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- TSAロックの鍵をなくした!TSA007など紛失対処法と自分で鍵を開ける方法を詳しく解説
TSAロックの鍵をなくした時の対処法
もし、TSAロックの鍵をなくしたら焦りますよね?
さらに、旅行中や旅行前日等に気づいたら血の気が引くでしょう。
しかし、対処法を知っておくことで、焦らずに対処できるようになります。
そこで今回は、TSAロックの鍵をなくした時の対処法を、自分で鍵を開ける方法や業者に依頼する方法なども含めてご紹介します。
TSAロックとは
TSAロックとは、スーツケースや南京錠などの鍵に採用されている鍵で、アメリカ運輸保安局TSA(Transportation Security Administration)に許可された鍵のことです。
ハワイやグアム等を含むアメリカ合衆国の空港で、TSA職員が預入荷物をチェックする際に、預入荷物がTSAロック以外の鍵で施錠している場合は、職員が鍵を壊してしまいます。
しかし、TSAロックは、TSA職員が所持しているマスターキーで解錠できるため壊されなくて済みます。これがTSAロックの特徴です。
TSA007/TSA002など鍵に書かれている数字は何?
TSAロックには、TSA007やTSA002などの文字や数字が表記されています。
この番号はTSA001からTSA011の11種類あり、アメリカのTSA職員が預入荷物のTSAロックを解錠する際に必要な番号です。
TSA職員は、このTSA007などの番号を元に複数ある鍵の中から専用の鍵を特定し解錠します。
スーツケース等の鍵番号と間違ってしまう方もいるかもしれませんが、鍵番号ではないので注意してください。
TSAロックの種類
TSAロックにはスーツケースについているものや、南京錠などの独立しているタイプもあります。
TSAロックを開ける際、種類によって鍵開け方法が異なるので、ご自身のTSAロックがどういった種類なのか確認しましょう。
キーロック式
スーツケースについているTSAロックには、キーロック式のものがあります。
キーロック式のTSAロックは、付属の鍵を鍵穴に差し込み、鍵を回してTSAロックを解錠します。
しかし、TSAロックを施錠している場合は鍵を持ち歩く必要があるため、鍵をなくしてしまうことが多いです。
ダイヤル式
スーツケースについているTSAロックの中には、ダイヤル式のものがあります。
ダイヤル式のTSAロックは、ご自身がセットしたダイヤル番号でTSAロックを解錠します。
ダイヤル式のTSAロックは、キーロック式とは違い鍵が必要ないので、鍵をなくして開けられないということがありません。
しかし、番号を忘れたり、知らないうちに番号を変更したりしてしまうと鍵が開けられなくなってしまいます。
南京錠・ワイヤータイプ
TSAロックの中には、南京錠やワイヤータイプの鍵があり、シリンダー式やダイヤル式が存在します。
南京錠やワイヤータイプのTSAロックは、独立しているため、スーツケースのみならず、他の鞄にも使用できるのが特徴です。
南京錠やワイヤータイプ以外にも、スーツケース用のベルトにTSAロックがついているものもあります。
カードタイプ
TSAロックの中には、カードキータイプがあります。
カードキータイプのTSAロックは、スーツケースについているものもあれば、南京錠などの鍵に採用されているものもあり、専用のカードキーを挿してTSAロックを解錠します。
また、カードキーは財布に入れて持ち運べるので、キーロック式のTSAロックよりも鍵をなくすことが少ないです。
指紋認証型
指紋認証型のTSAロックも存在します。指紋認証型のTSAロックは、スーツケースについているタイプや南京錠などがあり、指紋でTSAロックを解錠します。
複数の指紋を登録できるものがあり、家族で共有して使うこともでき、鍵も無くすことがありません。
しかし、電池切れや充電切れの場合に使用できなるので注意が必要になります。
TSAロックの鍵をなくしたら最初にすべきこと
もし、TSAロックの鍵をなくしたらまず焦らずに落ち着きましょう。
落ち着いたら紹介する最初にすべきことを実践してみて下さい。
もう一度TSAロックの鍵を探す
まず、TSAロックの鍵がないかもう一度確認しましょう。足元や、カバンの中、財布、ポケットなどすべて探します。
たまに、ポケットやカバン等の奥から見つかることもあるので落ち着いて探してみて下さい。
もし見つからない場合は、通ってきた道やお店等も探してみるといいかもしれません。
空港やホテルに落とし物がない確認する
