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ドアクローザーの閉まる速度を調整しよう!
玄関・室内のドアが強い勢いで閉まるのを防いでくれるドアクローザー。
長年使っているとドアの閉まる速度が速くなり、ドアが「バタン!」大きな音を立てて閉まるようになることがあります。
そんなときはドアクローザーの調整が必要です。
今回はどなたでもできるドアクローザーの調整方法をご紹介いたします!
ドアクローザーのメーカーについての紹介
メーカーによって調整方法が微妙に異なりますので、まずは日本で使用されている主なドアクローザーのメーカーについてご紹介いたします。
RYOBI(リョービ)のドアクローザー
現在使われているドアクローザーはRYOBI社のシェア率が非常に高いです。
ドアクローザーのリーディングカンパニーとして、日々新しいタイプのドアクローザーを開発しています。
NEWSTARのドアクローザー
日本ではじめてドアクローザーを開発したのがNEWSTAR(日本ドアーチエック製造株式会社)です。
アンティーク調のドアクローザーなどユニークな商品も製作しており、家の場所や建築物に適したドアクローザーを選ぶことができます。
MIWAのドアクローザー
鍵で有名な美和ロック株式会社のドアクローザーです、2021年3月でドアクローザー事業から撤退しました。
1971年からドアクローザー事業に携わっていたため、まだまださまざまなところでMIWAのドアクローザーは使われています。
NHNのドアクローザー
2009年にドアクローザーの事業を撤退しています。
ドアクローザーの寿命は約20年といわれておりますので、そろそろ寿命となるご家庭も増えてくるかもしれません。
ドアクローザーの調整で解決出来ること
ドアの閉まる速度を調整する箇所を速度調整弁と言います。 速度調整弁を調整をすることで、ドアの開閉する速度の調整やドアを正しい位置で止めることができます。
ドアの開閉する速度を調整できる
どのメーカーのドアクローザーでも必ずこの機能だけはついています。
ドアの閉まる速度の調節は基本的にここで行えます。
ドアが減速して閉まるようにする
ドアが減速することなくバタンと閉じることでお悩みの方は、速度調整弁2の不具合が原因かもしれません。
速度調整弁2は一定の角度から減速するという機能で、このネジの締まりが緩すぎると最初の速度のままドアが閉まってしまいます。
ドアクローザーの油漏れは交換が必要
写真のようにドアクローザーから液体が漏れている場合はドアクローザーの交換が必要になります。
ドアクローザーの油は個人向けで販売はしていません、またサラダ油を注入するなどの行為は故障につながりますのでおやめ下さい。
交換についてはこちらのコラムで詳しく紹介しているのでこちらをご参照ください。
ドアクローザーの調整するタイミング
ドアクローザーの調整を行うのはどのようなタイミングなのでしょうか?
ドアの閉まる速度が速い・遅い
ドアの閉まる速度があまりにも速いor遅い場合は調整をしたほうが良いかもしれません。
ドアが閉まるまでの速度は5秒から8秒くらいまでが理想的と言われています。
小さいお子様がいる家・老人ホームなどの施設では、長めの方が良いでしょう。
閉まる速度が速すぎると扉を閉める「バタン」という音が近隣との騒音問題につながるリスクがあります。
また、ガラスを使用しているドアの場合はガラスが割れる可能性もあるのでご注意ください。
ドアが閉まりきらない
写真の部分を調節することで直る場合あります。
ドライバーで回すドアクローザーと、レンチを使用して回すドアクローザーがあります。
ドライバーを使うドアクローザーの場合はネジ穴がつぶれないように注意が必要です。
ドアが閉まる途中でゆっくりにならない
速度調整弁2の部分が緩んでいる可能性があります。このあと修理方法をご紹介します。
もし、自分で修理するのが面倒、怖いなどございましたら鍵のレスキューにお任せください。すぐに修理へ伺います。
ドアクローザーを調整しよう!
では実際にドアクローザーの調整を行いましょう。
ドアの閉まる速度のベストは5秒~8秒といわれています。
注意点としては
・ねじを外さない
・電動ドライバーを使わない
この二点に最大限の注意を払ってください。
ネジが外れると油漏れの原因となり、万が一の場合ドアクローザーを交換という形につながります。
ドアクローザーの速度調整弁が1つのRYOBI場合
まずはドアクローザーの速度調整弁が1つの場合から見ていきましょう。
1カバーを外す
今回使用するドアクローザーはカバーがついているので、カバーを外します。
2速いなら時計回り、遅ければ反時計回り
速度調整弁の向きは書いてあるのでそれを参考にドライバーで調節します。
ドアの閉じる速度が速いときは時計回りに回して調節、遅いときは反時計回りに回して調節しましょう。
ドアクローザーの速度調整弁が2つのNHNの場合
続いて、速度調整弁が2つあるタイプのドアクローザーの調整方法についてです。
1速度調整弁の位置を確認する
まずはドライバーを用意し、速度調整弁の位置を確認します。
大きく分けてマイナスドライバー、プラスドライバー、特殊な工具が必要になるものの三種類があります。
写真はNHN製のマイナスドライバーで調節するドアクローザーになります。
2第一速度区間の調整
最初に1と書いてある速度調整弁を調節します。
こちらを調整することで、ドアが一段階遅くなるところまでの速度を調節することができます。
3第二速度区間の調整
次に2と書いてある速度調整弁を調節します。
第一速度区間終了後からドアの速度が遅くなる区間があります、これが第二速度区間です。
閉まる速度を速くしすぎると、ドアの破損につながるのでネジの緩めすぎにはご注意ください。
最後に速度調整弁が3つあるタイプのドアクローザーの調整方法についてです。
ドアクローザーの速度調整弁が3つの場合
最後に速度調整弁が3つあるタイプのドアクローザーの調整方法についてです。
1速度調整弁の位置を確認する
速度調整弁の位置を確認しましょう。
2第一速度区間の調整
まずは一番開閉角度の大きい第一速度区間の調整をします。
3第二速度区間の調整
次に速度調整弁2の調整です。
速度調整弁が3つあるドアクローザーでも設定次第ではラッチングアクションを無くして、第二速度区間だけの調節にすることもできます。
4第三速度区間の調整
第三速度区間をラッチング作動区間、ラッチングアクションという名称で呼ばれることもあります。
第三速度区間の範囲は、2°前後です。
第三速度区間は、スピードを緩めたままだと閉まりづらいドアで使われることが多くあります。
例えば密閉区間を作り出す、エアタイトドアや電気錠付きドアなどが効果的で、扉を確実に閉めることができます。
もし使わない場合は調整弁を完全に閉めてしまえば第二速度区間を維持したままドアが閉まります。
MIWAの特殊なドアクローザー
MIWAのドアクローザーは特殊な形状をしています。
マイナスでもプラスでもなく、専用の工具が必要になるので、このタイプのドアクローザーを使用している方は紛失しないように注意が必要です。
1速度調整弁1を調整して第一速度区間の調整
速度の調整は一般的なドアクローザーと変わりません。左に回せば速くなり、右に回すと遅くなります。
2速度調整弁2を調整して第二速度区間の調整
図(作成する)のようにネジの角度が右上がりであればラッチング速度有りになり、右下がりですとラッチング速度無しになります。