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玄関ドアの採光窓の防犯対策について解説
光を取り入れて玄関を明るくするために採光窓が付いているドアがあります。メリットがある一方、対策をしないと空き巣に利用されるかもしれません。
今回は玄関ドアの採光窓の防犯対策について解説します。対策がされておらず不安な方はぜひ行ってみてください。
玄関ドアに採光窓を取り付ける理由
なぜ、玄関ドアに採光窓が取り付けられているのでしょうか?
採光窓のメリットをご紹介します。
玄関が明るくなる
採光窓があることによって外からの光が入ってきます。昼だと光がしっかり入って来るので、電気をつける必要はほとんどありません。
家を出る時に清々しい気分になりますし、玄関が明るくてきれいという印象を来客の方に与えることができます。
また、採光窓があることによって玄関のデザインもガラッと変わるので、個性や高級感などを演出することも可能です。
カビや雑菌を抑制する
結露や雨、汗などによって玄関には湿気や水分が溜まりやすいです。そのまま放置しておくとカビや雑菌が繁殖して、ニオイを発したり、健康に悪影響を及ぼしたりします。
採光窓があると日光が入るので、水分を乾かし、湿度を下げることが可能です。紫外線による殺菌も期待できるので、ニオイやカビの抑制にもつながります。
玄関ドアの採光が狙われる手口
メリットのある採光窓ですが、空き巣などに狙われる可能性があります。
どのような手口を使われるのか把握して防犯対策に役立てましょう。
サムターン回し
玄関ドアの外側から工具や手を入れ、サムターンを回します。ドアスコープや玄関横の窓などから工具を入れることが多いです。
採光窓の場合、窓ガラスに穴を開けて、そこから工具や手を入れてサムターンを回します。手が入るくらいの大きさだと、サムターン回しが非常に簡単になるので、空き巣にとっては好都合です。
玄関ドアのこじ破り
採光窓に大きな穴を開けて、そのまま侵入する手口です。サムターンを回す手間などがないので、簡単に侵入できます。
採光窓が体の入るくらいの大きさの場合や、格子が付いていない場合に狙われやすいです。
防犯性の高い玄関ドアの採光窓とは
通常のよりも多くの手口が使われる採光窓付きの玄関ドア。しかし、最近では製品に防犯対策が施されていることが多いです。
どのような採光窓だと防犯性が高いのか解説します。
格子が付いている
採光窓に格子が付いていて、人の侵入を防げるようになっていれば防犯性が高いです。格子があることによって、採光窓が大きくても人が入るスペースをなくすことができます。
CPマークの付いた格子や玄関ドアならこじ開けに対する耐久性が5分以上あるので、マークの有無で判断するのが良いです。
防犯ガラスになっている
採光窓のガラスが防犯仕様になっていると防犯性が高いです。ガラスが割れても穴が開きにくいでの、サムターン回しや侵入といった手段を使えなくします。
台風でものが飛んできても、ガラスに穴が開かないので被害を最小限に食い止められるのもメリットです。
玄関ドアの採光窓の防犯対策
防犯対策をしていない採光窓の場合、どのような対策を講じればよいのでしょうか?
こじ破りやサムターン回しを防ぐ対策をご紹介します。
防犯フィルムを貼る
採光窓に穴を開けられなければ、こじ破りやサムターン回しを防ぐことができます。防犯ガラスになっていない場合は、防犯フィルムを貼りましょう。そうすることで、防犯ガラスと同じような効果を得ることができます。
枠が邪魔で貼り付けが難しい場合は、業者に依頼すると良いでしょう。
サムターンを交換する
採光窓を割られてもサムターンが回らなければ、サムターン回しの被害を防ぐことができます。そこで有効になるのが、防犯用のサムターンに交換することです。
特に、着脱式や鍵穴付きのサムターンにすると、手を入れるサムターン回しも防ぐことができます。
既存のサムターンと交換する場合は、KABAのセーフティサムターンがおすすめです。外出モードにすれば、サムターンを回しても鍵が空転するので、鍵を開けることができません。交換できるサムターンも多く、使い勝手も良いです。
サムターンカバーを付ける
サムターンカバーでサムターンの周りを覆うと、工具を使ったサムターン回しの難易度が非常に高くなります。簡易的なものなら数百円で手に入るので心配な方はぜひ付けてみてください。
ただし、手を使ったサムターン回しを完全に防ぐことはできません。サムターンカバーを外されたり、カバーを超えたりできるので、防犯用のサムターンよりは劣ります。
玄関ドアを交換する
採光窓を塞いだり、防犯性を高めたりするために玄関ドアを交換するのも手段の1つです。
ただし、他の防犯対策よりも高額になるため、リフォームなどの際に検討しましょう。交換する際は、CPマークの付いた玄関を選ぶと良いです。
採光窓だけでなく玄関ドア全体を防犯仕様にしよう
採光窓の防犯対策を行うことでサムターン回しなどの被害を防ぐことができます。しかし、空き巣は他の手口も使ってくるので、玄関ドア全体に防犯対策を施しましょう。
また、玄関ドアだけでなく、家全体も防犯仕様にすることが大切です。できることから始めましょう。