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一軒家の防犯対策やセキュリティを最強に近づける方法を解説
一軒家の防犯性が実は低いことをご存じでしょうか?もし、防犯対策が万全でない場合、空き巣の被害に遭ってしまうかもしれません。
今回は一軒家の防犯性と防犯対策について解説します。一軒家のセキュリティを最強に近づけて空き巣などの被害に遭わない安心な生活を送りましょう。
一軒家が一番空き巣被害に遭っている
令和2年に起こった侵入窃盗の被害を見てみると、一番被害に遭っているのが一軒家です。その数は16,316件で全体の37%を占めます。
他の住宅に比べて一軒家が多いというのもありますが、侵入しやすいという点も被害が多い原因です。
まだ空き巣に入られていないからと言って油断は禁物です。対策をしていない隙を狙って侵入される危険があります。できることから対策を始めていきましょう。
一軒家が空き巣に狙われやすい理由
空き巣被害を一番多く受けるのが一軒家であることをご紹介しました。
なぜ空き巣は一軒家を狙うのか。その要因を解説します。
敷地に入りやすい
一軒家は公道に面していて、簡単に敷地内に入ることができます。柵に囲まれていたとしても、身の丈を越さない程度なので登って侵入することが容易です。
マンションだとオートロックを開けないと玄関前までたどり着けませんが、一軒家だと簡単に玄関前まで行くことができるので、空き巣に狙われやすくなっています。
窓が多い
一軒家はマンションなどに比べて窓が多いです。寝室や居間などはもちろん、トイレやキッチン、お風呂など様々な場所にあります。
空き巣にとって窓は、室内を見ることも侵入することもできる好都合な場所です。マンションよりも侵入経路が多い一軒家は空き巣に狙われやすくなっています。
防犯性の高さが目に見えにくい
防犯性の高さが目に見えると、それだけで空き巣のターゲットから外れるので抑止力になります。マンションだとオートロックなどが見えますが、一軒家だと防犯対策が外から見えにくいです。
外から防犯性の高さが分かる対策をしていないと、空き巣が侵入しやすいと判断するため、一軒家は空き巣に狙われやすくなっています。
一軒家のセキュリティを最強に近づけるための防犯対策
一軒家がなぜ空き巣に狙われやすいのか解説しました。原因を踏まえながら、一軒家のセキュリティを最強に近づける防犯対策をご紹介します。
の3つに分けてご紹介しますので、足りないと思った部分はぜひ導入してみてください。
一軒家の敷地内に侵入させないためのセキュリティ
一まずは、一軒家の敷地内に侵入させないための防犯対策についてご紹介します。
ここで紹介するのは、物理的に侵入できない対策と抑止的な対策の両方です。
柵や塀で敷地内に入れなくする
柵や塀で敷地に入れないようにします。なるべく、足や手をかける部分をなくした方が良いです。
目隠しが強い柵や塀だと、外から犯行の様子が見えなくなるので、プライバシーと防犯の中間を取るようにしましょう。
鍵付きの門扉を付ける
出入りするスペースには鍵付きの門扉を付けましょう。門扉も登れないようなタイプにすると良いです。外側からサムターンに手が届かないようにするため、高さがあって隙間が無いタイプにするとより防犯性が高まります。
鍵を後付けする場合、南京錠やワイヤーロックでも良いですが、解錠難易度が低いです。防犯性の高い鍵を後付けしたい場合は、鍵屋さんやリフォーム業者に依頼しましょう。
忍び返しを付ける
「既存の柵や塀、門扉では心配」という方は、忍び返しを付けましょう。忍び返しは先端が尖っているため、掴むと手をケガします。柵に付けることで手をかける場所がなくなり、柵からの侵入手段をなくすことが可能です。
取り付ける際は、一般の歩行者などの邪魔にならないようにしてください。
防犯カメラを取り付ける
空き巣にとって逮捕されることは最悪の事態です。防犯カメラに証拠が映ってしまうと逮捕される可能性があるので、空き巣は防犯カメラを嫌います。
侵入しようとした時にはっきりとカメラが見える場所、死角になる場所、侵入するのに狙われやすい場所などに付けると効果的です。
被害が無かったとしても敷地内に侵入された証拠があれば、住居侵入罪などで被害届を提出できることがあります。
防犯カメラ取付のご相談はいつでも私共にお任せください。
家の中に侵入させないためのセキュリティ
敷地内に侵入されても家の中に侵入されなければ、空き巣被害に遭いません。この対策ができていれば最悪の事態を防ぐことができます。
敷地内に入ったことを知らせる
敷地内に侵入した時に気付くことができれば、空き巣を追い返すことができます。そのために必要なのが音と光です。
音で有効なのが防犯砂利で、踏むと地下鉄の車内くらいの音が出ます。侵入に気付くことが可能なほか、音に敏感な空き巣を帰らせることも可能です。
光で有効なのが人感センサーで、人が近づくとライトが作動します。侵入されやすい場所に取り付けることで人が来たことに気付き、侵入を防ぐことが可能です。
犯行を知らせる装置を付ける
侵入しようと窓や玄関ドアに攻撃をした時に、犯行を知らせてくれれば被害を防ぐことができます。
そのために必要なのが防犯センサーです。ガラスの破壊や衝撃が加わるとアラームが鳴ります。アラームを止められると音が消えるので、それまでに気付くことが大切です。
玄関ドアを破られないようにする
センサーやアラームがあっても留守では対処できません。そこで大切なのが侵入手段をなくすことです。玄関の場合、鍵と玄関ドアを壊されないようにします。
鍵は耐ピッキング性能や耐鍵穴壊し性能に優れたものがおすすめです。サムターンも防犯仕様にして、サムターン回しを防ぎましょう。
