- ホーム
- 中山貴之の防犯コラム
- 賃貸の一人暮らしでも使える防犯グッズとは?鍵の正しい使い方も紹介
賃貸住宅でも使える防犯グッズで安全な一人暮らしを送ろう
一人暮らしは自分しか家にいないので、留守にする時間が多くなったり、家を自分一人で守ったりしなくてはいけません。
特に女性の一人暮らしだと、空き巣以外にも下着泥棒や性犯罪に巻き込まれる可能性もあるので、十分な注意が必要です。
今回は、一人暮らしの防犯に役立つグッズや鍵の正しい使い方などをご紹介します。
賃貸住宅でも使えるグッズなので、ぜひ防犯性を上げて、事件に巻き込まれないようにしてください。
賃貸でも使える女性の一人暮らしの防犯対策に役立つグッズ
早速、防犯グッズの紹介です。
玄関で使える防犯グッズと、玄関以外で使える防犯グッズに分けて紹介しています。
必要だと思うものがあれば早めに導入してください。
玄関周りで使える防犯グッズ
人の出入りが一番多く行われるのが玄関です。
鍵が付いていますが、それだけでは不十分なこともあるので、防犯グッズを使って防犯性を高めましょう。
防犯性の高い鍵に交換でピッキング防止
現在取り付けてある鍵の防犯性は十分ですか?
ディンプルキーであればひとまず安心ですが、古い鍵が付いている危険です。ピッキングや破壊解錠などの危険性があるため、防犯性の高い鍵に交換することをおすすめします。
賃貸住宅の場合、鍵は貸主が決めているので、勝手に交換することはできません。
そのため、貸主に事情を説明し、鍵交換の許可を取ってから防犯性の高い鍵に交換しましょう。
鍵交換に関してはこちらを参考にしてください。
スマートロックで施錠を楽に
スマホや暗証番号、ICカードなどで解錠できるスマートロック。物理的な鍵を持たなくて良いので鍵を失くす心配はありません。
また、オートロック機能も付いているので、鍵の閉め忘れも防ぐことができます。
現在のスマートロックは、既存の鍵穴に取り付けるタイプや、サムターンに両面テープで取り付けるタイプもあるので、工事のできない賃貸住宅でも使用可能です。
補助鍵でワンドアツーロックに
鍵が2つ付いていれば、鍵を開ける手間も時間も2倍になります。空き巣が犯行を途中で諦めたり、抑止力にもなったりするので、玄関の鍵が1つしか付いていなければ、補助鍵を使って鍵を2つにしましょう。
賃貸住宅だとドアに穴を開けるは難しいので、穴を開けずに取り付けられるタイプの補助鍵をおすすめします。
サムターンガードで空き巣対策
鍵を開ける手口はピッキング以外にも、サムターン回しがあります。ドアにある隙間から工具を入れ、サムターンを回して解錠する方法です。
サムターン回しを防ぐにはサムターンガードを取り付けましょう。サムターンの周りを覆ってくれるので、工具を使ったサムターン回しを防いでくれます。
サムターンガードは、簡易的なものであれば自分でも作れますので、やってみましょう。
ドアスコープカバーで家の中を見えなくする
玄関から外の様子を確認できるドアスコープですが、外からも中の様子を確認できるのです。対策をしていないと家の中に人がいるかどうかバレてしまいます。
外からドアスコープを覗かれないためにも、ドアスコープカバーを取り付けましょう。
さらに、ドアスコープを外されないものに交換すれば、防犯性を高めることができます。
防犯カメラで犯罪抑止
犯人は自分の存在や犯行がバレるのを嫌います。なので、防犯カメラを玄関の外などに取り付けて、犯罪の抑止につなげましょう。
防犯カメラに映っていれば、いち早く犯人を特定し、犯行を未然に防ぐこともできます。防犯カメラは高いと感じる方は、ダミーの防犯カメラも販売されていますので、そちらを使うのもありです。
インターホンはカメラ付きのものを
こっそり侵入するだけでなく、玄関から堂々と犯行に及ぶ犯罪者もいます。また、訪問販売や勧誘などもあるので、不用意に玄関を開けるのは危険です。
インターホンをカメラ付きのものにして、誰が訪ねてきたのか分かるようにしましょう。工事不要で取り付けられるモニターもあるので、賃貸でも使用することができます。
