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- 火災保険で鍵開けが無料?!くらしサポートとどっちがお得?
鍵のトラブルが起こった時に使える保険やくらしサポートについて
鍵を紛失して家に入れないというトラブルは、なるべく安く解決したいですよね。
そんな時に使える保険やサービスをご紹介します。うまくいけば無料で鍵を開けられるかもしれません。
どのようなサービスがあるのか、サービスの違い、使い方などをご紹介していますので、役立てていただければ幸いです。
鍵のトラブルに遭った時に使えるサービスとは
鍵をなくしたり、鍵が壊れてしまったりした時に使える保険やサービスがあります。
それは、「火災保険の付帯サービス」と「くらしサポート」系のサービスです。
それぞれどのようなものなのか説明していきます。
火災保険
住宅を所有または借りている方の多くは火災保険に加入していると思います。火災保険は火事や洪水などで住宅が壊れてしまった際に補償してくれる保険です。
火災保険の中には、付帯サービスとして鍵開けや水道修理などが無料になるサービスを用意しています。基本的には住宅の鍵や水周り限定です。
くらしサポート
月額料金を払うことで、鍵開けや鍵交換などを無料もしくは低価格で提供してくれるサービスです。
他にも、水周りの修理やクリーニング、電話相談など多岐にわたってサポートしてくれます。賃貸契約時に任意で加入することが多いです。
また、最近ではカード会社やガス会社、電気通信事業者などの様々な企業が会員制サービスを開始しています。
火災保険の付帯サービスの鍵開けについて
火災保険の付帯サービスでは、どのように鍵開けを行ってくれるのでしょうか。
条件や作業内容などを解説していきます。
火災保険料だけで利用可能
火災保険の付帯サービスは、毎月支払う火災保険料のみで使用することができます。追加の料金を支払う必要はありません。
保険料はプランや補償内容によって異なりますので、見直しや比較検討を行いましょう。
利用回数に上限あり
火災保険の付帯サービスでは、利用回数に上限が設けられています。基本的に1種類のトラブルにつき、1回のみ利用可能です。
例えば、鍵を紛失して付帯サービスを使った場合、1年間は鍵開けサービスを利用することができません。
鍵で1回使っても、水のトラブルが起こった際は付帯サービスを利用することができます。
作業は応急処置のみ無料
火災保険の付帯サービスでは、応急処置のみ行い、それ以外は有料での対応になります。
基本的に30分以内に終わる鍵の開錠は無料です。防犯性の高い鍵を2箇所開ける場合は有料になる確率が高くなっています。
また、鍵交換も有料です。部品代はもちろん、作業費もかかるのでそこそこの料金になります。
破壊された場合は鍵交換も無料
紛失ではなく、鍵を誰かに壊された場合は補償の対象です。
例えば、空き巣が鍵を壊して侵入した(未遂でも対象)場合、火災保険の補償範囲が「建物」であれば、補償を受けることができます。
また、火災や落雷、爆破などの「不測かつ突発的な事故」も補償の対象です。
家の鍵トラブルのみ対応
火災保険は住宅に関する保険なので、鍵トラブルも家の鍵のみに対応しています。
そのため、車の鍵を紛失した場合や、会社の鍵をなくした場合は付帯サービスを使うことができません。
基本的に玄関の鍵開けのみをやってくれると思ってもらえれば大丈夫です。
地震や津波による鍵トラブルは対象外
地震や津波などによる鍵トラブルが起こった場合、火災保険の付帯サービスを利用することができません。
通常、火災保険のみで地震や津波などの補償を行うことはありません。火災保険とセットで加入する地震保険に加入していれば、地震の際に補償を受けることができます。
会社や保険内容によっては付帯されない
全ての火災保険で鍵開けの付帯サービスを用意しているわけではありません。保険会社や加入プランによって付帯サービスがあるかどうか異なります。
契約時に確認すること、契約後も付帯サービスが使えるか確認しておきましょう。