玄関ドアは壊されにくい素材のものにし、ガードプレートでドア錠こじ破り対策を行うと効果的です。
鍵交換、鍵回りの防犯性に関するご相談もお気軽にお電話下さい。
窓から侵入できないようにする
一軒家の侵入場所として一番多いのが窓です。窓ガラスを割って侵入することが多いので、窓ガラスを割られないようにしましょう。
既存の窓に防犯フィルムを貼ると、ガラスが飛散しなくなり、ガラスに穴が開かなくなります。侵入はもちろん、ガラスを割って鍵を開けることもできません。防犯ガラスに交換しても同様の効果を得られます。
防犯フィルムの施工も鍵のレスキューまでご相談ください。
格子や補助錠でも窓からの侵入を防げる
防犯フィルムが難しい場合は、格子や補助錠で対応しましょう。格子を取り付けると侵入できる隙間がなくなるので有効です。格子はネジで固定してあるので、ネジ山を潰すと外されにくくなります。
万が一、格子や窓ガラスが割られた時のために補助錠も付けましょう。補助錠を外さないと窓が開かず、侵入できなくなります。鍵付きの補助鍵を上下2箇所に付けると非常に防犯性が高いです。
侵入されたとしても被害に遭わないためのセキュリティ
万が一、家の中に侵入されても諦めてはいけません。非常時に備えていれば被害を最小限に抑えることができます。
貴重品を隠す
空き巣は金品などを狙ってきます。そのため、家にある貴重品はなるべく隠しておきましょう。現金はもちろん、通帳やクレジットカード、ブランドの時計など、保険対象外になりやすいものが対象です。
空き巣は時間の限り、家の中を隅々まで探します。それでも見つからないくらいの場所に隠すと良いです。また、床下や壁の中に収納できる金庫、本のようなダミー型の金庫などに入れておくのも良いでしょう。
ホームセキュリティを導入する
侵入された時に駆けつけてくれるホームセキュリティも有効です。ゆっくりと探させる時間を与えませんし、犯人を確保してくれるかもしれません。
また、暴行目的の侵入が発生した時にも駆け付けてくれるので安心です。しかし、駆け付けまでに少し時間がかかるので、モノを探させるたり、自衛をしたりして時間を稼ぎましょう。
護身用の道具を常備する
空き巣に鉢合わせたり、暴行目的の侵入犯が来たりした時のために護身用の道具を用意しましょう。道具があれば警察が来るまでの時間を稼いだり、侵入者を追い出したりできます。
さすまたなど距離を取れるものから、催涙スプレーやスタンガンなど接近戦でも使えるものなど様々用意しておくと良いです。
あくまでも護身用なので、無理に戦ったり、ケガを負わせたりしないようにしてください。
一軒家の防犯対策になる普段の行動
住宅設備の防犯性を上げるだけでも効果はありますが、普段の生活から防犯対策を行うことも有効な対策です。
設備よりも大切な対策がありますので、必ず行ってください。
鍵を必ずかける
一軒家への侵入手口で一番多いのが、鍵を閉めていない場所からの侵入です。実に52.83%を占めます(令和2年警察庁統計より算出)。
なので、留守にしている時はもちろん、家にいる時も必ず鍵をかけてください。それだけで50%以上の空き巣を防ぐことができます。
グッズや補助錠、オートロックなどを利用すると閉め忘れを防止できます。
鍵を持ち歩く
ポストや玄関付近に隠した合鍵を使って侵入する手口もあります。それを防ぐには鍵を隠さずに持ち歩くことが大切です。鍵をなくすのが怖い方はスマートタグなどで鍵の現在地が分かるようにしましょう。
もし、鍵をどうしても家の近くに置きたい場合は、キーボックスやダミーケースなどで見つけられるリスクを少しでも減らしてください。
家の中を見られないようにする
一軒家は高さが無いので、外から家の様子が見られやすいです。家族構成や留守の時間帯、金目のものがあるかどうかが知られてしまいます。衝動的に侵入してくる人もいるので危険です。
それを避けるためにカーテンを閉めるようにしましょう。昼間はレースカーテン、夜はどれイプカーテンのように使い分けるのが良いです。
また、すりガラスやフィルムを使ってカーテンを閉めなくても家の中が見えないようにする方法もあります。
庭や植木の手入れをこまめに行う
草や植木が生い茂っていると外から庭などが見えなくなり、空き巣が隠れるのに最適な場所となってしまいます。また、家に人がほとんどいないとみなされ、空き巣のターゲットにされる点も危険です。
そのため、庭や植木はこまめに手入れを行いましょう。邪魔な部分を切るなどして、空き巣が隠れられる場所をなくしてください。
踏み台になるものを置かない
踏み台になるものがあると、柵を登ったり、窓から侵入したりする手助けとなってしまいます。特に、室外機など大きくて安定したものは登りやすいです。
踏み台となるものはなるべく家側の窓が無い部分においてください。そうすることで柵や窓を突破する手助けにはなりません。ベランダなどに登る手段として使えない場所に置くとさらに高い効果を発揮します。
郵便物を溜め込まない
郵便物を溜め込んでいると、長期間留守にしていると判断され、空き巣のターゲットにされてしまいます。1日1回はポストの中を確認して郵便物を取り出すようにしましょう。
旅行などで長期間留守にする場合は、新聞などを一時停止して郵便物が溜まらないようにしてください。
一軒家の防犯対策で安心な暮らしを
一軒家は空き巣のターゲットにされやすいので、しっかりと防犯対策を行うことが大切です。防犯対策は犯罪を防ぐだけでなく、安心した生活を作りだすこともできます。
これから一軒家を建てる方は、防犯性も考慮して設計などを決めましょう。現在一軒家に住んでいる方が、後からでも防犯対策はできますので、できることから始めてください。