玄関以外で使える防犯
空き巣などの犯人は玄関だけでなく、窓などからも侵入を行います。事実、空き巣が一番侵入するのが窓です。
窓などの防犯性を高めるグッズを紹介しますので、取り付けてみてください。
防犯フィルムで窓を割られない
窓からの侵入で多いのが『ガラス破り』です。玄関のように頑丈ではなく、鍵も簡単に開けられてしまいます。
なので、窓ガラスを割られないように、防犯フィルムを取り付けましょう。防犯フィルムは外からの衝撃を吸収し、窓ガラスが粉々に割れるのを防いでくれます。空き巣以外にも、台風などでガラスが割れるのを防いでくれるので一石二鳥です。
防犯フィルムは鍵の近くに貼るだけでは威力を発揮しにくいので、窓全体に取り付けるようにしましょう。
窓にも補助鍵を付けて侵入を防ぐ
仮に窓ガラスが割られて窓の鍵(クレセント錠)が開けられたとしても、補助鍵があれば侵入を防ぐことができるでしょう。
補助鍵があることで、ガラスを割る場所が増える他、補助鍵を取り外す手間がかかるので、犯行を諦めさせることができます。
また、補助鍵があれば、窓を一定の位置までしか開けることができないので、寝る時も安心です。
ただし、補助鍵は完全にブロックできるわけではないので、不審な点があれば、すぐに対応するようにしましょう。
人感センサーで犯人を素早く察知
犯人の姿にいち早く気付くことで、警察へ連絡する時間や逃げる時間を確保することができます。
そのため、暗い場所や死角になる場所に人感センサーをつけて、明かりで犯人を察知できるようにしましょう。
特に侵入されやすいベランダや窓辺に取り付けるとより効果を発揮します。
もしもの時に用にホームセキュリティを
仮に、住居へ侵入されてしまうと、一人で犯人と対峙するのは難しいと思います。
そのため、もしもの時に駆け付けてくれるホームセキュリティを導入するのも防犯対策の1つです。侵入だけでなく、火災などの時にも駆け付けてくれます。
お部屋探しの際は、ホームセキュリティの有無も条件に入れると良いでしょう。
鍵は一人暮らしの防犯において非常に重要
防犯において基本となるのは鍵です。鍵の使い方1つで犯罪に巻き込まれる確率が変わってしまいます。
一人暮らしの鍵の扱いについて解説しますので、ぜひポイントを押さえてください。
いつ何時も施錠を忘れない
空き巣が侵入する手段の1位が『無締まり』であり、無施錠での侵入場所1位が表出入口です。そのため、いついかなる時も鍵の閉め忘れには注意しましょう。
空き巣は少しの隙を狙い、5~10分でも犯行を終えてしまいます。
そのため、ゴミ捨てやコンビニへの買い物など、少しの時間留守にする時でも鍵を閉めるようにしてください。
窓の鍵も忘れずに締める
無施錠での侵入場所2位が窓で、表出入口と合わせると75%を占めます。最近、無施錠の窓から女性宅に侵入するという事件が起こりました。
外出する時や、就寝する時などは窓の鍵も閉めるようにしましょう。室温調整や換気のために窓を開けておく際は、補助鍵を使って外から侵入できない状態にしてください。
鍵は隠さずに持ち歩く
鍵を失くすのが心配だから鍵を家の近くに隠しておくのは、とても危険な行為なのでやめた方が良いです。
これまでに、ポストに鍵を入れていた住居を狙った空き巣が何件も発生しています。仮に、家の前まで付きまとわれて、鍵を隠している所を見られたらおしまいです。
安全に生活するためにも、鍵はしっかりと持ち歩き、失くさないようにしましょう。
合鍵は作らせない
窓や玄関の防犯対策をしていても、合鍵を作られてしまったら簡単に侵入されてしまいます。
なので、信頼できる人でも簡単に鍵を渡さないこと、簡単に鍵を見せないことが大切です。
もし、同棲して別れたり、合鍵を誰かに作られたと思ったりしたら、すぐに鍵交換をしてください。
鍵番号は知られてはいけない
鍵を持っていなくても、鍵番号が分かれば合鍵を作ることができてしまいます。その手口を悪用して女性宅に何件も忍び込んだ犯行も過去にありました。