書類やインターネットで確認することができます。
鍵開けを行ってくれる保険会社
どの火災保険に付帯サービスが用意されているのでしょうか。有名な損害保険会社のサービスを見ていきましょう。
※急なサービスの変更や終了がありますので、ご自身でもお調べいただくようお願いします。
損保ジャパン
『THE すまいの保険』『THE 家財の保険』に加入している方ならだれでも利用できます。
受付は電話かWEBです。電話の場合は、ご自身の名前と証券番号が必要となります。
東京海上日動
火災保険のオプションで、『緊急時助かるアシスト』に加入していると無料で鍵開けを行ってくれます。1年間に1回が限度です。依頼は専用ダイヤルへの電話で行います。
三井住友海上
『GKすまいの保険』の「フルサポートプラン」、「セレクト(水災なし)プラン」に加入、もしくは、『リビングFIT』に加入で、鍵開けサービスを利用することができます。
『暮らしのQQ隊』というサービスで、24時間365日利用可能です。
あいおいニッセイ同和損保
『タフ・すまいの保険』に加入していれば、「すまいの現場急行サービス」を利用することができ、無料で鍵を開けることができます。
あいおいニッセイ同和損保が手配する業者以外の業者を利用する場合でも安くサービスを受けることが可能です。
自分で業者を手配する前に、あいおいニッセイ同和損保に一報を入れれば、10,000円を限度に実費を補償してくれます。
日新火災
日新火災の、住宅安心保険・住自在(すまいの保険)・お部屋を借りるときの保険に加入していると鍵開けサービスを受けることができます。
ただし、住自在(すまいの保険)の場合、保険始期が2015年10月1日以降の契約者に限ります。
契約期間中1回、無料サービスが利用可能です。2回目以降は有料での対応となります。
AIG損保
『ホームプロテクト総合保険』に加入していると、「住まいのかけつけサービス」という付帯サービスが利用可能で、鍵開けを無料で行ってくれます。
住まいのかけつけサービス以外にも、医療・健康の相談も行うことができます。
ソニー損保
ソニー損保では、付帯サービスとして『住まいの緊急かけつけサービス』が用意されています。
鍵開け以外にも、リフォームや家事代行サービス、ホームセキュリティ、宅配などの優待サービスを受けることができます。
楽天損保
楽天損保のホームアシスト加入者には、『ハウスアシスタンスサービス』が用意されています。
鍵や水のトラブルに駆け付けて、応急処置を行ってくれます。インターネットからの加入だと、1年間に2回の利用が可能です。
SBI損保
SBI損保の火災保険加入者なら、鍵開けが無料です。その他、水やガラス、エアコンのトラブルに対する応急処置も無料で行ってくれます。
SBI損保安心ホットラインへ電話をして依頼する形です。
くらしサポートについて
賃貸契約をした際に加入することの多い「くらしサポート」。最近では様々な業界や企業の参入が相次いでいます。
そんなくらしサポートがどのようなものなのか説明します。
月額料金を支払う
くらしサポートは月額料金を支払うことで利用することができます。また、くらしサポートを提供するサービスへの加入も必須条件です。
しかし、サービス内容によっては、くらしサポートの月額料金が無料になることもあります。
利用回数に制限がない
くらしサポートは利用回数に上限を設けていないことが多いです。
そのため、1年間に鍵を数回紛失しても、無料または会員価格でサービスを受けることができます。
行う作業の幅が広い
くらしサポートは鍵開けの応急処置対応以外にも、鍵の交換や取り付けなども会員価格で行ってくれます。しかし、部品代はかかりますので、完全無料ではありません。
鍵以外にも水はもちろん、電気やガス、クリーニング、健康相談など幅広く対応してくれます。
家の鍵トラブル以外にも対応
くらしサポートは、家の鍵以外にも車やバイクの鍵トラブルにも対応してくれることがあります。インロックや鍵の紛失に対応してくれるので便利です。
