今回交換する玄関の鍵は、LAMAという種類で、ドアの厚さが38mmです。
1ホームセンターで鍵を購入する
交換する鍵に適合した鍵を購入します。裏面に適合する鍵の種類と厚さが書いてあるので、それを参照してください。
2フロントプレートを外す
フロントプレートに付いているネジを外し、フロントプレートを取ります。
3シリンダー固定ビスを外す
シリンダーを固定しているビスを外し、シリンダーを取ります。
4シリンダーを交換する
新しいシリンダーを入れ、ビスで固定します。シリンダーを押しながら位置を調整するとビスが入りやすいです。
5フロントプレートを取り付ける
フロントプレートをネジで取りつければ、交換完了です。
ホームセンターで買った鍵で玄関の鍵を交換するのにかかる費用
ホームセンターで鍵を購入して自分で交換する場合、かかる費用は本体価格のみです。
今回行ったホームセンターでの値段をまとめました。
鍵の種類 | 費用 |
---|---|
ロータリーディスクシリンダー | 約6,000円 |
ディンプルキー | 約10,000円 |
ウェーブキー | 約8,500円 |
シリンダーだとディンプルキーが一番高くなります。また、シリンダーだけでなく、ドアノブやケースも購入するとなると、費用はさらに高いです。
ディンプルキーの中でも、防犯性によって費用が変わります。
業者に依頼する時の費用
仮に、業者に依頼するとなると、鍵の本体代以外に、出張費や技術費などが上乗せされます。
シリンダー交換で、大体6,000円~10,000円が本体代に加算されると考えてください。
ホームセンターで鍵を買って鍵を交換する時の注意点
ホームセンターで鍵を購入して自分で交換する際に、注意することがあります。
鍵交換の成功や防犯性に関することなので、しっかりと押さえておきましょう。
鍵を選ぶ時は慎重に
自分で鍵を交換する時に1番大切なのは鍵選びです。鍵の種類はたくさんある上に、ドアの厚さなどで購入する製品が異なります。
仮に、購入したシリンダーが自分の家のものと合わなかったとしても、返品することはできません。
また、ホームセンターの店員さんは、鍵に精通しているわけではないので、鍵のことが分からないこともあります。
ホームセンターへ行く前に、鍵の種類や型番、サイズなどはしっかりと把握しておきましょう。
取り付けが甘いと侵入される可能性もある
自分で鍵を交換する時、鍵をしっかりと取り付けなければいけません。
シリンダーが緩くなっていると、そこから工具などを入れられて鍵が壊される可能性があります(カム送りという手口です)。
適合したサイズで、緩みなくビスやネジを締めましょう。そうしないと、せっかく防犯性の高い鍵を付けても無駄になってしまいます。
適合する鍵が売っていないこともある
鍵の種類や年数によって、ホームセンターに鍵が売っていないことがあります。
そのような場合は、鍵屋に交換を依頼するか、インターネットで購入するなどしなくてはいけません。
間違った鍵を買ってしまった時の対処法
万が一間違った鍵を買ってしまったとしても、その鍵が取り付けられる可能性があります。
それは、シリンダーの内筒を交換する方法です。互換性があれば、新しく買ったシリンダーの内筒を、古いシリンダーの内筒と交換すれば鍵を使うことができます。
1シリンダーを外す
今付いているシリンダーを取り外してください。
2内筒を取り出す
鍵の種類によって内筒の取り出し方は異なります。写真にあるシリンダーの場合は、スナップリングを外せば、内筒を取ることが可能です。
3内筒を交換する
新しい内筒を古いシリンダーに移して、スナップリングなどを取り付けます。これで内筒の交換は完了です。
このまま、シリンダーをドアに取り付ければ鍵交換ができます。
鍵交換を失敗したら業者を呼ぼう
どうしても鍵交換ができない場合や、鍵交換に失敗してしまった場合は、鍵屋などの業者を呼びましょう。
そもそも、鍵交換を自分で行うのが難しいと感じた方も、鍵屋に鍵交換を依頼した方が確実です。
ただ、メリット・デメリットあるのでそのあたりを理解した上で依頼をしましょう。
鍵屋に鍵交換を依頼するメリット
鍵屋に鍵交換を依頼する最大のメリットは、確実に鍵交換ができることです。
鍵の知識を持っているので、適合する鍵や交換の仕方を身に着けています。たくさんの種類の中からあなたの希望に適した鍵を紹介してくれるので、あれこれ調べる手間もありません。
ただ、無断で作業を行ったり、必要のない鍵を押し付けたりする鍵屋には注意してください。
業者に鍵交換を依頼するデメリット
鍵屋に鍵交換を依頼するデメリットは、費用がかかることです。先ほども述べたように、出張費や作業費がかかります。自分で交換するよりも数千円~数万円ほど費用は高いです。
それでも確実に鍵を交換できる、すぐに対応してくれることを考えれば安いのかもしれません。
玄関の鍵交換も鍵のレスキューが行います
ホームセンターが開いていない時間や、家から出られないなどの状況に陥ってしまった時は、鍵のレスキューにご連絡ください。
24時間365日営業しているので、いつでも対応可能です。また、鍵の在庫も豊富に取り揃えていますので、すぐに鍵交換ができます。
お困りでしたら、お気軽にお電話ください。