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汚れた鍵をきれいにする方法
「あまりに気にしていなかったけど、鍵が汚れている…」
「鍵が錆びてしまった」
このようなお悩みを解決するには自宅のお酢や歯ブラシで十分だとご存じでしたか?
今回は鍵穴と鍵をきれいにする方法をご紹介します!
鍵の種類によって汚れやすさが異なる
まずは、自分の鍵がメーカー純正の鍵なのか、複製した鍵なのかを確かめましょう。 左の写真のような特徴があると純正の鍵で、右のような写真ですと、複製された鍵です。
メーカー製の鍵は耐久性も高く汚れにくい
メーカー製の鍵は洋白素材なのでそもそも劣化しにくいのが特徴です。
身の回りにあるものとしては500円玉がニッケル黄銅と呼ばれ洋白素材に限りなく近い材質です。
500円玉が錆びているのってあまり見かけませんよね?
それに似た材質を使用しているので現在の鍵は非常に汚れ・錆には耐性の強い鍵になっています。
複製した合鍵は汚れやすい
メーカーの鍵とは対照的に、複製した鍵は写真のような、なんのギザギザもないブランクキーと呼ばれるものを削って鍵の形を形成します。
つまり、削ることを前提に作られているのでメーカー製の鍵よりも劣化が早く、やや耐久性に劣ります。
真鍮(しんちゅう)素材とよばれるもので5円玉に近い素材です。
もしこちらの鍵を普段ご使用の場合はよりメーカー製の鍵と比べて、定期的なメンテナンスが欠かせません。
鍵穴をきれいにする方法
鍵本体をきれいにする前に鍵穴もきれいにしましょう。 鍵穴にたまったゴミやほこりが付着し汚れの原因となるためです。
鍵穴用のスプレーを使用する
一番の理想はこの鍵穴用スプレーを使用することです。サラサラとしたパウダー状なのが特徴で、べたつかないので中で固形化する心配もありません。
掃除機で鍵穴を吸う
掃除機で鍵穴を吸うのも効果的です。鍵穴内部はもちろんシリンダー全体の掃除につながるので非常に効果があります。
エアダスターでごみを飛ばす
掃除機で吸って駄目なら吹き飛ばしましょう。 エアダスターや、ブロワーと呼ばれるカメラの清掃やPC周りを清掃するものが役立ちます。
鍵穴をきれいにするのにやってはいけないこと
鍵穴をきれいに・回りやすくする方法として間違った情報があります。 これらの作業を行うと鍵をすべて交換することになる可能性もありますのでお止め下さい。
KURE5-56を鍵穴に差す
最もよくある間違った情報です。
KURE556は自転車のチェーンや、電動工具の錆取りなどに使用する非常に便利な道具になります。
ですがKURE556には錆の再発を防止する薄い被膜を張る機能が備わっており、これが油分の元でシリンダー内部にあるごみを固形化させてしまいます。
同じKUREの製品であれば「ドライファストルブ」がオススメです。
サラダ油を鍵穴に入れる
食用油を入れても回りは改善しません。
それどころか、中のチリやごみが油によって固形化してしまいます。鍵穴用のスプレーをご使用ください。
鍵をきれいにする方法
鍵をきれいにする方法をご紹介します。身近にある意外なモノで鍵を磨くこともできるのでお試しください。
歯ブラシで鍵を磨く
まずは、普段のお手入れでも使える簡単なブラッシングからです。 歯ブラシでごみをとるだけでも十分効果があります。
汚れが目立つ場合には歯磨き粉を使用して磨くのも効果的です。
重曹で磨く
汚れには効果がありますが、錆には効果がないということで注意が必要です。
ですが、鍵を磨く一つの手段としては効果が期待できます。
磨いたあとはきちんと重曹を落とさなければ鍵穴につまることもあります。
きちんと水かぬるま湯で洗い流し、乾いた布でふき取りましょう。
鉛筆(黒鉛)で鍵をきれいにする
あまり知られていない鍵をきれいにする方法のひとつで、鉛筆を鍵の溝にそって何度か往復させ、黒鉛で磨きます。 黒鉛が潤滑剤の代わりになります。 Bくらいの鉛筆を使用すると黒鉛が出やすく磨くのもやりやすいです。
クエン酸(お酢)で鍵をきれいにする
錆にはこちらの方法がオススメです。
方法は簡単で、自宅にあるお酢に鍵を浸しておくだけ。 6時間から半日ほどかかりますが、錆をとるにはお勧めです。
お酢から取り出したあとは十分に水洗いをして、お酢の匂いが残らないようにしましょう。
鍵をきれいにするのにやってはいけないこと
鍵をきれいにするうえでやってはいけないこともあります。
例えば、塩素系ハイターにつけると、鍵のコーティングが剥がれ錆びやすく、もろくなってしまいます。
鍵は鍵穴に比べて考えられる清掃方法はあまり多くはありません。
鍵の汚れや錆が落ちない時の対処法
上記をためしてみて落ちなければ鍵を新しく注文するか、あまりにもひどい汚れは鍵そのものを交換することを考えなくてはなりません。 鍵の汚れや錆が落ちない時の方法をご紹介します。
メーカーに依頼して新しい鍵を頼む
メーカー製の鍵をお手元にお持ちでしたら、安心して注文ができます。
玄関の鍵にはキーナンバーという番号が刻まれており、これをもとに鍵のメーカーが製造を行います。
最近では鍵の不正受注を防ぐためにセキュリティカードと呼ばれるものも、鍵に付属しておりこの二点が必要になるケースがほとんどです。
鍵を交換する
思い切って鍵を交換するのも一つの手です。 例えば、玄関の鍵の寿命は約10年といわれており、使いはじめて10年以上が経過しているのであれば新しい鍵に交換するというのもいいかもしれません。
鍵のレスキューに電話する
最もかんたんな解決方法になります!
鍵のレスキューにお電話いただければ、お客様の鍵の状態を確認して交換なのか、合鍵を作成するのか、などの判断ができますのでまずはお電話から!
鍵を汚さないためにはどうすればいい?
とはいえ、鍵の状態は普段あまり気にもしませんし、汚れてから気付くのがほとんどでなかなか難しいですよね。 できるだけ、鍵を汚さずに普段使いする方法をご紹介します。
キーケースに入れて持ち歩く
鍵全体を守ることができるので非常に効果的です、外出先で鍵を取り出すシーンはあまりないので海沿いの地域であれば錆から鍵を守ることができます。
鍵を外側に出さない
たまに、街中で見かけることがありますが、伸縮性のキーホルダーをカバンの外側に出すのはあまり鍵の扱い方としてはよくありません。 目には見えない小さなゴミやほこりが付着しますし、気付かずに盗難される可能性もあります。
鍵を定期的にメンテナンスする
手間ではありますが、やはり日々のお手入れが鍵を痛めない何よりの方法です。 毎日磨く必要はありませんが、月に一度ブラッシングをするくらいでもきれいに保つことができます。
開かないときは鍵のレスキューまで
鍵のレスキューは鍵・鍵穴の洗浄をはじめとする鍵修理も承っています。 「回りが悪い」と感じたら鍵のレスキューにお電話を!