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庭の防犯対策について解説
あなたは庭の防犯対策を行っていますか?庭は外側から侵入されやすいので、防犯対策を怠ると窃盗やいたずらの被害に遭ってしまうかもしれません。
そこで庭の防犯対策について詳しく解説します。防犯対策が不十分だと感じた方は、できる対策から始めて犯罪を防ぎましょう。
庭に防犯対策が必要な理由
なぜ、庭に防犯対策が必要なのでしょうか?
その理由を解説します。
侵入しやすく逃げやすい
家の中に侵入するには、玄関ドアや窓を突破しなければいけません。鍵がかかっていれば侵入することはとても難しいです。
それに対して庭は、柵や塀、門扉を超えるだけで簡単に侵入できてしまいます。中には、柵などもない住宅もあるので、手間が一切かからず庭に入ることも可能です。
空き巣はもちろん、子どもやUターンの車などが普通に入れてしまうので、防犯対策を講じて家を守るようにしましょう。
いたずらされやすい
人が侵入するだけでなく、ものを投げ入れることも簡単です。そのため、いたずら目的でゴミを投げ入れたり、鉢植えなどを壊されたりする可能性があります。
エスカレートすると、タバコのポイ捨てで火災に発展したり、ご近所トラブルに発展したりするかもしれません。
防犯対策をしっかりと行うことで、いたずらを防止し、大きなトラブルに発展しないようにすることができます。
空き巣に狙われやすい庭の特徴
では、どのような庭が空き巣やいたずらに狙われやすいのでしょうか?
当てはまるものがあれば、有効な防犯対策を講じましょう。
外から様子が見えない
高い塀や生垣に覆われていて、外から家の様子が見えない庭は狙われやすいです。家の外から庭の様子が見えないため、空き巣が何かしていても通行人から確認されることはありません。
プライベートを守るために目隠しは有効ですが、空き巣にとって好都合になることを覚えておきましょう。
手入れがされていない
雑草が生い茂っていて、庭木も剪定されていない庭は空き巣などに狙われやすいです。雑草や庭木が目隠しになって、空き巣の侵入が外から気付かれない可能性があります。
また、手入れがされていないと「ゴミを捨てても大丈夫」という心理が働き、いたずらなどの被害に遭う確率が高いです。
さらに、手入れしていない様子をマップなどで確認し、侵入するターゲットにする空き巣もいます。庭の手入れは外観を保つだけでなく、防犯対策にもなることを覚えておきましょう。
死角が多い
死角が多い庭も空き巣に狙われやすいです。塀や柵が目隠しになるのはもちろん、家と家の間や隣家の柵などによって死角が生まれます。
死角はある一定の場所からは見えないので、空き巣が隠れるのに好都合な場所です。犯行が気付かれにくく、逃げるのにも使えてしまうので死角を減らす防犯対策が必要となります。
ものが多く置いてある
庭にものが多く置いてあると注意が必要です。空き巣が身を隠すための道具になったり、2階に登るための足場になったりします。
特に、室外機や大きめの鉢などが置いてあると、空き巣にとって有効活用できるものになるので注意してください。
また、乱雑に多くのものが置かれていると手入れしていないように見えるので、いたずらの被害に遭う可能性もあります。
暗い
夜、真っ暗になる庭は空き巣に狙われやすいです。暗いと人の姿が見えないので、侵入や犯行の様子を確認することが難しくなります。
大胆な行動に出ても音がしなければ姿を見られることはないので、空き巣にとって好条件です。
暗視機能のない防犯カメラだと犯人の様子が映らないので、暗い場所は防犯対策の効果を下げる可能性もあります。
グッズを使った庭の防犯対策
狙われやすい庭と反対の庭にすることができれば、防犯性を高めることができます。では、どのような対策を行えばよいのでしょうか?
