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バイクの鍵折れ対処法とは
意外にも頻繁に起こっているバイクの鍵折れ。ありがちな状況しては、鍵の回りが悪くなっているシリンダーを無理に回そうとしてポキッと鍵が折れてしまう、というものです。
キーシリンダーの経年劣化によって鍵の回りは徐々にですが悪くなってしまいます。バイクの鍵折れはライダーの方にとって他人事ではありません。
そこで今回、本コラムではバイクの鍵折れが起こった場合の対処法と普段から出来る鍵折れ予防策を紹介します。鍵のレスキューでもバイクの鍵折れトラブルは良く遭遇しますので、ライダーの方は是非このコラムを読んでみてください。
折れた鍵以外にバイクのスペアキーがない場合
折れた鍵がシリンダー内に刺さったままの場合、真っ先に考えるのは鍵を抜くことだと思います。
しかし例え鍵を抜いたとしても、手元に折れた鍵以外のスペアキーがない場合はエンジンをかけられません。
鍵を取り出せてもバイクのエンジンはかけられない
折れた鍵ではイグニッションスイッチをonにすることは出来ません。鍵が無い状態でバイクを動かすためには①レッカー等で移動するか②鍵穴から新しい鍵を作る必要があります。
レッカー移動する
出先で鍵が折れた場合、バイクショップや鍵抜き対応している鍵屋さんまでレッカー移動してもらう方法があります。このやり方のメリットは費用が安く済む可能性があることです。
加入しているロードサービスや任意保険によっては、100㎞程度まで無料でレッカー移動してもらえる所もありますので、一度ご自身の補償内容を確認してみましょう。
出張鍵屋を呼ぶ
出張鍵屋の鍵のレスキューは、バイクのある場所まで作業車でお伺いしますので、バイクを動かせない場合でも問題ありません。
鍵折れトラブルでは鍵抜き専用ツールで折れた鍵を抜いた後、鍵穴から情報を読み取ってメインキーを作製することが出来ます。お作りした鍵でバイクのエンジンをかけられますので、鍵折れトラブル時にはぜひ鍵のレスキューをご用命ください。
折れた鍵以外にバイクのスペアキーがある場合
手元にスペアキーがある場合は、鍵さえ抜ければ問題解決です。ここからは折れたバイクの鍵を抜く方法を紹介します。
バイクから折れた鍵を取り出す方法
車載工具や近くにあるコンビニの毛抜きなど、身近な工具で解決できる方法です。
車載工具で解決する
バイクに積んである車載工具を取り出してみてください。そこにペンチがあればラッキーです。なければモンキーレンチで解決します。
ペンチで抜く
折れた鍵が鍵穴から飛び出している場合、そちらをペンチでつまんで引き抜きます。この時上下左右に小刻みに揺らしながら引っ張るのがコツです。モンキーレンチで代用する場合は小刻みに揺らさずに真っすぐ引っ張ります。
コンビニで解決する
車載工具にペンチなど鍵をつまむものが無い場合、近くに毛抜きが売っているコンビニがないか確認しましょう。
毛抜き(ピンセット)で抜く
コンビニの衛生用品コーナーに毛抜きが売ってあることが多いです。こちらで折れた鍵をつまむことが出来れば、ペンチと同様、小刻みに揺らしながら引っ張ると鍵が抜ける可能性があります。
奥まで入った場合はピンバイスで抜く
折れた鍵がキーシリンダーの奥まで入ってしまい、ペンチや毛抜きでつまめない場合はピンバイスを使いましょう。近くのホームセンターや100円ショップに売っていると思います。鍵にピンバイスで上手く穴を開けることが出来れば、抜くことが出来ます。
バイクから折れた鍵を取り出せない場合
手元にスペアキーがあって、ペンチや毛抜き(ピンセット)で鍵抜きが出来ないこともあると思います。その場合の解決方法です。
鍵屋までバイクを押していく
近くに鍵抜き対応している店舗型の鍵屋さんがあれば、そこまでバイクを押して歩いていくことも一つの方法です。
キーシリンダーを交換する
キーシリンダーごと交換することも手段の一つです。既にキーシリンダーが古く、鍵の回りが悪くなっている場合は根本解決になります。
ただし、鍵が折れたキーシリンダー1か所のみを交換するとメインキーやメットホルダーのキーシリンダーがそれぞれ違う鍵穴になってしまい、2種類の鍵を持ち歩くことになってしまうのがデメリットです。
出張鍵屋を呼ぶ
自分で鍵を抜きとれない場合は、やはり鍵の専門家である出張鍵屋さんを呼ぶのが堅実な方法です。
スペアキーがある場合、鍵のレスキューでは鍵抜きのみの作業をします。鍵製作をする必要がありませんので、短時間かつ低価格で作業することが出来ます。
バイクの鍵折れ対処法と費用のまとめ
いかがでしたでしょうか?一旦ここまでの鍵折れの対処法と費用の関係をまとめてみました。こちらの項目で是非ご確認ください。
項目 | 値段 |
---|---|
毛抜き | 400円程度 |
ペンチ | 500円程度 |
出張鍵屋 | 鍵屋により異なる |
レッカー移動 | 無料~ |
シリンダー交換 | 1万6000円程度 |
バイクの鍵折れしない対策
そもそも鍵折れしないことに越したことはありません。こちらの項目では、普段から出来る鍵折れ予防策をお伝えします。
鍵は無理に回さない
最初、鍵が回りにくいと思ったら無理に回すのはおススメしません。鍵が回りにくい場合はパーツクリーナーと潤滑剤を組み合わせて使うのがおススメです。
やり方としてはまず、鍵をシリンダーから抜きます。次にパーツクリーナーを鍵穴に入れて鍵を抜き差しします。パーツクリーナーを十分になじませたら鍵を抜き、今度は潤滑剤を鍵穴に入れます。最後に同じように鍵を抜き差しして完了です。
鍵を定期点検する
鍵がすり減っていないか、数カ月に1回程度確認するようにしましょう。特にコピーキーはオリジナルキーより素材が柔らかいので、減りやすく鍵折れしやすい傾向があるので注意しましょう。
キーシリンダーをメンテナンスする
鍵折れが起こる典型的な例としては、鍵の回りが悪くなっているところを強引に回そうして折れるパターンです。これを防ぐために定期的にパーツクリーナーと潤滑剤を入れると良いです。古いバイクに乗っている方は特に効果があります。
やり方としては、まず鍵穴にパーツクリーナーを適量入れます。
パーツクリーナーを全体になじませるため、鍵を数回抜き差しします。
パーツクリーナーが鍵穴になじんだら今度は潤滑剤を入れます。
再度、鍵を抜き差しして完了です。シリンダーの寿命が来ていなければ、かなり動きが良くなるはずです。
バイクの鍵折れで困ったら鍵のレスキューへ
いかがでしたでしょうか。バイクの鍵折れ案件は鍵のレスキューでも多い案件です。ライダーの方は鍵折れの対処法を知っておいて損はないと思います。また、鍵折れがどういう状況で発生するか知っていると普段から予防策が取れると思います。
万が一、実際に鍵折れが起こってしまったら是非鍵のレスキューにご相談ください。鍵抜きは比較的簡単な作業ですが、鍵穴から鍵情報を読み取ることが出来るのは、ある程度経験の長い職人でないと難しいです。
鍵のレスキューではバイクの鍵抜きはもちろん、鍵穴からの鍵製作の経験が十分な職人が多数在籍しております。出先でバイクの鍵が折れて動かせない、という場合はいつでもお気軽にご相談ください。24時間365日、全国ネットワークでお待ちしております。