空港やホテルなどの施設内にいる場合は、空港のサービスセンターや、ホテルのフロントなどに落とし物がないか確認しましょう。
運が良ければ見つかる可能性があります。
空港などの施設以外にも外でTSAロックの鍵をなくした場合は、交番や近くのお店などに届けられていないか確認してみましょう。
自分でTSAロックを開けてみる
TSAロックの鍵をなくした場合に、時間があるなら自分でTSAロックを開ける手段もあります。
自分で開けるのは費用もほとんどかからないので気軽に行えます。
そのため、TSAロックの鍵をなくしたら、まずは自分で開けてみるといいかもしれません。
自分でTSAロックを開ける方法は、後ほどご紹介します。
緊急の際は鍵屋さん等へ連絡する
もし、TSAロックの鍵をなくした際に、旅行の前日や旅行中などの緊急の場合には、全国対応の鍵屋さんに等に依頼しましょう。
また、空港などにリペアショップがある場合があるので、そこで鍵開けを頼むのも良いでしょう。
自分でTSAロックを開ける方法
TSAロックの鍵をなくした時に、自分でTSAロックを開ける方法があります。
TSAロックの鍵開け費用を抑えたいという方は試してみるといいかもしれません。
TSAロックの鍵開け方法は、TSAロックの種類によって方法が異なります。
そのため、ご自身のTSAロックの種類に合った方法で試してみて下さい。
自分でTSAロックを開ける方法
TSAロックがキーロック式の場合
TSAロックが鍵で開けるキーロック式の場合は、下記の3つの方法でTSAロックを開けることができるケースがあります。
・他の人のTSAロックの鍵で開けてみる
・TSAロックをピッキングで開ける
・TSAロックを壊して開ける
身近なものを使って鍵開けを行う方法もあるので、ご自身に合った方法で試してみて下さい。
他の人のTSAロックの鍵で開けてみる
TSAロックの鍵をなくした際、他の人のTSAロックの鍵で開けることができる可能性があります。
スーツケースの鍵の種類はそこまで多くなく、他の人のスーツケースの鍵と同じということも少なくないです。
そのため、鍵さえ開けばいいという場合は、家族や友人などのTSAロックつきスーツケースの鍵を使って開けてみましょう。
ピッキングでTSAロックを開ける
TSAロックを開ける方法としてピッキングがあります。
この方法で開けるには技術が必要ですが、運よく開くケースもあるので試してみるといいかもしれません。
鍵屋さんなどではピッキングは専用の道具(ピック、テンション)を使いますが、今回紹介する方法では身近にあるものを使って解説します。
1ヘアピン等を用意する
まず、身近にあるヘアピンやクリップ、安全ピンなど、どれでもいいので2つ用意します。
2ヘアピン等でテンションとピックを作る
用意したヘアピン等で、テンションとピックを作ります。
3テンションを鍵穴にかける
作ったテンションをTSAロックの鍵穴にかけます。
この時、鍵を回す方向に力を加えて下さい。
4ピックで鍵穴内部のピンを押す
次に、作ったピックで、TSAロックの鍵穴内部にあるピンを押し上げます。
鍵内部を傷つけないように慎重に行いましょう。
5鍵を回して開ける
全てのピンが揃ったら鍵が回せるようになるので、ゆっくり回してTSAロックを開けます。
TSAロックを壊して開ける
他の人のTSAロックの鍵、ピッキングなどでも開かない場合は、TSAロックを壊して開ける方法があります。
TSAロックを壊して開ける方法には怪我をする可能性のあるものもあるため、十分に注意して行ってください。
ハサミやマイナスドライバーで開ける
TSAロックを壊して開ける方法で、ハサミやマイナスドライバーなどを使用して開ける方法があります。
この方法は身近にあるハサミ等をTSAロックの鍵穴にさし、鍵を回して開ける方法です。
運よく鍵が壊れない場合もありますが、鍵穴内部が壊れる可能性が高いので、鍵を壊しても良いという場合に行うことをおすすめします。
1ハサミ等をTSAロックの鍵穴に挿す
ハサミやマイナスドライバー等を用意し、TSAロックの鍵穴に挿します。
この時、刃で手などを切らないよう十分気をつけて下さい。
2ハサミ等を回して鍵を開ける
次に、ハサミ等を鍵が回る方向にゆっくり回して下さい。
上手くいけばTSAロックを開けることができます。
ハサミ等でTSAロックが開く要因としては、鍵穴内部のピンの配列が甘い作りになっているか、使用頻度が多くTSAロックのピンがすり減っていることが考えられます。 。
しかし、この方法で開錠するのは難しいため、試してみてもTSAロックが開きそうになければ別の方法で鍵開けを行ってみましょう。
ニッパー等でファスナーの引き手部分を切断する
鍵を壊して開ける方法として、スーツケースについているファスナーの引き手部分を、ニッパー等で切断する方法があります。