ここからはグッズを使った防犯対策と日頃から行う防犯対策について解説します。
まずは、グッズを使った防犯対策です。
門扉に鍵を付ける
道路と住宅の境界に取り付けてある門扉。家の敷地内に入れなくするのに役立ちます。しかし、門扉の中には鍵が付いていないものもあり、それだと敷地内への侵入が簡単です。
なので、門扉に鍵を取り付けましょう。そうすることで、簡単に敷地内へ入ることができなくなります。
背の高い門扉であるほどよじ登るのが難しいので、鍵を後付けする効果が高いです。
塀や柵をリフォームする
外から庭の様子が見えると空き巣は侵入しにくくなります。既存の塀や柵が目隠しになっている場合は、リフォームするのも1つの手段です。
庭の様子が見えるよう格子状にし、登れないように足場がない柵にするのが良いと思います。
ただし、予算の関係などもあるので、経年劣化などで交換せざるを得ない時に検討するのが良いでしょう。
忍び返しで登れなくする
塀や柵が目隠しになっていても、登れなければ庭に侵入することはできません。
そこで有効なのが忍び返しです。塀や柵の上部に付ければ、手をかけるところがなくなるので、空き巣がよじ登れなくなります。
道路を歩く一般の方の迷惑にならないように設置してください。
人感センサーで夜でも明るくする
暗い場所は空き巣の犯行が見えにくくなるので、灯りが必要です。夜間にずっと電気を付けていると電気代がかかってしまうので、人が来た時だけ点灯する人感センサーをおすすめします。
ライトが点灯したら人が来た合図になるので、不審者の侵入に気付くことが可能です。取り付ける時は、近隣住民の邪魔にならないよう注意してください。
防犯砂利を敷く
光だけでなく、音でも不審者の侵入に気付くことが大切です。そこ使えるのが防犯砂利。普通の砂利とは違い、踏んだ時に70~80デシベルくらいの音がでます。これは、セミの鳴き声やパチンコ店内と同じくらいの音です。
庭全体に敷き詰めると費用や手入れの手間などがかかるので、侵入しやすい場所や窓の近くなど範囲を絞るのが良いと思います。
侵入を知らせるアラームを付ける
万が一、庭や家の中に侵入してきた時、警報音が鳴れば侵入に気付くことが可能です。防犯アラームを取り付ければ、ドアが開いたり、衝撃が加わったりした時に警報音で知らせてくれます。
風などで誤作動が生じにくい製品にして、ガレージや門扉に取り付けると効果的です。
防犯カメラを設置する
侵入やいたずらの証拠を集めるために欠かせないのが防犯カメラです。防犯カメラに映ることを嫌う空き巣やいたずら犯は近づきにくくなりますので、抑止力としても使えます。
室内から撮影できる防犯カメラもありますが、ガラスに反射して映りにくくなるので、屋外への設置がおすすめです。
設置するのは、死角になりやすい場所や被害に遭っている場所、防犯カメラがはっきりとわかる場所が良いでしょう。
防犯カメラの施工や設置もカギのサポートにご相談下さい。
玄関の鍵も交換して家全体の防犯性を高めよう
庭の防犯対策だけでなく忘れてはいけないのが玄関の鍵交換です。
玄関は主要の入り口ですから、空き巣や泥棒に狙われやすい場所の一つです。
最新の鍵に交換して、ピッキングやドリリング、カム送り等への防犯性を高めましょう。
鍵交換のご相談もカギのサポートにお任せください。
日頃から行う庭の防犯対策
グッズによる防犯対策も必要ですが、普段から行うべき防犯対策もあります。
両方ともしっかり行うことで最大限の防犯効果を得られますので、ぜひ行ってください。
雑草を抜き、庭木を剪定する
雑草や庭木が目隠しにならないよう、庭の手入れを行いましょう。外観が良くなるので、ポイ捨て防止などの効果が期待できます。
また、人が住んでいることを周囲に示すことができるので、空き家を狙った犯罪にも効果ありです。
手入れが面倒な方は、防草シートや防草砂利を使うと雑草が生えにくくなるので利用を検討しましょう。
ゴミなどはこまめに拾う
ゴミがポイ捨てされていると、人は「ゴミを捨てても良い」という心理状態になり、連鎖的にポイ捨てが行われてしまいます。
そうならないためにも、家の周りや庭に捨てられたゴミはこまめに拾うようにしましょう。
何度も繰り返される場合は、防犯カメラの映像や捨てられたゴミを証拠として残しておいてください。警察に被害届を提出すれば、犯人逮捕へ動いてくれるかもしれません。
ものを整理しておく
雑草やゴミはもちろん、普段使うものなども整理しておく必要があります。ものが散乱していると無秩序に見えてしまうので、ポイ捨てなどの被害に遭いやすいです。
ものがきれいに整理されていれば、秩序が保たれていますし、ものが動いたことに気づきやすくなります。
足場となるものが無くなれば、2階から侵入する術も減らすことができるので、高い防犯効果を得ることが可能です。
女性用の洗濯物は外に干さない
庭に洗濯物を干す方は、女性用の衣服はなるべく外に干さないようにしましょう。庭は2階や3階に比べて洗濯物に手を出しやすいため、泥棒の被害に遭いやすいです。
女性用の下着は盗まれやすいので、部屋干しにしておきましょう。男性用のものと一緒に干していても、女性用の衣服のみを盗む場合もあります。
カーテンや雨戸で家の様子を分からなくする
庭は開放的にして外から見えるようにすることが大切です。反対に家の中は留守かどうか分からないようにしなければいけません。
留守にする時や寝る時はカーテンや雨戸、シャッターを閉めて外から家の様子が分からないようにしましょう。そうすることで留守かどうか分からなくなり、空き巣に侵入せずに立ち去る可能性があります。
ただし、長期間閉めっぱなしにしておくと、長期間留守にしているように見えるので、開けられるときは開けておきましょう。
身の危険などを感じた場合は警察などに相談する
庭への侵入が頻繁に行われており、空き巣やその他の犯罪被害に遭いそうな場合は警察などに相談をしましょう。証拠が揃っていれば動いてくれる可能性があります。
逮捕まで至らない場合でも、パトロールの強化や防犯アドバイスをくれるかもしれません。まずは自分でできる対策を行い、それでも対処しきれない場合は誰かに頼るようにしましょう。
庭以外も防犯対策をして犯罪をブロックしよう
庭の防犯対策が完璧でも他の部分の対策が不十分なら、空き巣などに遭ってしまうかもしれません。
窓やベランダ、玄関など家の様々な場所の防犯対策をしっかりと行うことで、空き巣が嫌う家を作ることができます。
ぜひ、できるところから始めてみてください。