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鍵穴にパーツクリーナーを使用する方法について解説
車やバイクの油汚れを落とすのに使用されるパーツクリーナー。鍵屋さんでも鍵穴を洗浄するために使用します。特に、埃や油汚れがひどい時に有効です。
今回はパーツクリーナーを鍵穴に使用する方法について解説します。鍵が回りにくいなどの症状がある方は、ぜひ行ってみてください。
なぜ鍵穴にパーツクリーナーを使うのか
鍵が回りにくくなる原因として、鍵穴に埃や油汚れが溜まってしまい、ピンなどの部品が動きにくくなることがあります。
埃や油汚れを洗い落とし、鍵の動きを阻害するものをなくすためにパーツクリーナーを使用するのです。また、速乾性があるため、鍵穴内で油汚れになることはありません。
556やシリコンスプレーは鍵穴内で埃を固めて油汚れになるため、使用しないでください。
鍵穴にパーツクリーナーを使った方が良い場面
掃除機などでゴミを取り除いたり、鍵穴用の潤滑剤を使用したりしても直らない場合はパーツクリーナーでの洗浄が必要かもしれません。簡単に汚れが落ちないので、しっかりと洗浄する必要があります。
また、クレ556などを誤って鍵穴に使用してしまった場合もパーツクリーナーを使用しましょう。油汚れなのでしっかりと洗浄し、汚れが溜まらないようにしてあげます。
簡単なメンテナンスで動きが良くなる場合は、パーツクリーナーを使用しない方が低リスクなのでおすすめです。
パーツクリーナーを鍵穴に使用する時に注意点
鍵穴にパーツクリーナーを使用する際は、
- ・鍵穴以外に付着させない
・大量に噴射しない
ことを注意してください。
鍵穴以外に付着させない
パーツクリーナーは高い洗浄力を持っているため、ドアや床に付着すると塗装が剥がれたり、シミになったりします。
パーツクリーナーを使用する際は、
- ・鍵穴付近を布などで養生する
・噴射口のすぐ下に布を用意する
ようにしてください。
大量に噴射しない
パーツクリーナーは潤滑油も洗浄してしまうため、かえって動きが悪くなる可能性があります。
ドアに鍵穴が付いたままパーツクリーナーを使用すると、鍵穴以外の部品も洗浄してしまうかもしれません。最悪の場合、鍵全体の交換が必要になるので、鍵穴からパーツクリーナーが溢れない程度で使用してください。
鍵穴をドアから外して洗浄する方法もあるので、こちらを参考にやってみてください。
パーツクリーナーで鍵穴を洗浄する方法
ここからはパーツクリーナーを使って鍵穴を洗浄する方法を解説します。
今回はドアに鍵穴が付いた状態で行いますので、鍵が開かない人でも使える方法です。
使用する道具
洗浄に使用するのは、
- ・掃除機やエアダスター
・布
・パーツクリーナー
・鍵穴用の潤滑剤
です。
1鍵穴の埃などを取り除く
まず、掃除機やエアダスターを使って鍵穴内のゴミを取り除きます。
これで鍵がスムーズに回った場合はパーツクリーナーを使用しなくても大丈夫です。
2パーツクリーナーで洗浄する
鍵の回りを布で養生し、鍵穴の下に布を用意します。その状態で鍵穴にパーツクリーナーを注入してください。
注入したら鍵を抜き差しし、鍵に付いた汚れを布で拭きます。これを鍵が回るまで数回行ってください。
しっかり鍵穴の内部を洗浄したい方は、ドアから鍵穴を取り外して、パーツクリーナーで洗浄するのが良いです。
3潤滑剤を入れる
最後に鍵穴用の潤滑剤を注入します。メーカーごとに潤滑剤が販売されているので、適したものを使用してください。
鍵穴に噴射するのは0.5秒くらいです。噴射後は鍵を抜き差しし、左右に数回回転させて全体に潤滑剤が行き渡るようにします。
パーツクリーナーを鍵穴に使っても直らない場合
パーツクリーナーを使って鍵穴を洗浄しても直らない場合は、鍵穴や鍵本体が故障している可能性があります。
そうなると既存の鍵は使えなくなるので鍵交換を行って、新しい鍵にしましょう。自分で鍵交換を行う方法もあるので、戸建ての方はぜひ行ってみてください。
他にも鍵が回りにくい原因はあるので、こちらのコラムを参考して解決しましょう。
分解洗浄などの作業は鍵屋さんに任せよう
「自分で洗浄するのは難しそう」「埃などをしっかりとなくしたい」という方は鍵屋さんに依頼するのが良いです。
鍵を細かく洗浄する分解洗浄やパーツの交換など様々な専門作業を行うことができます。鍵が回りにくいなどありましたら、お気軽にご連絡ください。