対策は
- ・知らない人に鍵を見せない
・キーカバーを付けて鍵番号を見えないようにする
です。
特に、色々な人が出入りする場所にカバンなどを置く際は注意してください。
入居時に鍵が交換してあるか確認する
前に住んでいた人が鍵を持っていて、その鍵を使って侵入するという可能性がゼロではありません。
なので、入居時に鍵交換をしてあるか貸主に必ず確認をしてください。
また、もらった鍵の本数や見た目などはしっかりと覚えておき、退去時にトラブルのないようにしましょう。
犯罪に遭う予兆と対策
犯罪に巻き込まれる前に予兆を掴み、未然に防ぐことができれば最悪の事態を避けることができます。
では、犯罪に巻き込まれる予兆、予兆を感じた時に行う対策は何があるのでしょうか。
犯罪に遭う予兆とは
犯罪に遭う予兆としては、
- ・ポストマーキング
・ストーカー
が挙げられます。
ポストマーキング
下見に来た空き巣犯や訪問販売員が目印として跡を残すのがポストマーキングです。この情報を元に、犯行や勧誘などを行います。
玄関などで怪しい音がしたり、何かを感じたりしたら、ポストやインターホンの近くを確認して、シールや傷などがないか確認してください。
また、勧誘などが頻繁に来ると感じた時も、ポストマーキングの可能性があるので、確認しましょう。
ポストマーキングについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
ストーカー
ストーカーの認知件数は年々増加しています。何の前触れもなく、ストーカー被害に遭う方もいらっしゃるので警戒が必要です。
- ・誰かに見られている
・付きまとわれている
・プライベートで頻繁に同じ人を見かける
など、不審なことに気が付いたら、早めにストーカー被害の相談や警戒を行いましょう。
犯罪に遭う前にできる対策
ポストマーキングやストーカーなどを察知したら、すぐに対策を取ることが大切です。
どのような対策を取ればよいのかご紹介します。
家族や警察への相談は素早く
心の不安を取り除くためにも家族や友人への相談を行いましょう。きっと手助けをしてくれたり、解決方法を考えてくれたりすると思います。
また、警察や法テラスへの相談も有効です。ストーカー規制法が改正され、警告を経ずに禁止命令などの措置を取ることができるようになったので、警察も動きやすくなっています。
何か起こってでは遅いので、早めに相談を行いましょう。
防犯ブザーを持ち歩く
もし、危険な目に遭ってしまった時に、周囲へSOSを求めるためにも防犯ブザーなどを持ち歩きましょう。声が出せない状況になった時でも大きな音で威嚇・認知されることができます。
また、万が一の時に家族や警備会社に連絡が行く防犯ブザーも販売されているので、そちらの利用も検討しましょう。
護身用に催涙スプレーやスタンガンを持ち歩くのは軽犯罪法に抵触する可能性があるので、避けた方が良いかもしれません。
身の危険を感じたら引っ越す
ストーカー被害から逃れる方法として、引っ越すことも検討しましょう。加害者から遠く、移転先が気付かれないように引っ越すことが大切です。
最近ではストーカーやDVに対応した引っ越しサービスもあるので、そちらを利用すると良いでしょう。
また、警視庁が引っ越し費用の一部を公費で負担する制度を2017年から開始しているので、そちらも利用してみると良いかもしれません。
防犯対策をしっかりと行い、安全で快適な一人暮らしに
女性であれ男性であれ、空き巣や住居侵入、ストーカーなどの被害に遭う可能性があります。
万が一のことを避けるためにも、防犯対策をしっかりと行いましょう。特に、玄関や窓の鍵を施錠は犯罪を防ぐためにはとても大切です。
犯罪が無くなるのが一番ですが、現実的ではないので、自分の身は自分守る気持ちで、自由で充実した一人暮らしを送ってください。
鍵交換や鍵の取り付けなどが必要でしたら、鍵のレスキューが行わせていただきます。お気軽にフリーダイヤルまでご連絡ください。