この方法は、道具さえあればすぐに鍵を開けることができ、また後からTSAロックの交換や修理をすれば新しくスーツケースを交換しなくていいのが特徴です。
しかし、鍵の交換や修理をするまでスーツケースの鍵が使えなくなるのと、道具を使う際に怪我をする可能性があるので注意してください。
TSAロックがダイヤル式の場合
TSAロックがダイヤル式の場合、自分でTSAロックを開ける方法は下記の2つです。
・全てのダイヤル番号の組み合わせを試す
・ダイヤルの隙間から組み合わせを探す
・TSAロックの鍵を壊して開ける
全てのダイヤル番号の組み合わせを試す
ダイヤル式のTSAロックのダイヤル番号が分からないなどの場合は、シンプルにダイヤル番号の組み合わせをすべて試しましょう。
ダイヤル式のTSAロックは、番号が3桁のものが多く、1000通りを試していけば途中で開けることができます。
時間も30分程度でできるので試してみて下さい。
しかし、ダイヤル番号の桁が多い場合は、組み合わせの数多く時間がかなりかかります。
そのため、桁が多いTSAロックの場合は、他の方法か鍵屋さんなどに依頼することをおすすめします。
ダイヤルの隙間から組み合わせを探す
全てのダイヤル番号の組み合わせる方法が面倒くさい、ダイヤルの桁が多いという場合は、ダイヤルの隙間から組み合わせを探し、TSAロックを開けられる可能性があります。
しかし、隙間がないものや隙間が見えにくいものもあるので注意してください。
1ダイヤルの隙間から凹みを探す
まず、ダイヤルの隙間から凹みを探します。
ダイヤルを回していくと、一つだけダイヤルの隙間から凹みが見えるので、その凹みの位置でダイヤルを止めます。これをすべてのダイヤルで行ってください。
見えにくい場合は、光を当てて確認してみて下さい。
2ダイヤルを1つ回し鍵を開ける
全てのダイヤルが凹みの位置で揃ったら、全てのダイヤルを同じ方向に1つだけ回します。
そのあとに鍵を開けてみて下さい。
3開かない場合は繰り返す
鍵が開かない場合は、もう一度同じ方向にすべてのダイヤルを1つだけ回して鍵を開けます。
この作業を繰り返していくと、ダイヤルが1周するうちにTSAロックが開きます。
もし、一周してもTSAロックが開かない場合は、凹みの位置があってない可能性があるので、もう一度凹みの位置を探して作業を繰り返してみて下さい。
鍵穴からピッキングをして開ける
ダイヤル式のTSAロックには、ダイヤルの隣に鍵穴があります。本来この鍵穴からは開錠しませんが、ピッキングで開く可能性があります。
しかし、ピッキングには鍵屋さんのように技術が必要です。また、ピッキングでTSAロックが壊れる可能性もあるのでピッキングが難しい、TSAロックを壊したくない方は別の方法で鍵を開けることをおすすめします。
詳しいピキング方法は、こちらを参考に行ってください。
・ピッキングでTSAロックを開ける
TSAロックを壊して開ける
TSAロックのダイヤル番号が分からない場合の鍵を自分で開ける手段として、TSAロックを壊して開ける方法があります。
ファスナータイプのスーツケースだと、ニッパーなどでファスナーの引き手部分を切断して開けましょう。
この方法は引き手部分を切断するので、鍵交換等をすることによって通常通り鍵を開け閉めできるようになります。
しかし、鍵交換がすぐにできない場合は、ベルトなどをしてスーツケースが開かないようにした方が良いかもしれません。
TSAロックが南京錠やワイヤーの場合
TSAロックが南京錠やワイヤータイプのものには、シリンダー式とダイヤル式があり、開け方もそれぞれ異なるので注意してください。
開け方の例としては、ピッキングやダイヤル番号をすべて試す方法、スパナで壊す方法、アルミ缶を使って開ける方法などがあります。
詳しく知りたい方は、こちらを参考に試してみてください。
TSAロックがカードキーや指紋認証型の場合
まず、指紋認証型のTSAロックが開かない場合は、電池が切れていないか確認しましょう。
もし電池が切れているとTSAロックが指紋を認証できないので、電池交換もしくは充電をしてください。
TSAロックのカードキーをなくした場合や、電池交換等をしても指紋認証型のTSAロックが開かない場合は、鍵穴を使ってキーロック式や南京錠の開け方を参考に解錠してみて下さい。
上手くいけば鍵を開けることができる可能性があります。
自分でTSAロックを開ける際の注意点
自分でTSAロックを開ける際の注意点が2つあります。
・無理に開けようとすると壊れる可能性がある
・TSAロックが壊れた時は鍵交換もできる
それぞれの注意点を確認しましょう。
無理に開けようとすると壊れる可能性がある