くらしサポートによっては、車やバイクの対応を行っていないところもあります。
サービス会社によって料金が異なる
くらしサポートはサービス提供会社によって月額料金が設定されています。
また、鍵トラブル解決にかかる料金もサービス提供会社が決定しているため、くらしサポートごとに料金が違うのです。
多くの作業が無料になるくらしサポートもあれば、一部の作業のみ無料になるくらしサポートもあります。
万が一の補償は付いていない
くらしサポートはあくまでもトラブルが起こった時に対応してくれるサービスです。そのため、火事や地震に遭っても住宅や家財の補償はしてくれません。
その代わりに、盗難による鍵交換や引っ越しの費用を一部負担してくれるサービスもあります。
火災保険とくらしサポートの違い
火災保険とくらしサポートの違いをまとめてみました。
火災保険 | くらしサポート | |
---|---|---|
料金 | 火災保険料に含まれる | 月額料金を支払う |
利用回数 | 上限有(基本年に1回) | 上限がないものが多い |
鍵開けの対応 | 30分以内の作業のみ無料 | 無料もしくは会員価格 |
鍵開け以外の対応 | 有料 | 無料もしくは会員価格 |
対応範囲 | 家のみが多い | 車やバイクにも対応 |
補償 | 保険内容に応じて支払い | 基本的にない |
火災保険の付帯サービスは、月額料金を別で支払う必要がないので費用はかかりません。
その代わりに、利用回数が設けられていたり、応急処置のみだけの対応だったりします。
簡易的なサービスを無料で提供してくれるのが火災の付帯サービスです。
くらしサポートは月額料金がかかるものの、利用制限がなく、様々なサービスを無料もしくは会員価格で受けることができます。
ただし、火災や災害の際の補償はありません。
くらしサポート=「暮らしで困った時に使える保険」とイメージしてもらうのが分かりやすいと思います。
鍵を紛失した時に火災保険やくらしサポートを使う方法
実際に鍵を紛失してしまった時にサービスを受けるにはどのようにすればよいのでしょうか?簡単ですが、ご説明します。
電話をして状況説明
火災保険の付帯サービスやくらしサポートの専用ダイヤルに電話をかけます。オペレーターの指示に従いながら現状を説明してください。
その際に、個人名や証券番号などが必要になるかもしれないので、あらかじめ準備しておきましょう。
業者に鍵を開けてもらう
電話後、オペレーターが業者を手配してくれます。あとは、業者に身分証の提示などを行って作業をしてもらうだけです。
作業をしてもらう業者は、必ずオペレーターの手配した業者にしてください。自分で手配した業者を使うと、無料サービスから外れてしまい、全額自己負担になってしまいます。
車の鍵開けは自動車保険
先ほど、火災保険の付帯サービスでは車やバイクの鍵を対応することができないとお伝えしました。
火災保険ではなく、自動車保険を使えば無料で鍵を開けることができます。
自動車保険にはロードサービスが付帯されていて、バッテリー上がりやインロックなどのトラブルを無料で対応してくれるサービスです。
火災保険と同様に、利用条件や作業範囲が定められています。特に、鍵を紛失した時に、鍵の作製までは行ってくれないので、注意が必要です。
会員制ロードサービスも使える
車やバイクの場合、自動車保険やくらしサポート以外にも、会員制ロードサービスも使用することができます。JAFだと、年会費を払うと色々なロードサービスを無料で利用可能です。
ロードサービスは車やバイクなどの車両限定なので、バッテリー上がりやレッカー対応などには優れています。
しかし、住宅のトラブルには対応していないので、万が一に備えたい方はくらしサポートも併用すると良いでしょう。
鍵トラブルでお困りなら鍵のレスキューへ
「火災保険の付帯サービスが利用上限になってしまった」「くらしサポートに加入していない」という方は、鍵のレスキューがトラブルを解決します。
24時間365日対応なので、いつでもお気軽にお電話ください。