まず、無理にTSAロックを開けようとすると、TSAロックが壊れる可能性があります。
ピッキングで開けようとしたが鍵内部を傷つけてしまって、鍵屋さんでも開けられなくなるのがよくあるケースです。
この場合、TSAロックを壊して鍵交換する必要があり、余計な費用が掛かってしまいます。
そのため、自分でTSAロックを開ける際は慎重に作業しください。
また、難しいと感じた場合は無理せず鍵屋さんなどの業者に依頼しましょう。
TSAロックが壊れた時は鍵交換もできる
TSAロックが鍵開け作業中に壊れた時、壊して開けた時は鍵交換ができます。
TSAロックの鍵交換をしたい場合は、TSAロックの鍵交換に対応している鍵屋さんやメーカー、空港のリペアショップ等に依頼しましょう。
鍵交換を即日に終わらしたい方や緊急の方は鍵屋さんがおすすめです。
また、安く済ませたい方、時間に余裕がある方はメーカーやリペアショップに依頼した方がいいかもしれません。
業者に頼んでTSAロックを開ける方法
自分でTSAロックの鍵を開けるのが難しい場合は、鍵屋さんなどの業者に頼みましょう。
業者に頼んでTSAロックを開ける方法は下記の3つです。
・鍵屋さんにTSAロックを開けてもらう
・メーカーにTSAロックの鍵を作ってもらう
・その他施設でTSAロックを開けてもらう
鍵屋さんにTSAロックを開けてもらう
今すぐにTSAロックの鍵を開けたい、空港などのリペアショップなどが閉まっている等、緊急の場合は全国対応で出張可能な鍵屋さんにお願いしましょう。
全国対応の鍵屋さんの中には24時間出張対応しているところもあるので、夜中や早朝、空港のリペアショップの営業時間外などでもすぐにTSAロックの鍵を開けてもらえます。
また、鍵開けだけでなく合鍵作成も対応しているところもあるので、一度全国対応の鍵屋さんに相談してみるといいかもしれません。
メーカーにTSAロックの鍵を作ってもらう
スーツケースについているTSAロックの場合、ご自身が所持しているスーツケースのメーカーに合鍵を作成してもらえる可能性がるので、メーカーに一度連絡してみましょう。
また、ダイヤル式のTSAロックの場合だとダイヤルロックごと交換になるメーカーもあるので、メーカーのホームページ等を確認してみて下さい。
しかし、メーカーに鍵作成などを依頼する際は、1週間から2週間程時間がかかってしまいます。
そのため、急ぎの方は、鍵屋さんなどの即日に対応できるところに依頼することをおすすめします。
TSAロックの鍵番号の調べ方
メーカーに鍵作成等を依頼する場合は、鍵番号が必要になります。
メーカーは鍵番号を元にそのTSAロックに合う鍵を作成するので、メーカーに依頼する前に鍵番号を確認しておきましょう。
TSAロックの鍵番号は、差し込みキー本体や鍵穴付近に刻印されてことが多いです。
また、鍵番号にアルファベットが入っているものもあるので、アルファベットも含めてメーカーに伝えましょう。
その他施設でTSAロックを開けてもらう
鍵屋さんやメーカー以外にもTSAロックの鍵開けや鍵交換、鍵作成、鍵修理をしてもらえる施設があります。
下記の施設でもTSAロックの鍵をなくした、ダイヤル番号が分からなくなった場合などに対応してくれるのでそれぞれ確認してみましょう。
・空港などのリペアショップ
・ホームセンター等
空港等のリペアショップ
空港内やターミナル駅付近などには、スーツケースも対応しているリペアショップがある場合があります。
海外の空港にもリペアショップがある可能性があるので探してみましょう。
リペアショップでは、TSAロックの鍵開けなら即日に対応してもらえる場合が多いので、緊急の方も安心です。
しかし、鍵作成や鍵交換などになると時間とお金もかかるので注意してください。
ホームセンター等
一部のホームセンターでも、TSAロックの鍵開けに対応しているところがあります。
しかし、TSAロックの鍵作成や鍵交換には対応していないところが多いので注意しましょう。
TSAロックの鍵番号は、差し込みキー本体や鍵穴付近に刻印されてことが多いです。
もし、TSAロックの鍵をなくした、ダイヤル番号が分からない時にホームセンターが近くにあれば、ホームセンターで鍵開けを依頼するのも良いかもしれません。
TSAロックの鍵をなくした、ダイヤル番号が分からない場合はカギのサポートにお任せください
TSAロックの鍵をなくした、ダイヤル番号が分からない場合は、まず自分で鍵開けを試してみましょう。
もし、自分で鍵開けをしても難しかった、急いで開けてほしいという方はカギのサポートにお任せください。
カギのサポートは24時間365日、全国でいつでも駆けつけ可能ですのでお気軽にご相談ください。